RAID0データ復旧や信頼できる復旧業者の選び方について解説|サイバーセキュリティ.com

RAID0データ復旧や信頼できる復旧業者の選び方について解説

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RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)とは「複数のストレージ(HDD/SSD)を組み合わせて1つのドライブのように使うことで、大容量のデータを安全かつ高速に利用できる技術」のことです。

RAIDにはいくつかのレベルがあり、その中でもRAID0は、データを分割して保存することで、読み取りと書き込みのパフォーマンスを高めることができます。しかし、RAID0では1台のドライブが故障するだけで、すべてのデータを失う可能性があります。

そこでこの記事では、RAID0に障害が起きる原因や適切な対処法などを徹底解説していきます。

この記事の目次

RAID0とは?

RAID0は、複数台のドライブ(HDD/SSD)をストライプ(分散)して利用するシステムです。

ここではそれぞれのメリット・デメリットをお伝えします。

RAID0のメリット

RAID0のメリットをまとめると次のような内容になります。

  • データを複数のディスクに分割し、並列処理することが可能なため、高速な読み書きを実現している

RAID0

RAID0のデメリット

RAID0にはデータの消失を防ぐような仕組みが全く設けられておらず、耐障害性(冗長性)が全く見込めません。たとえ1本でもHDD/SSDに異常が発生してしまうと、全てのデータを取り出せなくなってしまいます。

RAID0のデメリットをまとめると次のような内容になります。

  • RAID0は冗長性がないため、1台のドライブに不具合が発生するだけで、全てのデータが失われる可能性がある
  • 個別のデータの読み書きに失敗した場合、全体のデータが失われる可能性がある。
  • データ冗長性という他のRAIDレベルにあるメリットが一切ない。
  • そもそも、RAID 0の「0」は、他のRAIDレベルと違って「まったく冗長性がない」ことを強調するために付けられた。

RAIDエラー

他のRAIDとの違い

RAIDレベルには次のような種類があります。

  • RAID 0:ストライピング
  • RAID 1:ミラーリング
  • RAID 5:ストライピング&パリティ
  • RAID 6:ストライピング&二重パリティ
  • RAID 10:ミラーリング&ストライピング
  • RAID 50:RAID 5のストライピング&パリティ
  • RAID 60:RAID 6のストライピング&二重パリティ

RAID1では、2台以上のドライブ(HDD/SSD)を用いて、1台のドライブに保存されたデータをもう1台のドライブに「ミラーリング」(複製)して保存しますが、RAID0では、RAID1と異なり、2つ以上のハードディスクを「ストライピング」(分散)して保存します。

RAID0こと「ストライピング」は、たった1台のドライブが故障するだけで全データが破損してしまうため、その代替として数々のRAIDレベルが開発されました。たとえば、RAID5・6は「ストライピング」の技術を活用するとともに、データ復元用の符号である「パリティ」を同時に書き込むことで、冗長性を確保しています。

またRAID10(RAID1&0)では、複数のドライブをグループ化して「ミラーリング」をかけたうえ「ストライピング」で分散しながらデータを書き込むことで、冗長性とスピード性の両方を確保することに成功しています。

RAID0が崩壊・起動しない原因

RAID0が崩壊あるいは起動しない原因は主に次の5つです。

①リビルド失敗

リビルドとは1台が壊れた時に、壊れたストレージを入れ替えてデータを再現する作業のことです。原則としてRAID0は1台でも壊れるとリビルドができません。しかし、RAID0と他のRAIDを組み合わせたRAID10などは、リビルドに失敗すると、RAID内のデータが破損・消失する可能性があります。RAIDのリビルドに失敗する代表的な理由は、主に次の通りです。

  • RAID コントローラー(RAID カード)に障害が発生している
  • 破損したディスクが存在する
  • ディスクドライブの不良
  • ディスクドライブの順番が不適切
  • 再構築時に操作を誤り、RAIDレベルを違うレベルに変更した

再構築中のエラー・RAID構成の崩壊

 

リビルドエラー・RAID構成の崩壊が起きた場合、自力でのデータ復旧は困難です。そもそもRAID崩壊・リビルド失敗などのインシデントが起きる時点で深刻なトラブルが発生している可能性が高く、自力での対応そのものが悪影響を及ぼす恐れが高いと考えられます。

リビルド作業中にエラーが発生したら、自己判断せずデータ復元業者に相談したほうが良いでしょう。

RAIDが崩壊した際の対処法についてはこちらの記事をご確認ください。

②RAIDカードの故障

RAIDカードとは、複数のストレージ1つのドライブとして使用するのに用いられるカードです。

RAIDカードが故障した場合、RAID崩壊を起こし、ストレージに保存されたデータが失われる可能性があります。そのため、RAIDカードの故障を未然に防ぐために、定期的なメンテナンスを行うことが推奨されます。

