「.makop」「.pecunia」ランサムウェアの特徴や、感染時の対処法・対策を徹底解説|サイバーセキュリティ.com

「.makop」「.pecunia」ランサムウェアの特徴や、感染時の対処法・対策を徹底解説

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Makopランサムウェアは、日本では最近(2021年)になって被害が確認されました。データが暗号化され、拡張子が「.makop」「.pecunia」に書き換えられる・身代金を請求されるなどが主な特徴です。今回はサイバー犯罪に使用されるMakopランサムウェアについて解説します。海外や日本における感染事例、特徴を知り、適切な対処を取れるようにしましょう。

ランサムウェアとは

ランサムウェアとは、ファイルを暗号化もしくは画面をロックして、データの復号やロックの解除と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。ランサムウェアは感染力も強く、一つのデバイスが感染してしまうとネットワークを共有しているドライブやサーバーを通じ、感染が広がってしまいます。

なお、要求された身代金を支払ったとしても、データが復号される保証はありません。反社会的勢力の増長につながる恐れもあるため、身代金は絶対に支払わないようにしてください。

Makopランサムウェアの特徴

①暗号されたファイルの拡張子は「.makop」「.pecunia」

Makopランサムウェアは、暗号化型マルウェアに属します。Makopランサムウェアに暗号化されたファイルの拡張子は「.makop」または「.pecunia」に書き換わります。

出典PCrisk

出典Proven data

②感染経路はメール

Makopランサムウェアの主な感染経路は、電子メールによる攻撃です。Makopランサムウェアが仕組まれたファイルをクリックし、ダウンロード・実行してしまうことでご使用のデバイスに保存されているデータの暗号化が実行されてしまいます。

現時点で、添付ファイルはExcelなどの文書ファイルを装った実行ファイル「EXE」であると報告されています。

③「readme-warning.txt」という名前のテキストファイルが作成される

Makopランサムウェアに感染してデータが暗号化されると、「.makop」または「.pecunia」という拡張子にファイルが書き換えられてしまいます。その後、デスクトップ上に「readme-warning.txt」というファイル名で、Q&A形式で状況を説明するテキストファイル(ランサムノート)が作られます。他のランサムウェア同様、テキスト内では身代金を仮想通貨で支払うよう要求する内容が記載されています。

出典PCrisk

Makopランサムウェアの感染対策方法

データをバックアップする

データのバックアップは定期的にとりましょう。また、デバイスと接続のない外部の媒体に保存することがベストです。

オフラインのメディア、もしくはクラウドにバックアップをとることによって、万が一ランサムウェアの被害に遭遇した場合でも、ネットワークを通じての感染を防止し、データが暗号化されるリスクを防ぎます。

不審なメールや添付ファイル・URLは開かない

Makopランサムウェアの主な感染経路はメールによるものです。不審な添付ファイルを安易に開かないようにしましょう。

また、Makopランサムウェア以外でも、ランサムウェアの感染の多くは、不審なメールに添付されたファイルやURLをクリックしてしまうことが原因であるため、注意しましょう。

ランサムウェア対策ソフトを導入すること

ウイルス対策ソフトを予め導入しておくことで、ランサムウェアへの感染被害を抑えることができます。

ソフトを選ぶ際には、名の知れた開発者が作成している権限のあるものを選ぶようにするなど、信頼のおけるものを使用しましょう。ソフトには無料のものから有料のものまであり、多くの開発者が存在します。中には、マルウェアが仕組まれた悪質なソフトが出回っています。悪質なソフトを使用してしまった場合、データを復元するどころか、ソフトが原因でマルウェアに感染してしまうケースもありますので、注意しましょう。

感染が疑われる際に留意すべきこと

身代金の支払いには応じない

身代金を支払ったとしてもデータが元通りになる保証はありません。それだけでなく、身代金の支払いによって、犯罪に加担してしまう場合もあります。

サイバー攻撃者が提供してくるプログラムをダウンロードしない

暗号化を解くためにサイバー攻撃者が復号ソリューションを提供してくる場合がありますが、ダウンロードしないでください。データの復号どころか、新たにマルウェアに感染させるなど、さらに状況が悪化してしまうリスクがあります。

直ちに感染デバイスをインターネットから切り離す

ランサムウェアへの感染の疑いが発覚したら、直ちにそのデバイスのネットワーク接続を切りましょう。

ランサムウェアはネットワークを通じて他のデバイスに感染するという特徴があるため、ネットワークから切り離すことによって感染拡大の可能性を防ぐことができます。

メールアドレスやパスワードを変更する

感染が疑われるデバイスで使用していたメールアドレス・パスワードを変更しましょう。ランサムウェアに感染したデバイスで使用していたメールアドレスやパスワードを悪用されて二次災害が起こる可能性を防ぐことができます。

また、メールアドレスやパスワードの変更は、ランサムウェアに感染していない他のデバイスから行うようにしてください。感染したデバイスからメールアドレスやパスワードを変更したとしても、新たなメールアドレスやパスワードの情報が攻撃者に盗まれ、再び悪用されてしまいます。

Makopランサムウェアの復旧方法

バックアップからデータを復元する(※バックアップがある場合)

Makopランサムウェアに感染してしまっても、データのバックアップを定期的にとっていた場合には、バックアップからデータを復元することが最善策です。ウイルス駆除ソフトなどを用いてマルウェアファイルを削除するか、サーバーの初期化を行った後、バックアップからファイルの復元を試みましょう。

専門業者へ相談する

データを復元できても、感染の疑いが発覚した場合には、なるべく専門家に相談するようにしましょう。

また単にデータを復号するだけでなく「情報漏えいがあったのか」「何が原因でランサムウェアに感染したのか」といった事後調査が必要です。しかし、個人での原因特定、および暗号化されたデータの復元(復号)作業には限界があるため、ランサムウェアの感染経路を適切に調査するには「フォレンジック調査」という方法が有効です。個人での対処が難しい場合は、条件に見合う適切な専門業者に相談することをおすすめします。

フォレンジック調査
ウイルス感染調査には「フォレンジック調査」という方法が存在します。フォレンジックとは、スマホやPCなどの電子機器や、ネットワークに記録されているログ情報などを解析・調査することで、社内不正調査やサイバー攻撃被害調査に活用される技術のことです。別名「デジタル鑑識」とも呼ばれ、最高裁や警視庁でも正式な捜査手法として取り入れられています。

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  • データ復旧作業に対応している
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デジタルデータフォレンジック

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まとめ

今回はMakopランサムウェアについて、特徴や感染防止策、復旧方法を解説しました。感染してしまうと関係者のデバイスまで感染させてしまう二次被害の危険性もあるため、今回紹介した対策をしっかりと行い、感染しないように注意しましょう。また、感染が疑われる際はネットワークからの切断を速やかに行い、必要に応じて専門業者に相談しましょう。

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