
SUNEAST SSDはコストパフォーマンスに優れたSSDですが、使用状況によっては速度低下や認識不良などのトラブルが発生することがあります。本記事では、SUNEAST SSDの主な故障原因と対処法について詳しく解説します。
故障の主な原因
SUNEAST SSDが正常に動作しなくなる原因はさまざまですが、以下のような要因が考えられます。
書き込み速度の低下
SUNEAST SSDの一部のモデルでは、DRAMキャッシュを搭載していないため、書き込み速度が低下しやすい傾向があります。特に、大容量のファイルを連続的に書き込む場合、一時的なキャッシュが使い切られ、書き込み速度が急激に低下することがあります。
長時間SSDを使用していると、内部のメモリセルに負荷がかかり、データの書き込み速度が遅くなることもあります。また、使用可能なストレージ容量が少なくなると、SSDのパフォーマンスが悪化しやすくなります。
フォーマット形式の不適合
Mac環境でSSDをAPFS形式でフォーマットすると、特定のSSDでは書き込み速度が低下することがあります。APFSはAppleが開発したファイルシステムであり、Macに最適化されているものの、すべてのSSDで最高のパフォーマンスが出るわけではありません。
特に、SUNEAST SSDをWindowsと併用している場合、APFSフォーマットのままでは互換性の問題が発生し、データの読み書きが不安定になることがあります。ファイルシステムの選択は、使用する環境に応じて慎重に行う必要があります。
物理的損傷や経年劣化
SSDはHDDに比べて耐久性が高いものの、物理的な衝撃や経年劣化によって故障することがあります。特に、SSD内部の基板やメモリチップが損傷すると、データの読み書きができなくなる可能性があります。
NANDフラッシュメモリには書き換え回数の上限があり、長期間使用すると寿命を迎えることがあります。SUNEAST SSDでも、このメモリセルの摩耗が進むことで動作が不安定になり、最終的には認識されなくなるケースがあります。
コントローラーチップの異常
SSDのコントローラーチップは、データの読み書きを管理する重要な部品です。これが異常をきたすと、SSDが認識されなくなったり、データの転送速度が極端に低下したりすることがあります。
コントローラーチップの異常は、主に以下の要因で発生します。
- 電源の不安定な環境で使用した場合、チップが誤作動を起こす
- 突然のシャットダウンや停電により、データ管理が正しく行われず、SSDが動作不良を起こす
- 長期間の使用により、コントローラーのファームウェアが適切に動作しなくなる
ファームウェアの不具合
SSDのファームウェアには、データの処理を最適化するためのアルゴリズムが組み込まれています。しかし、ファームウェアにバグがあると、SSDが正常に動作しなくなることがあります。
特に、最新のOSアップデートとSSDのファームウェアが互換性を持たない場合、SSDが認識されなくなったり、データ転送が極端に遅くなったりすることがあります。
SUNEASTの公式サイトでは、最新のファームウェアが提供されていることがあるため、SSDの動作が不安定な場合は、ファームウェアの更新を試してみるのも一つの方法です。
外部要因
SSDはデータを保持するために電力供給が必要ですが、外部要因による影響を受けやすいデバイスでもあります。特に、次のようなケースではSSDの故障リスクが高まります。
- 落下や強い衝撃を受ける
- 水濡れや湿度の高い環境での使用
- 電源供給が不安定な環境
- USB接続の外付けSSDとして使用し、適切な手順で取り外さなかった
特に、ノートPCなどで持ち運びながら使用する場合は、SSDへの負担が増しやすいため、適切な取り扱いを心掛けることが重要です。
こういった状況で誤った操作を続けると、データが上書きされ、復旧が困難になる可能性があります。このようなリスクを避けるため、データが重要な場合は、自己流の対処を行う前に専門業者に相談することを強くおすすめします。適切な診断を行うことで、データの救出が可能な場合があります。
故障時の対処法
SSDが正常に動作しない場合、以下の対処法を試すことで問題を解決できる可能性があります。
不要データの削除と空き容量の確保
SSDの書き込み速度が低下したり、動作が不安定になった場合は、不要なデータを削除し、空き容量を確保することで改善することがあります。SSDは空き領域をキャッシュとして使用するため、容量が逼迫するとパフォーマンスが著しく低下することがあります。
- Windowsの「ディスクのクリーンアップ」を開く(エクスプローラーでSSDを右クリック→「プロパティ」→「ディスクのクリーンアップ」)。
- 「一時ファイル」や「ゴミ箱のデータ」などを選択し、「OK」をクリック。
- SSDの空き容量を増やすために、大きな不要ファイルを削除する。
- ストレージが80%以上使用されている場合は、データを外部ストレージに移動し、空き容量を確保する。
フォーマット形式の変更
Mac環境でAPFSフォーマットを使用している場合、SSDのパフォーマンスが低下することがあります。そのため、Windows・Macの両方で使用できるexFATフォーマットに変更することで、動作が安定する場合があります。
- 「エクスプローラー」を開き、SSDを右クリック。
- 「フォーマット」を選択。
- 「ファイルシステム」から「exFAT」を選択。
- 「クイックフォーマット」にチェックを入れ、「開始」をクリック。
- フォーマット完了後、SSDの動作を確認。
- 「ディスクユーティリティ」を開く(「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ディスクユーティリティ」)。
- 対象のSSDを選択し、「消去」ボタンをクリック。
- 「フォーマット」から「exFAT」を選択。
- 「消去」をクリックし、フォーマットを完了させる。
- フォーマット後、SSDを再接続し、動作を確認。
物理的損傷の確認
SSDの認識不良や動作異常が発生している場合、物理的に破損している可能性があります。SSDを取り外して、外観を確認し、以下のような症状がないかチェックしてください。
- SSDに焦げ跡や異臭がないか確認。
- 基板部分に破損やヒビがないかチェック。
- 接続端子部分(SATAまたはNVMe)が曲がっていないか確認。
- USB接続の外付けSSDの場合は、別のUSBポートで試す。
- 可能であれば、別のPCに接続し、正常に認識されるか確認する。
物理的な破損が確認された場合、自己修理は難しいため、専門業者への相談を検討しましょう。
ファームウェアの更新
SSDのファームウェアが古いと、OSとの互換性が低下し、動作不良が発生することがあります。SUNEAST SSDの最新ファームウェアを適用することで、問題が解決する場合があります。
- SUNEASTの公式サイトにアクセス。
- 使用しているSSDの型番を検索し、最新のファームウェアをダウンロード。
- ダウンロードしたファームウェアアップデートツールを実行。
- 画面の指示に従い、ファームウェアを適用。
- 更新後、PCを再起動し、SSDの動作を確認。
データ復旧の検討
SSDが認識されない、データが消えた場合、自力での復旧を試みるとデータが完全に消失する可能性があります。そのため、重要なデータが含まれている場合は、速やかに専門のデータ復旧業者に相談することをおすすめします。
- SSDがPCに認識されない。
- フォーマットを要求されるが、大事なデータがある。
- SSDから異音がする、または動作が極端に遅い。
- ファームウェア更新後にSSDが動作しなくなった。
- 水濡れや落下による物理的なダメージがある。
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まとめ
SUNEAST SSDの不具合は、不要データの削除やファームウェア更新、フォーマット変更で改善する場合があります。ただし、物理的な損傷や認識不良が発生した場合は、自己修理を試みず、専門業者への相談を検討してください。