③論理障害

論理障害とは、HDD/SSD自体が物理的に故障しているわけではなく、ストレージ内部に保存しているデータに不具合が発生している状態です。

たとえば、データ読み書き中の強制終了によるシステムの整合性の乱れのほか、誤ったデータ消去などヒューマンエラーや、マルウェア感染なども論理障害に含まれます。

以下が、論理障害の代表的な症状例です。

  • HDD/SSDが認識されない
  • HDD/SSDが認識されるが読み取りができない
  • ファイルが正常に読み取れない
  • 誤ってデータ・共有ファイルを削除した
  • 古いNASのデータを新しいデータで上書きしてしまった
  • 誤ってフォーマットや初期化してしまった
  • NASの起動中にケーブルを抜いてしまった
  • RAID崩壊が起こった

RAIDコントローラドライバやソフトウェアの不具合

RAIDドラストストスとしてのに用いられるソフトウェアです。もしRAIDコントローラドライバが破損していると、RAIDカードが認識されない、RAIDのデータが取り出せなくなるなどの問題が発生します。

この場合、RAIDコントローラドライバを最新版にアップデートしても解決しない場合、RAIDドライバの修復作業を専門家に依頼する必要があります。

ファイルシステムやパーティションの破損

ファイルシステムは、アで、ファディ一方、パーティションは、ドライブ内のデータ領域を複数の区画に分割したもので、各パーティションは、それぞれの特定の目的に特化した領域となります。

それぞれデータを管理する上で欠かせないシステムですが、誤操作や急な停電などでデータの整合性が乱れ、破損する場合があります。この場合、RAIDのデータが読み込めず、RAID崩壊を引き起こすケースがあります。

誤削除の場合、消えてすぐであればゴミ箱から復元できる可能性が高いですが、時間が経っていたり、復旧ソフトで復旧できない場合、データ復旧業者でしか対応できないケースもあります。もし、重要なデータや顧客情報などが消えた・アクセスできなくなった場合、自己対処は控えてデータ復旧業者に相談しましょう。

④ハードウェアの互換性の問題

RAIDが認識されない場合、ハードウェアの互換性の問題が起きているか、RAIDの設定が間違っている可能性が考えられます。なお、互換性とは、あるシステムと別のシステムが正常に連携して動作するために必要な特性、規格、技術などを指します。まずはRAIDカードとハードウェアの組み合わせが正しいかをRAIDカードのマニュアルなどで確認しておきましょう。

⑤内蔵HDD/SSDの物理障害

HDD/SSDの物理障害とは、HDD/SSDの部品が破損したり、経年劣化でデータの読み書きができなくなっている状態です。

この状態になる原因としては、経年劣化によるデータ領域の破損、HDD/SSD本体への外的な衝撃が挙げられます。また、RAID0サーバーに使用されるHDDの寿命は3~5年、SSDであれば5年程度と言われており、温度や湿度など使用環境によっては、より寿命を速めてしまいます。

以下が、物理障害の代表的な症状例です。

  • HDD/SSDが動かない
  • HDDからカチカチ・カタカタなど異常な音がする
  • HDD/SSD内部に異常な振動が発生する
  • 焦げ臭いような異臭がする
  • HDD/SSDを落下・水没させてしまった
  • 3~5年以上使っており、ある日突然認識できなくなった

またHDDは超精密機器であり、物理的衝撃が加わると、データを記録する「プラッタ」という円盤状の部品に、データを読み書きする「磁気ヘッド」が接触し、非常に深刻な重度物理障害を引き起こすこともあります。

物理障害がHDDに発生した場合、機器を開封しての部品交換が必要になるため、自力で復旧することはできません。また専用の環境以外で無理にHDDを開封してしまうと、ほこりやちりが入りこんでしまい、プラッタを傷つける原因になります。

目に見えないほどの小さな傷であってもデータ全体が読み取れなくなるケースもあるため、少しでも物理障害が疑われる場合は、すぐにデータ復旧の専門業者に相談しましょう。

物理障害はデータ復元ソフトで原則対応不可

HDDの論理障害

物理障害は、データ復元ソフトでは原則対応不可能です。
復元ソフトは論理障害(システムの破損や削除データなど)には対応可能ですが、物理障害の場合、そもそもストレージ内部の構造が物理的に壊れているため、ツールをかけると状態が悪化しやすいです。
 
異音や経年劣化など、明らかな物理障害が疑われる状況でツールをかけるのは極力控えてください。この場合、データの要不要に応じて専門業者に対応を依頼するのを必ず検討しておきましょう。

上記のポイントから厳選したおすすめのデータ復旧業者は、デジタルデータリカバリーです。

データ復旧率95.2%のデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

RAID0を復旧する際の注意点

RAID0などによりアクセスができなくなった場合、さまざまな修復方法がありますが、特に、以下の6点に注意してください。

リビルド・データの再構築はNG

RAIDを構築している複数のHDD/SSDは同時期に製造されたものであるため、もしリビルド中に別のHDD/SSDが故障すると、リビルド前より状態が悪化する恐れがあります。

とくにRAID0は冗長性が一切ないため、リビルドに失敗すると全てのデータが消失するリスクがあるため、出来る限りリビルドは避けましょう。

HDD/SSDの順番入れ替え・交換はNG

RAID0では、複数台のHDD/SSDに分割されたデータが、規則的に保存される仕組みです。

しかし、HDD/SSDの順番を間違えて交換すると、本来は保存されるべきでないところにデータが保存されてデータの規則性が乱れてしまい、データが破損、あるいは上書きされてしまうリスクがあります。HDD/SSDの入れ替えや交換は出来る限り避けましょう。

