パソコンやスマートフォンで、USBメモリやSDカードなどのリムーバブルディスクを接続しても、表示されないといった症状が発生していませんか?
この場合、焦ってフォーマットしたりせず、落ち着いて順番に対処しましょう。そうすることで、重要なデータを確保することができます。
このページでは、リムーバブルディスクが表示されない原因と対策、データ復旧を行う方法について詳しくご紹介します。
リムーバブルディスクが表示されない原因
リムーバブルディスクが表示されない原因はいくつか考えられます。代表的なものは以下の5つです。
- 接続不良
- ドライバの問題
- デバイスマネージャーの設定
- OSの問題
- デバイスの故障
接続不良
USBポートやカードリーダーの接触不良などが原因で、デバイスが認識されていない可能性があります。
様々な対処法を試す前に、ケーブルが正確に接続されているか、断線の可能性が無いかを確認しましょう。
ドライバの問題
適切なドライバがインストールされていない、または古いドライバを使用していることが原因で、表示されていないことがあります。
ドライバが古いと、様々な不具合を引き起こす可能性があるため、常に最新のドライバをインストールするようにしましょう。
デバイスマネージャーの設定
デバイスマネージャーで、デバイスが無効になっていることが原因で、ディスクが表示されていない可能性があります。
デバイスマネージャーから、ディスクドライブを有効にすることで、解決できる場合があります。
OSの問題
OSのアップデートが出来ておらず、古いまま使用すると、ディスクが正しく表示されない原因になります。
システムアップデートを確認し、必要な場合は最新の更新プログラムをインストールしてください。
デバイスの故障
リムーバブルディスク自体が故障している可能性があります。
リムーバブルディスクの故障は大きく「論理障害」と「物理障害」に分類することができます。
論理障害
論理障害は、本体は壊れていないが、ファイルシステムやデータが破損している状態を指します。
誤操作によるデータ削除や初期化、フォーマットなどが原因で発生し、現れる症状として以下のような物が挙げられます。
- エラーメッセージが表示される
- パソコンがフリーズする、動作が重くなる
- 特定のファイルやフォルダにアクセスできない
- フォーマットを促すメッセージが表示される
論理障害は症状から発見することが難しいため、個人での判断ができず、発見が遅れがちな故障であり、重度論理障害に発展していることも少なくありません。
そのうえ、下記で紹介する物理障害と発生する症状もほとんど同じため、見分けが付きにくいうえに、障害が併発しているケースもあります。
物理障害
物理障害は、経年劣化や落下などの衝撃、水没などが原因で、物理的に故障している状態を指します。
主な症状として、以下の物が挙げられます。
- 異音や異臭がする
- OSが起動しない
- エラーメッセージが表示される
- フォーマットが要求される
物理障害が発生している機器からデータを復旧する場合、機器を開封し、高度な専門技術を使って修復作業する必要があります。
そのため、個人での復旧作業は難しく、自力での復旧作業はかえって症状が悪化する可能性があり、作業に失敗した場合、データが完全に消失する恐れがあります。
物理障害が疑われる場合は、個人での無理な作業は避け、専用の復旧設備をもつ専門業者に依頼しましょう。
リムーバブルディスクが表示されない場合の対処法
ここでは、リムーバブルディスクをPCに接続しても表示されない場合に、個人でできる対処法を紹介します。
ただし、実際に故障していた場合に、抜き差しを繰り返すことや通電回数を増やすことによって状態が悪化し、データの復旧が困難になる場合があります。
作業は自己責任で行い、個人で原因を特定できず、作業に不安を感じる場合は専門業者に依頼しましょう。
- ディスクの接続状況を確認
- コンピューターを再起動
- 別のUSBポートやコンピューターに接続
- デバイスマネージャーで確認
- エラーチェックを実行
- それでも解決しない場合は専門業者に依頼
ディスクの接続状況を確認
リムーバブルディスクがしっかりと接続されていることを確認しましょう。抜き差しを繰り返したり、角度を変えたりして、接続状態を確認します。
また、ホコリなどが溜まっていないか、コネクタ部分も清掃しましょう。
これらを実行しても改善していない場合は、内部で断線している可能性があります。ケーブルの交換を行い、改善されない場合は次の対処法に進んでください。
コンピューターを再起動
単純なようですが、意外と効果的なのが再起動です。
