SDカードのアクセス許可ができない?原因と解決方法|サイバーセキュリティ.com

SDカードのアクセス許可ができない?原因と解決方法

SDカードのアクセス許可エラーが発生すると、データの読み書きが制限されることがあります。本記事では、アプリの権限設定、マウントの問題、OSの設定ミス、物理的な故障など、SDカードのアクセス許可ができない原因と、その具体的な解決策を詳しく解説します。

SDカードのアクセス許可ができない原因

SDカードが正しく認識されていても、アクセス許可エラーが発生するとファイルの読み書きができなくなることがあります。特に、AndroidやWindowsでは権限の設定やOSの制限により、SDカードが正常に機能しないことがあります。

この問題が発生すると、「SDカードにアクセスできません」「書き込み禁止になっています」「フォルダのアクセス許可がありません」といったエラーメッセージが表示されることがあります。

以下のような原因が考えられます。

アプリの権限設定

スマホやタブレットでSDカードにアクセスできない場合、アプリの権限設定が原因であることが多いです。特に、Androidではアプリごとにストレージのアクセス許可が必要です。

以下のような状況では、アプリの権限が問題になっている可能性があります。

  • Android 6.0以降でアプリの権限が適切に設定されていない。 例:ファイル管理アプリやカメラアプリがSDカードにアクセスできない。
  • SDカード内の特定のフォルダに制限がかかっている。 Androidのセキュリティ設定により、特定のフォルダへのアクセスがブロックされる場合があります。
  • アプリのアップデート後にアクセス許可が変更された。 例:OSのアップデートにより、以前は使えていたアプリがSDカードにアクセスできなくなる。

SDカードのマウント問題

SDカードが正しくマウントされていないと、アクセス権限のエラーが発生することがあります。特に、以下のような状況ではSDカードが正しくマウントされていない可能性があります。

  • デバイスがSDカードを認識しているが、アクセスできない。 設定上は認識されているが、データを開けない場合はマウントの問題の可能性が高い。
  • SDカードのマウントが解除されている。 設定上「マウント解除」となっている場合、再マウントが必要。
  • ファイルシステムが破損している。 SDカードが適切なフォーマット(FAT32・exFATなど)でない場合、デバイスが正しく認識できないことがある。

OSの設定ミス

デバイスのOS設定が適切でないと、SDカードへのアクセスが制限されることがあります。特に、以下のようなケースではOSの設定を確認する必要があります。

  • Windowsで「アクセス許可がありません」と表示される。 NTFSのアクセス制限が原因の可能性がある。
  • Androidのセキュリティ設定が厳しくなり、SDカードへのアクセスがブロックされている。 特定のバージョンでは外部ストレージの利用が制限されている。
  • iOSではSDカードが正式にサポートされていない。 Appleのデバイスでは、外部ストレージの利用に制限がある。

SDカードとデバイスの互換性問題

SDカードの規格や容量がデバイスと合っていないと、正しく認識されず、アクセス許可のエラーが発生することがあります。

  • SDHC(32GB以下)やSDXC(64GB以上)に非対応のデバイスを使用している。 一部の古いデバイスでは、SDXCカードを認識できないことがある。
  • 特定のブランドのSDカードがデバイスと相性が悪い。 特に、低価格のノーブランドSDカードは互換性が低いことがある。
  • デバイスのファームウェアが古いため、最新のSDカードフォーマットを認識できない。 最新のSDカードを使用する場合、デバイスのアップデートが必要なことがある。

物理的な損傷

SDカードが物理的に破損している場合、デバイスが正しく認識できず、アクセス許可の問題が発生することがあります。

  • SDカードの端子が汚れている。 金属部分が汚れていると、データの読み書きに支障が出る。
  • SDカードが折れ曲がったり、ひびが入っている。 物理的に損傷している場合、データの復旧が困難になることがある。
  • SDカードが内部的に故障している。 フラッシュメモリ自体が劣化していると、エラーが頻発する。

SDカードが物理的に破損している場合、デバイスが正しく認識できず、アクセス許可の問題が発生することがあります。

例えば、端子部分が汚れていると、データの読み書きがうまくいかず、エラーが発生する可能性があります。また、SDカードが折れ曲がったり、ひびが入っている場合は、物理的な損傷が原因でデータが取り出せなくなることもあります。さらに、フラッシュメモリ自体が劣化すると、頻繁なエラーや読み込み不能といった症状が現れ、データの復旧が困難になるケースも少なくありません。

こうした状況では、無理にSDカードを挿し直したり、自力で修復を試みると、状態を悪化させる恐れがあります。適切な診断と対処が重要です。その点、専門業者に依頼することで、専用設備を使った安全な復旧が可能になります。