HDD/SSDを取り外し単体で電源を入れるのはNG

RAIDを構築している1台のHDD/SSDを取り出し、単体で電源を入れてもデータを読み取ることはできません。それどころか、HDD/SSDに別のデータが上書きされることもあり、RAIDを構成するHDD/SSDとして使えなくなることもあります。

また、パソコンから「フォーマットしますか?」などのメッセージが表示されることもあり、もしフォーマットすると、HDD/SSDのデータは失われ、再度RAIDに接続してもデータを読み取ることができなくなります。

RAIDカードの交換はNG

RAIDカードの故障時に、新しいRAIDカードに交換する際は注意が必要です。なぜなら、RAIDカードには特殊なものが多いため、もし、互換性のないRAIDカードに交換してしまうと、HDD/SSDに不具合がなくても、データの読み取りができなくなる恐れがあります。

ちなみに、HDD/SSD内部に別の障害が併発している場合、たとえRAIDカードが一致していてもデータを見ることは出来ません。

ファームウェアのアップデートを行うのはNG

RAID0に不具合があるとき、ファームウェアのアップデートを行うのは控えてください。ファームウェアのアップデートを行うと、データが失われる可能性があります。RAID0が正常に動作するようになったら、ファームウェアをアップデートすることをおすすめします。

データをフォーマットするのはNG

RAID0に不具合があるとき、「フォーマットしますか?」といったエラーメッセージが表示されても「キャンセル」を押してください。

フォーマットを行ってもデータ自体はRAID0に残りますが、ユーザーからデータにアクセスすることができなくなってしまいます。誤ってRAID0をフォーマットしてしまった場合は、速やかに使用を中止してデータ復旧業者まで相談しましょう。自力で復旧ソフトなどを繰り返し使用するとデータが上書きされ、完全に削除されてしまいます。RAID0の状態によっては復旧ソフトでデータが戻せない場合もあるので注意しましょう。

RAID0の復旧方法

RAID0の復旧方法は、主に次の3つです。

バックアップから復旧する

RAID0が故障した場合、過去に取得したバックアップがあれば、失われたデータを復旧することが可能です。

  1. RAIDを停止する。
  2. 破損したディスクを取り外す
  3. バックアップドライブを組み込む
  4. RAIDを再構築する

RAID0は一か所でも故障すると、全体のデータに影響します。データの保存に適していないため、使用する際は適宜データのバックアップを取りましょう。

データ復旧ソフトを使用する

データ復旧ソフトは破損したファイルシステムなどを修復し、データを復元させるものです。

メリットとして、「個人で手軽に行える」「比較的費用が安く済む」などの点が挙げられます。逆に、デメリットとしては「物理障害が発生している場合は対応できない」「専門業者に依頼するよりも復旧率が低い」「障害を悪化させる可能性がある」という点が挙げられます。

そもそも、RAID構成のストレージは、独自のファイルシステムを採用しているため、単体でPCに接続できません。つまり、一般的な修復ツールや、市販されているデータ復元ソフトでは対応できないことが多く、復旧に失敗して大事なデータが上書き削除されてしまう恐れがあります。

データ復旧サービスを利用する

RAID0が故障した場合、そもそも、故障原因を正確に把握しなければ、データを復旧することはできません

一方、多くの専門的な経験や技術、専門設備を持っているデータ復旧専門業者では、RAIDの故障の原因を正確かつ迅速に特定し、場合によってはRAIDに含まれるドライブを開封して、データを回復するためのプロセスを最短で実行可能です。そのため、データ復旧専門会社は、RAIDのデータを復旧するのに最も向いているといえます。

その他、メリットとして「物理障害でもデータ復旧可能」「ソフトを購入し、作業する手間が省ける」「ソフトよりもデータ復旧率が高い」などの点が挙げられます。つまり、重要なデータがある場合、データ復旧業者に任せるのが最善の方法だといえるでしょう。

RAID0に対応しているデータ復旧業者の選び方

RAID0のサーバー復旧に対応している業者は国内に数多く、調べてもよくわからない場合もあります。そこで、本章ではRAID0に対応しているデータ復旧業者の選び方について解説します。

【ポイント1】データ復旧業者の技術力を見極める

データ復旧業者の技術力を見極めるポイントとして、たとえば下記のような項目があります。


  • データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している
  • 海外からの技術導入を積極的に行っている
  • 他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある
  • クリーンルーム等、データ復旧に必要な設備や部品を保有している
  • 復旧ラボ・復旧センターを自社内に保有し、公開している
  • 対応できる機器の種類や症状が豊富である
  • 優秀な復旧エンジニアが多数在籍し、機器ごとの専門に分かれている
  • 初期診断・復旧スピードが速い
  • 研究開発などの取組みが第三者(公的機関)に認められた実績がある

