パソコンを使用していたら突然「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示されたことはありませんか?
このような警告が出たときは、正しい対処を行わなくては、パソコンがウイルスに感染してハッキングの被害を被ることに繋がります。
今回は、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示された際の対処法を紹介します。
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」とは?
このような警告には、本物と偽物があります。
本物と偽物の警告を見分けるために、特徴を押さえておきましょう。
本物の警告の場合には、以下のような特徴があります。
- 「有害なサイトをブロックしました」「アクセスは危険です」などといった警告
- アクションを求められるようなメッセージではない
偽物の警告の場合には、以下のような特徴があります。
- 警告音が鳴っている
- 不自然な日本語
- 恐怖を煽る内容のメッセージ
- カウントダウンが設けられている
- 「更新」「インストール」などのボタンを押すように促される
- 電話をかけたり、URLにアクセスするよう誘導される
偽物の警告は、ほとんどの場合、金銭搾取を目的とされており、求められているアクションを実行してしまうと詐欺の被害を被る可能性があるため、危険です。
これから紹介する注意点と対処法をよく読んで、慎重に対処しましょう。
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示された際の注意点
警告が表示された時には、以下のようなことは行わないように注意してください。
- 今すぐにスキャンをクリックしない
- ダウンロードしない
- 個人情報を入力しない
- 電話を掛けない
「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示された際の対処法
偽物の警告が表示された際の、「警告をタップ・クリックしていない場合」と「警告をタップ・クリックしてしまった場合」の対処法を紹介します。
警告をタップ・クリックしていない時の対処法
警告をタップ・クリックしていない場合の対処法は以下の通りです。
怪しい警告表示かどうかを確認する
まず、表示されている警告が怪しい警告であるかどうかを確認しましょう。
以下のポイントを確認することで、見分けることができます。
- 公式URLであるか
- セキュリティソフトからの警告であるか
- 警告音が鳴っているか
公式URLであるか
公式のURLでなければ、怪しい警告表示であると判断できます。
公式のURLは、URLの先頭が「https://」になっています。これ以外であれば非公式のURLで怪しい警告の可能性があります。
また、「https://」の次に来るドメインが公式のものであるかも確認しましょう。
例えば、Microsoftの公式サイト「microsoft.com」に似せた怪しいURLのドメインであれば、「microsoft」という文字列が入っていても公式のドメインとは少し異なる文字列になっていることがあり、このような場合には公式のURLではないため、怪しい警告である可能性が高いです。
セキュリティソフトからの警告であるか
パソコンにインストールしているセキュリティソフトが出している警告でなければ、怪しい警告であると判断できます。
偽物の怪しい警告のなかには、セキュリティソフトの警告を装ったものが存在します。
また、そもそもセキュリティソフトは、ユーザーが被害に遭うことを未然に防ぐ働きをしている為、「ウイルスに感染しています」といった警告がいきなり表示されるようなことは考えられず、高確率で怪しい警告である可能性があります。
警告音が鳴っているか
警告音が鳴っているなど、恐怖心を煽るような挙動がある場合には、怪しい警告であると判断できます。
セキュリティソフトが出す警告では、警告音が鳴ったり、恐怖を煽るような挙動が発生するようなことはありません。
すぐにブラウザを終了しCookieの消去とウイルススキャンを行う
怪しい警告であるかどうかを確認したら、落ち着いてブラウザを終了し、Cookieの消去とウイルススキャンを行いましょう。
ブラウザを終了できない場合
ブラウザを終了できない場合、以下の手順でブラウザを閉じることができます。
- 「Alt + F4」キーを同時に押し、一番上にあるアプリを終了する
- タスクマネージャーを起動し、ブラウザを終了する
- パソコンを再起動する
キャッシュとCookieの消去方法
キャッシュとCookieとは、アクセスしていたサイトの設定やデータを保存して次にWebにアクセスした際にスムーズにアクセスできるようにする機能のことです。
ウイルスがCookieなどに偽装して紛れ込むことがあるため、警告が表示された場合には消去しましょう。
Google Chrome、Internet Explorer、Microsoftなど、ご使用の検索エンジンによって消去方法は異なります。
【Google Chromeの場合】
- 右上の●が3つ並んだアイコンをクリックする
- 「その他のツール」をクリックする
- 「閲覧履歴を消去」をクリックする
- 消去する機関を選択する(全期間を選択するのが一番安全です)
- Cookieと他のサイトデータ・キャッシュされた画像とファイルにレ点チェックを入れる
- 「データ消去」をクリックする
【Internet Explorerの場合】
- 右上の歯車マークをクリックする
- 「インターネットオプション」をクリックする
- 全般タブの閲覧履歴にある削除アイコンをクリックする
- インターネット一時ファイルおよびWebサイトのファイルとCookieとWebサイトデータにレ点チェックを入れる
- 削除アイコンをクリックする
【Microsoft Edgeの場合】
- 右上の●が3つ並んだアイコンをクリックする
- 「設定」をクリックする
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択し、「クリアするデータの選択」をクリックする
- Cookieと保存済みのWebサイトデータにレ点チェックを入れる
- 「クリア」をクリックする
ウイルススキャン方法
警告表示が出たたけではウイルス感染の可能性は低いですが、念のためウイルススキャンを行っておきましょう。
- お持ちのセキュリティソフトをアップデートし、最新の状態にする
- 「フルスキャン」または「完全スキャン」などを行う
警告をタップ・クリックしてしまった時の対処法
万が一警告をタップ・クリックしてしまい、アプリケーションなどをダウンロードしてしまった場合には、直ちに削除しましょう。
セキュリティソフトを使用することで感染したウイルスを駆除することができますが、「ハッキングされているか」「どのような情報が漏洩したか」を正確に調査することはできません。
気になる場合には、ハッキング調査会社に相談しましょう。
パソコンのウイルス感染調査に対応している調査会社に相談する
どのような対処したら良いか分からない場合や、ハッキングされていないか気になり不安な場合には、パソコンのウイルス感染調査に対応している専門業者に相談してみてください。
業者によっては無料で相談をすることができ、最短当日の対処/調査が可能です。
ウイルス感染調査に対応している業者では、以下のような項目を調査可能であり、調査レポートを作成してもらえる場合もあります。
- どのような経路でウイルス感染したか
- いつからウイルス感染しているのか
- 情報漏洩の有無
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調査対応機器 | スマートフォン(iPhone/Android)、RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカードなど |
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まとめ
今回は、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」と表示された際の対処法を紹介しました。
警告が表示されても慌てずに、今回紹介した対処法を実行することで、詐欺の被害を被る危険性を回避することができます。
自分で対処することが不安であったり、ウイルス感染していないか不安な場合には、パソコンのウイルス感染調査に対応している専門業者に相談しましょう。