
脆弱性診断ツールにはオープンソース(OSS) のものが多数あり、無料で高機能な診断が可能です。
企業や個人が自社システム・Webアプリ・ネットワークの脆弱性を定期的にチェックするために活用 できます。
本記事では、オープンソースの脆弱性診断ツールを厳選し、Webアプリ・ネットワーク・クラウド環境向けに分類して紹介 します。
目次
脆弱性診断ツールの種類
脆弱性診断ツールは、診断対象によって大きく3つに分類できます。
ツールの種類 | 主な診断対象 | 代表的なツール |
---|---|---|
Webアプリ診断 | Webサイト・API・CMS | OWASP ZAP, Burp Suite, Wapiti |
ネットワーク診断 | サーバー・ネットワーク機器・OS | OpenVAS, Nmap, Nikto |
クラウド・コンテナ診断 | AWS・Azure・GCP・Docker | kube-hunter, Trivy |
✅ 「Webアプリ」ならOWASP ZAP、「ネットワーク」ならOpenVAS、「クラウド」ならTrivy!
【Webアプリ向け】オープンソース脆弱性診断ツール
① OWASP ZAP(Zed Attack Proxy)
✅ 特徴:
- OWASP(オープンウェブアプリケーションセキュリティプロジェクト)が開発
- Webアプリの脆弱性(SQLインジェクション・XSSなど)を自動診断
- GUI操作が可能で初心者にも使いやすい
おすすめ用途: ✅ Webアプリケーション全般の脆弱性診断に最適
② Burp Suite Community Edition
✅ 特徴:
- Webアプリの診断に特化したツール(有料版もあり)
- プロキシ機能を使って手動診断が可能
- XSS・SQLインジェクション・CSRF などを発見
おすすめ用途: ✅ 詳細な手動診断を行いたい技術者向け
③ Wapiti
✅ 特徴:
- コマンドラインベースのWeb脆弱性スキャナー
- SQLインジェクション、XSS、ファイルインクルード攻撃などを検出
- 軽量でシンプルな使い方が可能
おすすめ用途: ✅ 軽量でコマンドライン操作が得意な人向け
【ネットワーク向け】オープンソース脆弱性診断ツール
④ OpenVAS(Greenbone Vulnerability Management)
✅ 特徴:
- 業界標準のネットワーク脆弱性スキャナー
- 50,000以上の既知の脆弱性(CVE)を検出可能
- 定期的なセキュリティアップデートあり
おすすめ用途: ✅ サーバー・ネットワーク機器の総合診断に最適
⑤ Nmap(Network Mapper)
✅ 特徴:
- ネットワークスキャンの定番ツール
- 開いているポートやOS情報を取得
- スクリプト(NSE)を利用して脆弱性診断も可能
おすすめ用途: ✅ ネットワーク全体のスキャンを手軽に行いたい人向け
⑥ Nikto
✅ 特徴:
- Webサーバーの脆弱性を診断
- 古いソフトウェア・設定ミス・既知の脆弱性をチェック
- Apache, Nginx, IISなど主要なWebサーバーに対応
おすすめ用途: ✅ Webサーバーの基本的な脆弱性チェックに最適
【クラウド・コンテナ向け】オープンソース脆弱性診断ツール
⑦ kube-hunter
✅ 特徴:
- Kubernetes(K8s)の脆弱性をスキャン
- APIサーバーやPodの不正アクセスリスクを診断
- クラウド環境のセキュリティ監査向け
おすすめ用途: ✅ Kubernetes(K8s)環境のセキュリティチェックに最適
⑧ Trivy
✅ 特徴:
- コンテナ・クラウド環境の脆弱性スキャナー
- Docker、Kubernetes、AWS Lambdaに対応
- 軽量でCI/CDパイプラインにも組み込み可能
おすすめ用途: ✅ コンテナやクラウド環境の脆弱性管理に最適
⑨ CloudMapper
✅ 特徴:
- AWS環境のセキュリティ診断ツール
- IAM権限のミス・セキュリティ設定の不備を検出
- AWSのアーキテクチャを可視化できる
おすすめ用途: ✅ AWS環境の診断・設定ミスのチェックに最適
⑩ ScoutSuite
✅ 特徴:
- AWS・Azure・GCPのクラウド設定をスキャン
- IAMポリシーの問題や公開されているストレージバケットを検出
- 大企業やクラウド利用企業に人気
おすすめ用途: ✅ マルチクラウド環境のセキュリティ診断に最適
まとめ
✅ Webアプリ診断には「OWASP ZAP」「Burp Suite」がおすすめ!
✅ ネットワーク診断なら「OpenVAS」「Nmap」!
✅ クラウド・コンテナ診断は「Trivy」「kube-hunter」!
✅ 無料で使えるが、運用にはセキュリティの知識が必要!
今すぐオープンソースの脆弱性診断ツールを導入し、システムの安全性をチェックしましょう!