また、復旧率が非公開の業者は、復旧スピード・復旧ラボや復旧センターの設備規模・エンジニア人数も非公開だったため、全体像がつかみづらい印象でした。

デジタルデータリカバリーの在籍エンジニア人数を参考にすると、他の業者のエンジニアは2〜3名ほどとかなり少ないかもしれません。

技術力の高い業者を見極めるうえでWEB公開情報は貴重な判断材料になります。主要な項目についてどのように判断したらよいか、さらに詳しく解説します。

データ復旧の技術力が高く、復旧実績が多数ある(数値や指標で明示している)

各データ復旧業者の復旧実績や復旧率は公式HPなどで確認ができる場合が多いです。「復旧実績〇件」復旧率〇〇%」など数値で示されている場合は、客観的な指標であるので信頼できる情報と言えます。

復旧技術は業者によって雲泥の差があるため、そもそも復旧率や件数を非公開としている業者は技術力が低い、または実績が少ないと考えていいでしょう。また、専門の解析ツールクリーンルームなどの復旧設備の有無を確認することでも、その業者の復旧率(技術力)を確認することができます。

他にはデータ復旧の技術レベルが特に高い業者の特徴として、下記があげられます。


データ復旧技術のレベルが特に高い業者の特徴

  • データ復旧の中でも最高難易度といわれる「データの記録される面に傷のついたHDD(スクラッチ障害)から復旧実績がある業者」は技術レベルが非常に高い
  • 相談実績や復旧の成功度合いを明示している(20万件以上~、復旧率〇%等)
  • HDDだけでなく、SSDやUSBメモリ、SDカード、スマートフォンといったメモリ媒体の障害にも対応している
  • RAID構成のNAS・サーバーやデータベースの復旧に対応している

復旧率が高い業者は信用できない?

復旧率が高いだけでは信用できない」という見方も存在します。復旧率の計算方法が業者によって違うため、単純比較が難しいことが理由です。しかし、全国100以上あると言われるデータ復旧業者から依頼先を決めるうえで、復旧率という客観的な指標が判断材料の一つとなるのも確かです。もしも信ぴょう性が気になる場合は、「データの根拠まで明記しているか?」「第三者機関のチェックを通しているか?」というポイントにも注目するとよいでしょう。

復旧スピードが速い(即日復旧・数分で診断など)

納期のあるデータや、失ったことで業務が止まってしまうデータを紛失した場合、一刻も早く復旧したいと思うものです。そこで気になるのが復旧業者のスピードです。


復旧スピードが速い業者の特徴

  • 交換用の部品を大量に保有し、部品調達の時間をカットしている
  • 土日祝日も復旧対応をしており、復旧エンジニアの人員が多い
  • クリーンルーム等の設備導入が進んでおり、復旧できる台数が多い

復旧スピードには交換部品の在庫数エンジニアレベルなどの要因があります。

たとえば機器に物理的な障害がある場合、内部で破損した部品を交換する必要があります。HDD/SSDなどの記憶媒体は外見や型番が同一でも、製造年などで部品が異なる場合があります。交換部品を多く取り揃えている専門業者では、必要な部品を海外から調達している時間をカットできるため、迅速な復旧・納品が可能です。

自社内にクリーンルームなどの復旧専用設備を保有している業者では、復旧作業を安全かつ迅速に自社で完結させることができ、結果として復旧スピードが向上します。専門業者によっては、復旧スピードの目安が明記されていることもあるので公式HP等で確認してみてください。

他社で復旧不可能だった機器の復旧実績が多数ある(数十万件以上)

一度他社で復旧作業を行い、復旧できなかった機器であっても業者によっては受け付けてくれる場合があります。技術力の高い業者であればあるほど、他社で復旧できなかった機器の復旧実績が多くなる傾向にあります。一度復旧ができなかった場合も、他の業者に依頼をしてみると復旧できる可能性があるので、諦めずに相談してみるのがいいでしょう。

また、繰り返しになりますが、このように一度復旧に失敗し他の業者に依頼するといったダブルコストをかけないためにも、最初に最も技術力の高い業者へ依頼することをおすすめします。≫

官公庁・公的機関からの表彰歴がある

公的な機関からの表彰歴なども、技術力をはかる指針となります。

特に、一般の団体ではなく自治体や政府機関・警察などからの表彰歴・感謝状の受賞歴があるデータ復旧業者は、それだけの実績を残していることを信頼してもよいでしょう。

HPに掲載されている表彰歴・受賞歴などを確認してみてください。

【ポイント2】信頼できる復旧業者かを見極める

技術力以外にも、その業者が信頼できる業者かどうかは気になるところです。データ復旧業者が信頼できるかを見極めるために、具体的には下記のような点に着目するといいでしょう。


    • 大手法人や官公庁の取引実績が多数あり、運営会社が信頼できる
    • サービス対応が丁寧で信頼できる
  • プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている
  • 復旧ラボや復旧センターへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

大手法人や官公庁の実績が多数あり、運営会社が信頼できる

技術力が高いと謳っていても、相談件数・復旧件数が少ない等実績が伴わなければ、信ぴょう性は疑わしいものとなってしまいます。そのため、下記のような観点で実績の確認を必ず行いましょう。

