Windows 10のブートマネージャーを修復する方法【UEFI対応】|サイバーセキュリティ.com

Windows 10のブートマネージャーを修復する方法【UEFI対応】

Windows 10のUEFIブートマネージャーが破損すると、PCが正常に起動しなくなることがあります。

本記事では、UEFIブートマネージャーを修復する方法を詳しく解説します。

Windows 10のブートマネージャーが破損する原因

Windows 10のブートマネージャーが破損すると、PCが正常に起動できなくなります。ブートマネージャーの破損にはさまざまな原因が考えられ、それに応じた適切な対処が必要です。

以下に、ブートマネージャーが破損する主な原因を詳しく解説します。

Master Boot Record (MBR)の破損

MBR(マスターブートレコード)は、ハードドライブの最初のセクタに保存されており、PCの起動プロセスを制御する重要なデータです。MBRが破損すると、ブートマネージャーがOSをロードできず、起動エラーが発生します。

MBRが破損する主な原因は以下のとおりです。

  • ウイルスやマルウェア: 悪意のあるプログラムがMBRを改ざんし、起動不能になることがあります。
  • 誤ったパーティション操作: 不適切なディスク管理ツールを使用すると、MBRが上書きされて破損することがあります。
  • ディスク障害: ハードドライブの物理的な損傷により、MBRのデータが読めなくなることがあります。

システムファイルの破損

Windowsのブートに必要なシステムファイルが破損すると、ブートマネージャーが正常に動作しなくなります。

システムファイルが破損する原因は以下のとおりです。

  • Windowsアップデートの失敗: 更新プロセス中にエラーが発生し、必要なファイルが削除または破損することがあります。
  • ウイルス感染: マルウェアがWindowsのシステムファイルを削除または変更することで、ブートエラーが発生することがあります。
  • ディスクの不良セクタ: HDDやSSDの一部が破損し、重要なファイルが読めなくなることがあります。

不正なシャットダウン

PCが突然シャットダウンすると、ブートマネージャーに影響を及ぼし、正常に起動できなくなることがあります。

不正なシャットダウンの原因は以下のとおりです。

  • 電源障害: 停電や電源アダプタの不具合でPCの電源が突然切れると、ファイルシステムが破損することがあります。
  • 強制終了: 「電源ボタン長押し」などで強制的にPCをオフにすると、ブートデータが破損する可能性があります。
  • クラッシュによる再起動: システムがフリーズし、強制的に再起動した際に、ブート領域が破損することがあります。

不正なBIOS/UEFI設定

BIOSやUEFIの設定ミスが原因で、ブートマネージャーが適切に機能しないことがあります。

BIOS/UEFIの設定ミスによる影響は以下のとおりです。

  • ブート順序の誤り: OSがインストールされているディスクよりも別のデバイス(USBやDVD)が優先されていると、Windowsが起動しないことがあります。
  • セキュアブートの影響: UEFIのセキュアブートが有効になっていると、特定のブートローダーがブロックされることがあります。
  • レガシー/UEFIモードの設定ミス: OSがUEFIモードでインストールされているのに、BIOSがレガシーモードで設定されていると、起動に失敗することがあります。

ハードウェアの問題

ハードウェアの異常が原因でブートマネージャーが破損することがあります。

考えられるハードウェアの問題は以下のとおりです。

  • HDD/SSDの故障: 記憶装置が物理的に破損すると、ブートマネージャーのデータが読めなくなります。
  • ケーブルの緩みや損傷: SATAケーブルや電源ケーブルが正しく接続されていないと、HDDやSSDが検出されず、ブートエラーが発生します。
  • RAMの不具合: メモリに異常があると、OSのロード時にエラーが発生することがあります。

こういった状況で誤った操作を続けると、データが上書きされ、復旧が困難になる可能性があります。このようなリスクを避けるため、データが重要な場合は、自己流の対処を行う前に専門業者に相談することを強くおすすめします。適切な診断を行うことで、データの救出が可能な場合があります。

Windows 10のUEFIブートマネージャー修復方法

以下の方法を試すことで、Windows 10のブートマネージャーを修復できる可能性があります。

スタートアップ修復を使用する

Windows 10のインストールメディアを使用し、ブートマネージャーを自動修復できます。

スタートアップ修復の手順
  1. Windows 10のインストールメディア(USBまたはDVD)をPCに接続し、PCを起動します。
  2. 「Windowsのセットアップ」画面が表示されたら、「次へ」をクリックします。
  3. 「コンピューターを修復する」を選択します。
  4. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ修復」を選択します。
  5. 修復プロセスが完了するまで待ち、PCを再起動します。

コマンドプロンプトで手動修復する

コマンドプロンプトを使用して、UEFIのブートエントリを修復することができます。

コマンドプロンプトでUEFIブートマネージャーを修復する方法
  1. Windows 10のインストールメディアでPCを起動し、「コンピューターを修復する」を選択します。
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を開きます。
  3. 以下のコマンドを順に入力し、Enterを押します。
    diskpart
    list disk
    select disk 0
    list volume
    select volume X  (※EFIパーティションの番号を指定)
    assign letter=S
    exit
    cd /d S:\EFI\Microsoft\Boot\
    bootrec /FixBoot
    bcdboot C:\Windows /s S: /f ALL
  4. 作業が完了したら、PCを再起動します。

Bootrec.exeツールを使用する

Windowsの標準ツール「Bootrec.exe」を使って、ブートマネージャーを修復できます。

Bootrec.exeでブートマネージャーを修復する方法
  1. Windows 10のインストールメディアでPCを起動し、「コンピューターを修復する」を選択します。
  2. 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「コマンドプロンプト」を開きます。
  3. 以下のコマンドを1つずつ入力し、Enterを押します。
    bootrec /fixmbr
    bootrec /fixboot
    bootrec /scanos
    bootrec /rebuildbcd
  4. 処理が完了したら、「exit」と入力してコマンドプロンプトを終了し、PCを再起動します。

AOMEI Partition Assistantを使用する

AOMEI Partition Assistantを使うと、簡単にブートマネージャーを修復できます。

AOMEI Partition Assistantを使用する方法
  1. 別のPCでAOMEI Partition Assistantをダウンロードし、インストールします。
  2. ソフトを起動し、「ブータブルUSBの作成」を選択します。
  3. 作成したUSBを修復したいPCに接続し、BIOSでUSBブートを設定して起動します。
  4. 「Windows PE」モードでAOMEI Partition Assistantを開き、「MBRの再構築」を選択します。
  5. 「適用」をクリックして処理を開始し、完了後PCを再起動します。

上記の対処法を試しても解決しない場合は、データ復旧の専門業者に相談することをおすすめします。

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まとめ

Windows 10のUEFIブートマネージャーが破損すると、PCが起動しなくなることがあります。本記事では、以下の修復方法を紹介しました。

  • スタートアップ修復を使用する: 自動修復機能でブートマネージャーを復旧。
  • コマンドプロンプトを使用する: DiskpartとBootrecコマンドで手動修復。
  • Bootrec.exeツールを使用する: ブート情報を修復し、Windowsを再起動。
  • AOMEI Partition Assistantを使用する: 専用ツールでブートマネージャーを修復。

修復作業の前には、大切なデータのバックアップを取ることをおすすめします。万が一、修復が難しい場合は、専門のサポートを利用することも検討してください。

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