
日本ヒューレット・パッカード株式会社(以下【HPE】)が提供しているサーバーの代表ともいえる製品がHPE ProLiant(プロライアント)サーバーです。Webサイトやデータベースなどを利用するため、多くの企業でサーバーを立ち上げて運用しています。
特にHPE ProLiant DLサーバーはラック向けに最適化されており、様々な企業で社内の重要なデータの保守やバックアップのために使われています。サーバーも機械なので突然の不具合や故障により起動しなくなってしまうことがあり、誤った対処法によって甚大なデータ被害を起こしてしまう可能性もあります。
この記事ではProLiantサーバーが起動しない・アクセスできない場合の安全なデータ復旧方法について詳しく解説いたします。
この記事の目次
1. HPE ProLiantサーバーのトラブル例
HPE ProLiantサーバーを使用中に起きてしまうトラブルの一例をご紹介します。
- RAID構成が崩壊した・再構築(リビルド)の失敗
- 起動しない・電源が入らない
- カチカチ、カチャカチャなどの異音
- エラーメッセージの表示
- 共有フォルダにアクセスできない
- 誤操作による上書き・削除・初期化
2. HPE ProLiantサーバーが起動しない原因
HPE ProLiantサーバーが起動しない主な原因を3つご紹介します。
ハードウェア障害
HPE ProLiantサーバーが起動しない原因で最も多いのがハードウェア障害です。HPE ProLiantサーバーの筐体に故障が発生・HDDの経年劣化による故障などの物理障害やRAID(レイド)の崩壊・HDDのファイルシステム異常などの論理障害が考えられます。
サイバー攻撃
サーバーには社内LANで運用しているサーバーと、Webサーバーやメールサーバーなどインターネット上に公開されているサーバーの二通りがあります。インターネット上に公開されているサーバーは、サイバー攻撃によって起動できなくなってしまう可能性があります。
アクセス過多
アクセス過多によりサーバーが処理できずに停止してしまうことがあります。アクセス過多は一時的な現象であることがほとんどで時間が経過すれば自然と問題は解決します。時間が経過しても起動しない場合は、何らか障害がハードウェアに起きている可能性が考えられます。
3. HPE ProLiantサーバー復旧の注意点
HPE ProLiantサーバー復旧を試みる前に下記の注意点を確認しましょう。
電源の確認
なんらかの原因で、電源のスイッチが切れてしまっていたりする場合も多くあるので注意しましょう。また、サーバーを再起動することで解決する場合もあるのでまずは落ち着いて電源を確認しましょう。
しかし、電源をON・OFFする行為は、大きな負荷がサーバーにかかるため再起動や電源の入り切りを何度もする行為は避けましょう。
個人作業のリスク
個人作業は、データを失ってしまうリスクが伴うということを認識しましょう。特にサーバーの復旧には専門業者並みの知識と技術力が求められます。誤った作業をしてしまうと症状を悪化させてしまう可能性、最悪の場合はデータを失ってしまう危険性があります。知識や技術力に自信がない方は、サーバー復旧の個人作業を控えるようにしましょう。
「データ」と「起動」どちらを優先するか
復旧業者を選択する際「データ」「起動」どちらを優先するかがとても重要です。
ProLiantの「起動」を優先する場合は、ハードディスクの交換やメーカー(HPE)に相談することお勧めします。メーカーの目的はあくまでも「起動」なので修理や代替品との交換によってデータを失ってしまう可能性があるので注意しましょう。
ProLiantの「データ」を優先する場合はデータ復旧業者への相談が安全にデータの復旧率を高める方法です。しかし、データ復旧業者は国内だけで100社以上あると言われており、技術力にも大きな差があるようです。安全に復旧するためにも注意して業者を選びましょう。
4. おすすめデータ復旧サービス・製品
技術力が高い業者の選定といっても、素人には判断が難しいです。
そこで、データ復旧サービス各社の価格、内容(対応製品)、期間や特長から比較した、おすすめのサービスを紹介します。
(2020年最新版)おすすめデータ復旧業者ランキングはこちら
デジタルデータリカバリー
サイトデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは11年連続国内売上No.1の国内最大級のデータ復旧業者です。復旧率に関しても95.2%と業界最高水準を誇り、技術力は申し分ないといえます。
また、技術力の他に復旧スピードも非常に速く、最短当日かつ約80%が48時間以内に復旧されるというのも大きな魅力です。料金体系は成功報酬制が採用されており、診断・見積りも無料で行えるため、まずは最大手のデジタルデータリカバリーへの問合せをおすすめします。
価格 | 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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内容(対応製品) | RAID機器(NAS/サーバー)、ハードディスク(パソコン)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SSD、SDカード・MSDカードなど |
期間 | 最短当日(持ち込みの場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 11年連続データ復旧国内売上No.1 95.2%の非常に高いデータ復旧率 累積29万件以上の相談実績 診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
データリカバリーサービス
サイトデータリカバリーサービス
データリカバリーサービスはデジタルデータリカバリーに次ぐ復旧率90.6%を誇るデータ復旧業者です。
国内をはじめ世界各国の復旧会社と情報交換・技術導入を行っているようです。少数精鋭のエンジニア集団でそれほどの規模でないながらも1万3000件以上の相談実績があり、無料診断も実施しているため、データリカバリーサービスへ問合せしてみるのもよいでしょう。
価格 | 160GB未満:12,000円~ 160GB~500GB未満:18,000円~ 500GB~1TB未満:25,000円~ 1TB~2TB未満:36,000円~ 2TB以上:48,000円~ |
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内容(対応製品) | 外付けHDD、パソコン、SSD、USBメモリ、RAID機器(NAS/サーバー)、ビデオカメラ、SDカード、MSDカードなど |
期間 | 初期診断:最短90分 初期診断後に復旧期間を提示 |
特長 | データ復旧率90.6% 延べ13793件のご利用実績 国内外の復旧会社とコネクションを持つ少数精鋭のエンジニア集団 |
5. まとめ
今回はHPE ProLiantサーバーが起動しない場合・アクセスできない場合の安全なデータ復旧方法を紹介しました。
HPE ProLiantサーバーが起動しない場合は「起動」「データ」どちらを優先するか判断しましょう。起動を優先する場合は、ハードディスク交換・メーカーに相談、大切なデータを安全に復旧したい場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。
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【機種参考】
- タワーサーバー:ProLiant ML350 Gen10 ProLiant ML30 Gen9
- ラックサーバー:ProLiant DL20 Gen10 ProLiant DL360 Gen10 ProLiant DL380 Gen10
- NASサーバー:StoreEasy 1560 StoreEasy 1460
- ストレージサーバー:HPE Nimble Storage
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