データ復旧業者の中には、その取り組みが認められ第三者機関に表彰されている業者も存在します。信頼できる業者へ依頼するために、HP上で具体的な数値で実績を明記している業者を選んだ方がいいでしょう。


実績のあるデータ復旧業者の特徴

  • 大手企業や官公庁からの依頼がある
  • HP上に「相談件数〇〇件」「復旧実績〇〇件」と具体的な数値で示している
  • 公的機関(官公庁、警視庁等)からの表彰実績がある
  • メディアでデータ復旧業者として取り上げられた実績がある

プライバシー認証の取得等、セキュリティ対策が徹底されている

企業データ技術データなど、外部に知られてはいけないデータを復旧しなければいけない場合もあります。そのような場合は、各専門業者のセキュリティ対策を確認しましょう。

上記の実績部分でも触れましたが、大手企業や官公庁からの依頼がある企業はセキュリティ対策が万全である業者が多いです。取引実績のほかにも「ISO27001」や「Pマーク」など、世界基準で規定されているセキュリティの認定を取得していることや、防犯カメラ外部部機器の持ち込み制限など、情報漏洩対策がしっかりされているかを確認しても良いでしょう。

ISO27001・Pマークとは

ISO27001(ISMS)やPマークとは、情報セキュリティマネジメントシステムの規格です。

ISO27001(Information Security Management Systems)とは、組織における情報管理のセキュリティ、管理方法、マネジメント方法について定めた規格です。

個人情報保護法よりも対象とする情報の範囲が広く、国際的に統一された規格なので、ISO27001/ISMSの認証を取得している企業であれば、大切なデータを預けても安心です。

また、Pマーク(プライバシーマーク)とは日本国内の規格で、こちらも個人情報保護マネジメントシステムを運用していることの証明となります。

復旧ラボ・復旧センターへの持込み・見学が可能(作業風景を外部に発信・公開している)

「避けた方が良いデータ復旧業者の特徴」で紹介した通り、データ復旧業者の中にはWebサイト上に掲載している社内風景と実態が異なる怪しい業者も存在します。大切なデータを預ける上で、信頼できる業者か、対応している人の顔が見えるかは非常に重要な点といえます。

データ復旧の設備を自社内に保有し運営している業者は、復旧ラボや復旧センターへの持込みや見学を受付ていたり、SNS等で作業風景を発信しているケースもあります。

心配な場合は「作業現場の見学は可能ですか?」「設備を自分で確かめたい」等を相談するといいでしょう。セキュリティ等を理由に断られた場合、その業者は怪しいと判断したほうがいいです。正確な実態を確認するようにしましょう。

設備の規模を見極めるポイント

  • クリーンルーム(クラス100等)を設置している
  • 交換用HDDなどの復旧に必要な部品のストック数が多い
  • 復旧ラボが公開されている
  • 在籍しているエンジニアの数が多い
  • 同時復旧可能な台数が多い

クリーンルームとは?

クリーンルームとは空気の清浄度が高い部屋のことで、RAID0の内蔵HDD復旧作業の工程で必要になることがあります。クリーンルームには清浄度の規格があり、HDDの復旧作業では「クラス100」と呼ばれる無菌手術室と同等レベルの設備がないとできない作業もあります。「クリーンベンチ」はクリーンルームより簡易的な設備であり、行える作業が限られます。多くの業者では簡易的なクリーンベンチしかない・そもそも専用の設備がなく、精密な作業は他社に外注している業者も存在します。

【ポイント3】サービスの利用しやすさを見極める

データ復旧サービスの利用しやすさを見極める項目としては、下記があげられます。


  • 土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい
  • 出張での復旧に対応している
  • 依頼前の初期費用がかからない
  • 特急料金がかからない
  • データ納品時の追加費用がかからない

土日祝日の復旧対応や夜間窓口があり、相談しやすい

急ぎでデータが必要な場合や、仕事で平日の相談が難しい…といった場合も、土日祝日対応の業者であれば、安心です。業者によっては24時間受付を行っている業者もあるため、緊急時や急ぎの復旧依頼を行いたい場合は、営業時間を確認するといいでしょう。

依頼前の初期費用がかからない

自身の機器の状態が分からないまま専門業者に依頼するのは不安だ」という方は少なくないでしょう。そのような場合は初期費用の発生しないデータ復旧専門業者へ相談しましょう。

初期費用というのは「データ復旧の作業に着手するまでの費用」のことを指します。


データ復旧依頼前に請求される可能性のある初期費用

  1. 症状の相談
  2. 機器の配送料金
  3. 機器分解料金
  4. 初期診断・見積費用

業者によっては、依頼前であるのにも関わらず見積のための機器配送料や機器の分解料金、初期診断費用が発生することがあります。また、診断の結果、復旧が不可能だったり依頼をキャンセルしたとしても、その費用は初期診断代として返金されません。データ復旧専門業者を選定する場合は、必ず上記の初期費用の発生しない専門業者へ相談をしましょう。

