
パソコンが起動しなくなってしまった場合でも、ストレージ(HDDやSSD)が無事であればデータを取り出せる可能性があります。本記事では、壊れたパソコンからデータを救出する方法を詳しく解説します。
壊れたパソコンからデータを取り出すリスク
壊れたパソコンからデータを取り出す際には、さまざまなリスクが伴います。適切な対策を講じずに作業を行うと、データの消失やハードウェアの損傷につながる可能性があります。
ここでは壊れたパソコンからデータを救出する際に発生しやすいリスクを紹介します。
データの破損や消失
パソコンの電源を頻繁に入れ直したり、HDDやSSDを不適切に取り外したりすると、データが破損または完全に消失するリスクがあります。特に以下のようなケースでは、注意が必要です。
- ストレージに不具合がある状態で再起動を繰り返す
- HDDやSSDを無理に取り外してしまい、コネクタ部分を破損する
- USB接続でデータをコピー中に電源を落とす
ハードウェアの物理的な損傷
ノートパソコンやデスクトップPCを分解する際に、内部部品を損傷してしまう可能性があります。特に、以下の点に注意しましょう。
- HDDやSSDを取り外す際に強い力を加えない
- 静電気防止策(手袋や帯電防止マットの使用)を行う
- 小さなネジや部品を紛失しないよう慎重に作業する
データの流出リスク
データを外部ストレージやクラウドに移行する際、適切な管理を行わないと機密情報が漏洩する危険があります。特に以下のような点に注意が必要です。
- 第三者のパソコンにデータをコピーしない
- データ復旧業者を選ぶ際は、信頼できる企業を利用する
- データ復旧後は、復旧作業に使用した機器からデータを完全に削除する
復旧失敗によるデータ喪失
データ復旧ソフトを使用しても、誤った操作をするとデータが上書きされ、完全に失われる可能性があります。特に、以下の点に注意が必要です。
- HDDやSSDにデータを書き込まない(復旧前にデータ保存を行わない)
- データ復旧ソフトを使用する前に、ストレージのクローンを作成する
- 物理的に壊れているストレージに対して、無理に復旧作業を行わない
こういった状況で誤った操作を続けると、データが上書きされ、復旧が困難になる可能性があります。このようなリスクを避けるため、データが重要な場合は、自己流の対処を行う前に専門業者に相談することを強くおすすめします。適切な診断を行うことで、データの救出が可能な場合があります。
壊れたパソコンからデータを取り出す方法
以下の方法を試すことで、壊れたパソコンからデータを取り出せる可能性があります。
ストレージの取り外しと接続
パソコンが壊れていても、HDDやSSDが正常であれば、取り外して別のパソコンに接続することでデータを取り出せます。
- パソコンの電源を完全に切り、ノートPCの場合はバッテリーも取り外す。
- ケースを開け、HDDまたはSSDを慎重に取り外す。
- USB-SATA変換ケーブルまたは外付けケースを使用して、他のパソコンに接続する。
- エクスプローラーやディスク管理ツールでストレージを確認し、データをコピーする。
外付けケースを使用する
取り外したHDDやSSDを専用の外付けケースに装着することで、外付けストレージとして認識させ、データを取り出せます。
- HDDまたはSSDに対応した外付けケースを準備する。
- 取り外したストレージをケースにセットし、カバーを閉じる。
- USBケーブルで別のパソコンに接続し、データを読み取る。
USBメモリからの起動とデータ救出
パソコンが正常に起動しない場合でも、USBメモリを使って起動し、データを救出できる場合があります。
- 別のパソコンでWindowsやLinuxのライブUSBを作成する。
- USBメモリを故障したパソコンに挿し、BIOSでUSBブートを設定する。
- USBメモリから起動し、データを外部ストレージにコピーする。
回復ドライブを使用する
Windowsの回復ドライブを使用すると、システム修復を試みたり、データを救出できる可能性があります。
- 別のパソコンでWindowsの回復ドライブを作成する(USBメモリ8GB以上推奨)。
- 回復ドライブを故障したパソコンに接続し、BIOSでUSBブートを設定する。
- 回復メニューが表示されたら「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を開く。
- コマンドを使ってデータを外付けHDDやUSBメモリにコピーする。
専門業者に依頼する
HDDやSSDが物理的に破損している場合、自力でデータを取り出すのは困難です。その場合は、データ復旧の専門業者に相談しましょう。
- HDDやSSDから異音がする(カチカチ音、モーター音など)。
- パソコンがまったく反応せず、ストレージも認識されない。
- データ復旧ソフトを試しても復旧できなかった。
HDDやSSDが物理的に破損している場合、自力でデータを取り出すのは極めて困難です。無理に操作を続けると、症状が悪化し、データが完全に消失するリスクもあります。特に、ディスクが異音を発している、認識されない、落下後に動かなくなったといったケースでは、慎重な対応が求められます。
そのため、データ復旧の専門業者に相談することが重要です。
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まとめ
壊れたパソコンからデータを取り出すには、ストレージの取り外しやUSBメモリからの起動などの方法があります。
物理的な故障が疑われる場合は、無理に操作せず専門業者に相談することでデータを安全に取り出せる可能性が高まります。