情報セキュリティ対策 個人でできる5つの方法|中小企業社員向け完全ガイド|サイバーセキュリティ.com

情報セキュリティ対策 個人でできる5つの方法|中小企業社員向け完全ガイド

情報セキュリティ対策は、企業全体の取り組みに加え、社員一人ひとりが日常業務で意識して実践することが非常に重要です。

特に中小企業では、組織全体で高度なセキュリティ対策を講じるリソースが限られている場合も多いため、
従業員の行動がセキュリティリスクの低減に直結します。

この記事では、社員が個人的に取り組むべき具体的な情報セキュリティ対策と、その実施方法について詳しく解説します。
総務部情報システム部門で、社員教育啓発活動を進める方にぜひ参考にしていただける内容です。

情報セキュリティ対策の重要性

セキュリティ事故の多くが「人」に起因する

情報セキュリティ事故の原因は、技術的な問題よりも、社員の不注意や誤った行動によるケースが多いとされています。
例えば、以下のような状況が挙げられます。

  • メール誤送信
    顧客情報を含むメールを誤って別の相手に送信するミス。
  • フィッシングメールの対応ミス
    「重要なお知らせ」や「請求書確認」といった文言に騙され、不審なリンクをクリックしてしまう。
  • 情報漏洩の原因になるSNS投稿
    無意識のうちに業務内容を示唆する情報をSNSに投稿し、外部から攻撃対象とされる。

これらの事例は、個人のセキュリティ意識が高ければ防げるものばかりです。
総務部門情報システム担当者は、社員の行動がセキュリティ全体に与える影響を理解し、教育やルール作りに取り組む必要があります。

情報セキュリティ対策を個人が行うメリット

個人がセキュリティ対策を実践することで、以下のようなメリットが得られます。

  1. 被害拡大の防止
    1人が対策を怠ったことで、企業全体が大きなセキュリティリスクにさらされる可能性があります。
    個人での対応が、リスクの連鎖を防ぎます。
  2. 業務効率の向上
    セキュリティ事故を防ぐことで、復旧作業や損害対応の手間が削減され、業務に集中できます。
  3. コスト削減
    セキュリティインシデントによる損害額や復旧コストを事前に抑えることができます。
  4. 信頼性の向上
    セキュリティ意識の高い組織は、顧客や取引先からの信頼を得やすくなります。

個人でできる情報セキュリティ対策

1. 強固なパスワードの管理

  • 問題点
    複数のサービスで同じパスワードを使い回したり、簡単に推測できるパスワードを設定しているケースが多く見られます。
    これでは、1つのアカウントが侵害された際他のサービスにも被害が波及するリスクがあります。
  • 具体的な対策
    • パスワードは、アルファベットの大小、数字、記号を含む12文字以上の複雑なものを使用する。
    • 各サービスごとに異なるパスワードを設定する。
    • パスワード管理ツール(例:LastPass、1Password)を活用して、安全かつ効率的に管理する。
  • 総務部のサポート例
    パスワードポリシーを社内で定め具体的な設定例を社員に周知します。
    また、推奨するパスワード管理ツールを指定し、利用ガイドを提供することで、社員が迷わず導入できる環境を整えます。

2. フィッシングメールへの対策

  • 問題点
    フィッシングメールは非常に巧妙化しており、公式のメールと見分けがつきにくいことが多いです。
    不注意にリンクをクリックすると、個人情報や認証情報が漏洩する危険があります。
  • 具体的な対策
    • メール内のリンクを不用意にクリックせず、公式サイトに直接アクセスする。
    • 差出人アドレスを確認し、怪しいメールは開封せず削除する。
    • 添付ファイルを開くに、送信元が正しいか確認する。
  • 総務部のサポート例
    社内で受け取った実際のフィッシングメール例を教材として使用し、注意すべきポイントを共有します。
    また、メールフィルタリングシステムを導入することで、リスクを事前に排除します。

3. デバイスのセキュリティ設定

  • 問題点
    スマートフォンやノートPCなどのデバイスロックを設定していないセキュリティソフトを利用していないといった
    基本的な対策不足が見られます。
  • 具体的な対策
    • デバイスにPINコードや生体認証を設定する。
    • 必ずセキュリティソフトをインストールし、新の状態に保つ。
    • 使用していないアプリやソフトをアンインストールすることで、攻撃リスクを低減する。
  • 総務部のサポート例
    セキュリティソフトのライセンスを一括購入し、社用デバイスに導入する。
    さらに、セキュリティアップデートの通知サポートを行い、全社員が最新の状態を維持できるよう支援します。

4. 公共Wi-Fi利用時の注意

  • 問題点
    公共Wi-Fiは暗号化されていないことが多く通信内容が第三者に傍受される危険性があります。
  • 具体的な対策
    • 公共Wi-Fiを利用する際は、VPNを使用して通信を暗号化する。
    • 金融取引や重要なデータの送信は、公共Wi-Fi上では行わない
  • 総務部のサポート例
    社用スマートフォンやノートPCにVPNソフトを導入し、利用を推奨します。
    利用手順をわかりやすく説明したマニュアルを用意することで、社員が迷わず使える環境を整えます。

まとめ

情報セキュリティ対策は、企業全体の取り組みだけでなく、社員一人ひとりが個人的に実践することが重要です。
本記事では、パスワード管理フィッシングメール対策デバイスセキュリティの強化公共Wi-Fiの注意点など、
個人で取り組める具体的な方法を解説しました。
総務部門では、これらの対策を社員が実践しやすい環境を整備することが求められます。
継続的な教育やツールの導入を通じて、企業全体のセキュリティを強化しましょう。

セキュリティ運用支援サービス

御社で実行すべきセキュリティマネジメントの取り組みを伴走支援します。

月額 60,000円セキュリティに関するさまざまな課題をご相談いただけます。


詳細はこちら

  • 中小企業の情報瀬キィリティ相談窓口[30分無料]
  • 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)募集
  • サイバー保険比較
  • 【企業専用】セキュリティ対策無料相談