特急料金がかからない

急ぎで初期診断や復旧対応を依頼したい場合、特急料金がかかる業者があります。また業者によって営業時間や復旧・納品までのスピードには差があるため、依頼の際は気をつけましょう。特急料金がかからない、かつ土日祝日等にかかわらず最短で復旧対応を行ってもらえる業者を選ぶといいでしょう。

データ納品時の追加費用がかからない

データ復旧後、納品用の機器代金やデータのコピー代金を別途請求されるケースがあります。心配な場合は、依頼前にデータ納品時の形態や、追加費用の有無を確認しておくといいでしょう。

データ復旧サービスをネットで検索した際によく見るのは、デジタルデータリカバリー、アドバンスデザイン、AIデータ、Livedata、AOSデータ復旧サービスセンター、PCエコサービス、データレスキューセンターなどです。データ復旧業者は全国で100社以上もあると言われるので、その中でも主要な業者だと思われます。しかし、しっかり条件を見比べてみると、初期診断や機器の配送料が有料だったり社内にクリーンルーム(HDDを開封するのに必要な設備)を保有していなかったりと、ネットで上位の業者でもサービス内容には差があるようです。

データ復旧率95.2%のデータ復旧業者:デジタルデータリカバリー

14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
復旧率最高値は95.2%と高い技術力
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔警視庁からの表彰、東京都からの技術革新による表彰など豊富な実績

こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。20年以上データ復旧に携わり、累計の相談件数41万件以上、他社では復旧できなかった機器の相談件数も7,000件以上ある実績面で信頼のおける業者です。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

データ復旧サービスの料金システムの仕組み

データ復旧の費用が決まる仕組みは業者によって異なります。データ復旧業者の料金システムの仕組みは、大きく分けて2つのパターンがあります。

データ復旧業者の料金システム
  • 一律料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)
  • 成功報酬制(復旧に失敗したら費用0円)

最初に相談するなら成功報酬制で技術力の高い業者がオススメ

結論から言うと、もし最初に相談するのであれば、成功報酬制で技術力の高い業者をオススメします。実は、データ復旧の料金プランと業者の技術力は密接な関係があります。

データ復旧では、機器の障害レベルによって、復旧ツールにかければ直せるような場合から、国内でもごく一部の高い実力を持つ業者でしか対応できないような高難易度な復旧まで存在します。定額料金制や完全成功報酬制の業者では、マニュアル作業となるため、対応できる障害に限りがあり、「依頼した後に復旧に失敗されてしまった」「追加費用を請求された」といったトラブルに見舞われるリスクが高いです。

一つ一つの機器の障害レベルを見極めて、オーダーメイドで復旧工程を組み、見積プランを提示してくれる成功報酬制の業者であれば、このような失敗を避けることができます。

定額料金制(障害レベルごとに一律の料金プランが決まっている)

定額料金制とは、障害のレベルごとに事前に料金が決まっている料金形態を指します。障害に対して決められた作業を行います。そのため、データ復元ソフトなどを用いた簡単な作業を実施しているケースが多いです。

定額料金制のメリットとデメリットは以下のようなものがあります。

メリット

定額料金制のメリットは、金額がわかりやすく、予算に応じて依頼するかどうかを決めやすい点です。特に、はじめてデータ復旧サービスを利用する際は、料金プランが定額で決まっているとわかりやすく安心できます。

デメリット

定額料金制の業者では、格安の料金プランを提示している一方、基本的には市販のツールを使用するなどの簡易的な作業に限定されていて、復旧技術のレベルも低いことがほとんどです。このような業者では、もし重度障害と判明した場合は依頼を断られるか、追加料金を大幅に上乗せして他社に作業を外注することが多いと言われています。

最近では、3〜5万円程度の格安料金をうたっている業者も登場しています。他と比べて格安料金を提示しているところや、料金が一律で決まっている業者は避けた方が安全でしょう。

よくある失敗談:定額一律料金のはずが、高額な追加料金を請求された

実際にデータ復旧業者を利用したユーザーの口コミを見ると、「定額一律料金をうたいながら、実際は高額な見積もりや追加請求が来る」という失敗談が確認されています。あくまでも一律の料金表は目安でしかなく、実際に依頼したら高額な追加費用が請求されるという仕組みです。しかし、利用者からすれば事前にそのようなことが分かるわけはなく、いささか不親切にも感じます。

自社では受付のみを行い、設備が整っている他社や海外の業者に作業を外注して、追加費用を請求されることもあります。その分、復旧期間や復旧費用も高くついてしまうので、最初は安い料金をうたっていてもすぐに信じないよう注意しましょう。

もし想定と異なる見積りが来て別の業者に見積りを依頼するとなると、その分時間のロスが発生してしまいます。急ぎで必要なデータや、確実に復旧したい仕事のデータなどの復旧を依頼する場合は、一律料金制や低価格の復旧業者に最初に相談するのはやめたほうがいいでしょう。

成功報酬制(復旧に失敗したら費用0円)

成功報酬制は復旧に失敗したら費用がかからない料金プランです。事前に取り出したいデータを共有し、そのデータを取り出せたかどうかによって料金が決定します。データ復旧業者では、機器ごとに異常が発生しているケースが異なるため、この成功報酬制を採用している業者が多いです。

