
「S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replace」というエラーは、ハードディスクやSSDの故障を警告する重要なメッセージです。本記事では、エラーの主な原因(不良セクタの増加、過熱、経年劣化など)と、データを守るための具体的な対処法(バックアップ、chkdskの実行、ストレージの交換)について詳しく解説します。
S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replaceとは?
S.M.A.R.T.(Self-Monitoring, Analysis and Reporting Technology)は、ハードディスクやSSDの自己診断機能です。「S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replace」というエラーは、S.M.A.R.T.がストレージの重大な異常を検知し、すぐにデータのバックアップとドライブの交換が必要であることを警告するものです。
エラーの主な原因
「S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replace」のエラーが発生する原因はいくつか考えられます。ストレージデバイスの寿命が近づいている場合が多いですが、特定の条件下では回避可能なケースもあります。以下に、代表的な原因を詳しく解説します。
不良セクタの増加
HDDやSSDのデータ保存領域には、正常に読み書きできなくなった「不良セクタ」が発生することがあります。
- HDDの場合: 磁気ディスクの劣化や物理的損傷が原因で不良セクタが増加します。
- SSDの場合: フラッシュメモリの書き込み回数上限に達すると、データの保持が難しくなります。
不良セクタが増えると、データの読み書きが正常に行えなくなり、S.M.A.R.T.機能が故障を警告します。
過熱
ストレージデバイスは、温度が高くなるとパフォーマンスが低下し、寿命が縮まる可能性があります。
- パソコンや外付けHDDの冷却システムが適切に機能していない。
- PCケース内のエアフローが悪く、熱がこもりやすい。
- SSDが長時間高負荷の状態で使用され、温度が上昇している。
HDDの推奨動作温度は25~40℃、SSDの場合は30~50℃程度です。これを超えると、内部のコンポーネントに影響を与え、S.M.A.R.T.エラーが発生しやすくなります。
過度な使用や劣化
HDDやSSDには寿命があり、一定回数以上の書き込みや読み取りが行われると、徐々に劣化します。
- HDD: 一般的に5~7年が寿命とされ、長期間使用すると摩耗が進みます。
- SSD: 書き込み回数(TBW: Total Bytes Written)に上限があり、超えると劣化が急速に進みます。
特に、クラッシュやフリーズが頻発する場合は、ストレージの健康状態を確認する必要があります。
ファームウェアや内部エラー
ストレージの制御を行うファームウェアにバグや異常が発生すると、誤検知や動作不良が起こることがあります。
- メーカーの公式サイトで最新のファームウェアが公開されている場合は、アップデートを試す。
- ファームウェアの更新中に電源を切ると、SSDやHDDが使用不能になる可能性があるので注意する。
- 内部コントローラーの故障が原因の場合、データ復旧が難しくなることがある。
ファームウェアの問題が疑われる場合は、メーカーの公式ツールを使ってアップデートを試みると改善することがあります。
電力サージや不正なシャットダウン
突然の電力変動や、適切でない方法でPCの電源を切ると、HDDやSSDにダメージを与えることがあります。
- 落雷や停電が発生し、電力サージがストレージに影響を与えた。
- PCの電源ボタンを長押しして強制終了を繰り返した。
- ノートPCのバッテリーが完全に消耗した状態でシャットダウンした。
特に、HDDは書き込み中に突然電源が切れると、不良セクタが発生しやすくなります。UPS(無停電電源装置)を使用することで、予期しない電力トラブルを回避できます。
こういった状況で誤った操作を続けると、データが上書きされ、復旧が困難になる可能性があります。このようなリスクを避けるため、データが重要な場合は、自己流の対処を行う前に専門業者に相談することを強くおすすめします。適切な診断を行うことで、データの救出が可能な場合があります。
エラーが発生した場合の対処法
「S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replace」のエラーが発生したら、すぐにデータを保護するための対策を行いましょう。放置するとストレージが完全に故障し、データが復旧できなくなる可能性があるため、迅速な対応が重要です。
データのバックアップ
ストレージが完全に故障する前に、できる限り早くデータをバックアップしましょう。
- 外付けHDDやUSBメモリ、クラウドストレージを準備する。
- 優先度の高いデータ(ドキュメント、写真、動画など)をコピーする。
- ストレージの負荷を減らすため、PCの不要なアプリケーションを終了させる。
- バックアップ後、ストレージの使用をできるだけ控える。
不良セクタの確認
不良セクタが原因でエラーが発生している可能性があるため、チェックツールを使って確認します。
- Windowsの検索バーで「cmd」と入力し、コマンドプロンプトを管理者権限で開く。
- 以下のコマンドを入力し、Enterキーを押す。
chkdsk /f /r C:
※C:の部分はエラーが発生しているドライブに変更。
- PCの再起動を求められる場合は「Y」を入力し、再起動する。
- 処理が完了するまで待ち、結果を確認する。
冷却システムの確認
過熱が原因でストレージに負担がかかっている可能性があります。適切に冷却されているか確認しましょう。
- PCケースを開け、HDDやSSDの周囲の埃を確認する。
- エアダスターを使って内部の埃を除去する。
- 冷却ファンが正常に動作しているか確認する。
- HDDの場合、動作時の温度が40℃を超えていないか確認する(CrystalDiskInfoなどのツールを使用)。
S.M.A.R.T.モニタリングの無効化(一時的な対策)
一部のBIOSでは、S.M.A.R.T.エラーを無視する設定が可能です。ただし、これは根本的な解決策ではなく、バックアップ完了までの一時的な措置です。
- PCを再起動し、起動直後に「F2」または「Delete」キーを押してBIOSを開く。
- 「Advanced Settings」または「Main」タブで「S.M.A.R.T. Monitoring」オプションを探す。
- 「Disabled(無効)」に変更し、設定を保存して再起動する。
ストレージの交換
ストレージの劣化が進行している場合、HDDやSSDを交換する必要があります。
- 交換用のHDDまたはSSDを準備する。
- 古いストレージをPCから取り外し、新しいストレージを取り付ける。
- Windowsのインストールメディア(USBまたはDVD)を使い、新しいストレージにOSをインストールする。
- バックアップしておいたデータを復元する。
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まとめ
「S.M.A.R.T. Status BAD, Backup and Replace」エラーは、ストレージの重大な故障を示す警告です。放置すると、データが完全に失われるリスクが高まるため、すぐにバックアップを取り、必要に応じてHDDやSSDの交換を検討しましょう。