SDカードのアクセス許可エラーを解決する方法

SDカードのアクセス許可エラーが発生した場合、以下の方法を試してみましょう。

アプリの権限設定を確認・許可する

Androidでは、アプリごとにストレージへのアクセス権限を設定する必要があります。特に、カメラアプリやファイル管理アプリでSDカードが使用できない場合、権限が適切に設定されているか確認しましょう。

アプリの権限を設定する手順(Android)
  1. スマホの「設定」を開く。
  2. 「アプリ」または「アプリと通知」を選択する。
  3. 問題が発生しているアプリを選び、「権限」をタップする。
  4. 「ストレージ」または「ファイルとメディア」へのアクセスを許可する。
  5. アプリを再起動し、SDカードにアクセスできるか確認する。

SDカードを再マウントする

SDカードが一時的に認識されていない場合、再マウントすることでアクセスできるようになることがあります。

SDカードを再マウントする手順
  1. スマホの「設定」を開く。
  2. 「ストレージ」または「デバイスケア」を選択する。
  3. SDカードの項目をタップし、「マウント解除」を実行する。
  4. 数秒待ってから、再び「マウント」を選択する。
  5. SDカードのデータにアクセスできるか確認する。

OSのバージョンをアップデートする

古いOSでは、SDカードの管理方法が変更され、アクセス許可の問題が発生することがあります。最新バージョンにアップデートすることで解決する可能性があります。

OSをアップデートする手順(Android)
  1. 「設定」を開き、「システム」または「ソフトウェアアップデート」を選択する。
  2. 「アップデートを確認」をタップする。
  3. 新しいバージョンがある場合は「ダウンロードしてインストール」を実行する。
  4. アップデートが完了したら、スマホを再起動する。
  5. SDカードのアクセス許可エラーが解消されているか確認する。

SDカードのフォーマットを試す

SDカードのファイルシステムが破損している場合、フォーマットすることで解決できることがあります。ただし、この操作を行うとSDカード内のデータは消えてしまうため、事前にバックアップを取ることをおすすめします。

SDカードをフォーマットする手順(Android)
  1. 「設定」を開く。
  2. 「ストレージ」または「デバイスケア」を選択する。
  3. SDカードを選び、「フォーマット」を実行する。
  4. フォーマットが完了したら、SDカードに再びアクセスできるか確認する。

別のSDカードでテストする

SDカード自体が故障している可能性もあるため、別のSDカードを使って同じデバイスで試してみましょう。

別のSDカードでテストする手順
  1. 別のSDカードを用意し、デバイスに挿入する。
  2. 正常に認識されるか確認する。
  3. 問題のSDカードを別のデバイスに挿入し、アクセスできるか試す。
  4. SDカードの物理的な故障が疑われる場合は、専門業者に相談する。

ウイルススキャンを実行する

ウイルスやマルウェアがSDカードに影響を与えている場合、スキャンを行うことで問題が解決することがあります。

ウイルススキャンを実行する手順(Windows)
  1. SDカードをPCに接続する。
  2. 「Windows Defender」または「ウイルス対策ソフト」を開く。
  3. 「カスタムスキャン」を選択し、SDカードを指定する。
  4. スキャンを実行し、ウイルスが検出された場合は削除する。
  5. SDカードを取り出し、スマホやカメラで再び試してみる。

CHKDSKコマンドを実行する

SDカードのエラーを修正するために、WindowsのCHKDSKコマンドを実行することができます。

CHKDSKコマンドを実行する手順
  1. SDカードをPCに接続する。
  2. 「Windowsキー + X」を押し、「コマンドプロンプト(管理者)」を開く。
  3. コマンド「chkdsk X: /f /r」(※XはSDカードのドライブレターに置き換える。)を入力し、Enterを押す。
  4. 修復が完了したら、SDカードを再接続して確認する。

ここまで紹介した方法を試してもSDカードのアクセス許可エラーが解決しない場合、SDカード自体の故障や深刻なデータ損失が発生している可能性があります。

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まとめ

SDカードのアクセス許可エラーが発生すると、ファイルにアクセスできなくなることがあります。特に、Windowsのセキュリティ設定やファイルシステムの破損が原因で、読み取りや書き込みが制限されるケースが多く見られます。このような場合、まず「プロパティ」からセキュリティ設定を確認し、適切なアクセス権を付与することで解決する可能性があります。また、ファイルシステムに問題がある場合は、コマンドプロンプトで「chkdsk」コマンドを実行することで修復できることもあります。ただし、誤った操作を行うとデータが消失するリスクがあるため注意しましょう。

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