成功報酬制のメリットとデメリットは以下のようなものがあります。

メリット

成功報酬制は復旧に失敗しても費用がかからないため、失敗した時のリスクを軽減することができます。依頼者にとっては、費用のリスクはないため利用しやすいでしょう。また、事前に診断を行うことで、機器の状況に合わせて的確な料金を提示してもらうことができます。

デメリット

成功報酬制の中でも「完全成功報酬制」を謳う業者では、復旧率や復旧ラボの様子など、技術力をはかる情報が非公開となっており、実際に復旧に成功しているのか実態が不透明な印象があります。

「完全成功報酬制だから大丈夫だろう」と油断して、実績を確かめずに依頼をすると、技術力の低い業者に引っかかり復旧に失敗される可能性があります。本来初めから技術力の高い業者に依頼していれば復旧できたデータも失われてしまうため、注意が必要です。

「成功報酬制」でも技術力が不透明な業者は要注意

完全成功報酬制とは「希望データが復旧できなければ費用はかからない」というシステムのことです。データ復旧は実際に作業してみないとどこまでデータを抽出できるかわからないため、失敗時に費用が発生しないという点は安心材料となります。

しかし、本当にリスクはないのでしょうか。

このようなシステムを採用している会社のほとんどは、復旧率や復旧ラボなどの情報がHPに記載されていないことが多く、技術力のレベルが不透明になっています。また、通常1日程度で終了する初期診断に何日もかかり、実際は利用者に無断で作業を進めているような業者も存在します。

初期診断の際に依頼者に無断で作業を行ない、自社で確実に復旧できそうなものだけを「完全成功報酬」で引き受けている場合、業者にはリスクはありません。しかし、もし機器に重度の障害が発生していた場合や、絶対に確実に取り出したいデータの場合、勝手に機器に手を加えられたサービス利用者は、知らない間に大損をしてしまいます。金銭的なデメリットが発生しなかったとしても、機器の状態が悪化してしまったら元も子もありません。

復旧作業は、精密機器のため何度も繰り返すことができず、作業を重ねるごとに復旧率が下がるものです。復旧失敗したら料金がかからないからといって、その後のデータ復旧の成功確率が下げられてしまうのは本末転倒でしょう。むしろ、作業の失敗でその後の復旧率が下がっても業者は一切責任をとってくれないのですから、実質的にはマイナスかもしれません。「どの程度の割合で復旧できないケースがあるのか?」という疑問はしっかり確認するようにしましょう。

データ復旧業者の利用を考えるような状況では、それだけ労力や費用をかけてでもなんとかしてデータを救出したいという方が多いと思います。復旧実績を不透明にしたまま、「完全成功報酬制だから安心」という理由で宣伝している業者には注意が必要です。社内の復旧ラボを公開していたり、復旧率の実績をきちんと公開している業者を選択する方が賢明です。

データ復旧はサービスの内容が1件1件異なるため成功報酬制が基本

技術力の高い業者では、ケースに合わせて費用の見積もりを出してもらう成功報酬制が一般的です。簡単な作業から超高難易度な作業まで幅広く対応するため、個別に見積もりが必要になります。

データ復旧サービスの料金は、個別に見積りを出してもらうのが基本ですが、最近では「完全成功報酬制(復旧できなければ作業費0円)」や「一律料金制」を採用するデータ復旧業者も出てきました。一見安心に見える完全成功報酬制や一律料金制の料金システムは実は技術力が低い業者の可能性があるため注意が必要です。

たとえ料金面で安心感があったとしても、技術面で信頼できなければその業者に大事なデータを預けるのはオススメしません。取り戻せるデータを永遠に失うことがないよう、最も技術力が高い業者に最初に相談しましょう。

一律定額料金=低レベルな作業しか行わない可能性あり

データの容量や障害レベルなどによる「一律料金制」を採用している業者もあります。

しかし、一律料金制にも注意が必要です。本来、データ復旧は1件1件作業の内容が異なります。容量や障害レベル以外にも交換用の部品代や復旧にかかる時間的コストなど、復旧コストを事前に見通すのは非常に難しいためです。特に、重度の障害ほど作業のための工数・コストがかかる傾向にあります。

すべての症状を「定額の一律料金」として受け付けていたら、確実に採算がとれなくなります。このシステムが成立するのは、コストがかからない軽度の障害にしか対応していない場合や、重度の障害の場合にはその分の作業費や部品代などを上乗せして請求する場合のみでしょう。

RAID0のデータ復旧を業者に依頼するときのポイント(法人向け)

企業のRAID0のサーバーをデータ復旧する場合、個人での依頼に比べてデータ量が膨大な場合や、情報漏えいのリスクを考慮する必要があるため、より慎重に業者を選ばなければいけません。

そこで、企業のデータ復旧を依頼する際に見るべきポイントを4つピックアップしました。

  1. 復旧スピード
  2. 出張対応してくれるかどうか
  3. 官公庁や大企業との取引実績
  4. セキュリティ対策の水準

これらの4点を満たしている業者であれば、安心して任せてもよいでしょう。

ポイント1:復旧スピード

企業のデータ復旧を依頼する場合、スピードが速い業者を選ぶべきです。具体的には、以下のような点をチェックしましょう。

  • 営業時間が長い(10時以前、18時以降も営業している)
  • 土日も復旧作業を行っていて依頼から完了までのスピードが速い
  • 大容量のデータ復旧に対応可能なラボ(設備)を保有している

企業のデータ復旧では、復旧するデータ量が膨大である場合があります。問題は、この復旧するデータ量が大きければ大きいほど、復旧完了したデータを納品時に移行するための時間が長くかかるという点です。

実際の復旧作業を行うエンジニアの人数や作業場所が確保できるかはもちろんのこと、大量のデータを移行するために、設備がどの程度整っているかという点も重要です。スピード復旧を可能とする大規模な設備や人員を備えた業者を探しましょう。

ポイント2:出張対応してくれるかどうか

企業の場合、出張(オンサイト)での復旧作業が必要になる可能性があります。

  • NASサーバーなど大型機器で配送が難しい
  • データセンターのデータを復旧するため機器を動かせない
  • 社外秘の情報が入っているPCで持ち出し不可
  • セキュリティの厳しい企業でPCやHDDの類の持ち出しが禁止

といった状況では、エンジニアが直接出向いて復旧作業を行ってもらう出張対応を依頼できる場合があります。ただし、業者の中には出張作業がNGで配送しか受け付けていないところもあるため、相談する前に出張作業の可否についても確認してください。

出張(オンサイト)対応OK」の文言や、過去に大規模な法人依頼を受けた実績を公開している業者であれば大丈夫です。詳細は以下の記事で紹介しています。

ポイント3:官公庁や大企業との取引実績があるかどうか

過去に官公庁・大企業との取引実績があるかどうかも参考にできます。既に実績がある業者であれば、信頼度が高いことに加えてスムーズな対応が期待できます。

HP上に官公庁や大企業との取引実績を記載していればまず間違いないため、確認してみてください。

ポイント4:セキュリティ対策がしっかりしているかどうか

企業の機密情報や顧客情報などの重要なデータを預けるため、情報漏えい対策をきちんと行っている業者を選ぶ必要があります。「ISO27001」や「Pマーク」など、世界水準のセキュリティ認定を取得するには厳しい調査条件をクリアする必要があるため、これらを取得している業者を選びましょう。

そのほかにも、防犯カメラ、警備員、外部部機器の持ち込み制限といったセキュリティ対策への取り組みがしっかり行われているか確認しましょう。

場合によっては復旧作業のために機器を預けなければならない場合があります。その時に「NDA(秘密保持契約)」の締結ができるかどうかも重要な指標です。業者のなかにはNDAの雛形を用意していないところもあるため、予期せぬ情報流出のリスクを減らすためにもNDAが締結できる業者を選ぶべきです。

社内で指定する書類がある場合や、他に誓約書の類がある場合でも、柔軟に対応してくれるところもあるため、まずは相談してみることをおすすめします。

おすすめのデータ復旧業者

データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。

そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績があります。

この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

対応製品 ■記憶媒体全般
ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK
クリーンルームクラス100あり
交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1)
✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力
✔官公庁や大手企業を含む累積41万件以上の相談実績
✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)
✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木
持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)

RAID0でデータ消失を防ぐ方法

最後にRAID0でデータ消失を防ぐ方法を紹介します。データ消失に備える方法は次の通りです。

  • 初期症状に敏感になる
  • 定期的にBIOSをかける
  • イベントログをチェックする

初期症状に敏感になる

RAIDでのデータ消失を防ぐためにも、初期症状には敏感になりましょう。

たとえば、次のような症状が起きる場合は要注意してください。

  • RAIDに接続したストレージが認識されない
  • RAIDのストレージが不安定になる・予期せずクラッシュする
  • ディスクの読み取り/書き込みが遅い
  • ディスクのエラーが表示される
  • ディスクがフリーズする
  • RAIDレベルが表示されない
  • ディスクのミラーリングが停止した

定期的にBIOSをかける

BIOSとは、BIOS(Basic Input Output System)の略称で、デバイスの状態を判断できるソフトウェアです。BIOSを定期的にかけることで、不具合が早期に発見される可能性が高まります。

イベントログをチェックする

RAID0でデータ消失を防ぐ方法としてイベントログをチェックすることをおすすめします。

イベントログには、ドライブのエラー情報が逐一記録されています。そのため、イベントログをチェックすることで、ハードドライブのトラブルを早期に発見し、データの損失を最小限に抑えることができ想定しましょう。

まとめ

ここまでRAID0の障害原因と復旧する際の注意点などについて紹介しました。

RAID0は容量を余すことなく使え、全RAIDレベルでも最も高速で使えるという魅力的なRAIDですが、その分データ復旧の難易度も高く、自力で復旧を試みると、状態が悪化する恐れは非常に高いです。

RAID構築の際には「定期的にバックアップが必要」ということを、常に考慮しておきましょう。

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