再起動することで、システムの初期化が行われ、問題が解決する場合があります。
別のUSBポートやコンピューターに接続
別のUSBポートに接続することで、原因がディスク本体にあるのか、ポートに問題があるのかを確認することができます。
別のコンピューターで試しても認識されない場合は、リムーバブルディスク自体に問題がある可能性が高いです。
デバイスマネージャーで確認
「デバイスマネージャー」を開いて、ポートの一覧に接続している記録装置が表示されていないか確認し、必要な場合は更新を行いましょう。
- 「Windowsキー」と「Rキー」を押して「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「devmgmt.msc」 と入力し、「OK」をクリックして デバイスマネージャー を起動します。
- 「ディスクドライブ」 を展開します。
- リムーバブルディスクが表示されているか確認します。
- 「!」 や 「↓」 マークが付いている場合は、右クリックして 「ドライバーの更新」 または 「プロパティ」 を選択します。
- 最新のドライバーがインストールされていることを確認し、必要に応じて更新します。
表示されない場合は、正しく接続できていない可能性があります。
エラーチェックを実行
Windowsに標準搭載されている「エラーチェック」を使用して、接続されているドライブに問題が無いか調べて、修復することができます。
- リムーバブルディスクを右クリックします。
- 「プロパティ」 を選択します。
- 「ツール」 タブをクリックします。
- 「エラーチェック」 をクリックします。
- 「ファイルシステムエラーをチェックする」 と 「ディスクの不良セクタをチェックする」 にチェックを入れます。
- 「開始」 をクリックして、エラーチェックを実行します。
エラーチェックを使用して、リムーバブルディスクの不具合が解消されない場合は、ディスク自体に問題がある可能性があります。
修復できなかった場合は、個人で対処できる範囲を超えているので、専門業者に相談することをおすすめします。おすすめのデータ復旧業者については以下の記事で解説していますので、是非参考にしてください。
それでも解決しない場合は専門業者に依頼
上記の手順を試しても解決しない場合は、リムーバブルディスク自体に深刻な問題がある可能性があります。
無理にデータを取り出そうとせずに、専門のデータ復旧業者や修理業者に相談することをおすすめします。
メーカー修理とデータ復旧の違い
専門業者に依頼するとなった場合、メーカー修理かデータ復旧業者に依頼する方法があります。
使用している機器にトラブルが発生した場合、目的によってどちらに依頼するかが異なります。
機器をもう一度使うことができるよう修理を行いたいのか、もしくは中に入っているデータを取り出したいのかによって方法を使い分けましょう。
機器の修理を優先する場合は、メーカーに修理を依頼する
メーカーに修理依頼をすることで、機器を再度使えるようになる可能性があります。
しかし、メーカー修理では、機器の動作回復を目的としているため、故障している部品ごとの交換を行います。そのため、データは完全に初期化されて帰ってくることがほとんどです。
また、USBメモリやSDカードなど、一部の機器はメーカー修理に対応していない場合があります。
メーカー修理がお使いの端末に対応しているか調べ、優先的にデータを取り出したい場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。
データを最優先で復元したい場合は、データ復旧業者を利用する
データ復旧業者は、データの復旧を専門的に行う業者です。
専門エンジニアが解析をおこなうため、重要なデータを取り出したい場合に最も安全な手段であり、復旧できる確率の高い方法になります。
実績豊富な業者であれば、HDDだけでなく、USBメモリやSDカードなど、幅広い機器に対応可能です。
多くのデータ復旧業者は、無料診断・見積もりを行っているため、自力で復旧できなかった場合は、ぜひ相談してみましょう。
データ復旧業者の選び方
データ復旧業者は100社以上あり、その分、技術力にもばらつきがあります。
技術力の乏しい業者に依頼して失敗された場合、再度復旧することは難しく、他の業者であれば復旧できたはずのデータも復旧できなくなる可能性があります。
データ復旧業者を選ぶ際は、以下の点に当てはまる業者を選びましょう。
- 復旧率などの「客観的数値」を公開している
- 復旧ラボや社内の様子を公開、見学ができる
- 初期診断にが無料でできる
- 復旧エンジニアの人数が多く、機器別の専門エンジニアがいる
上記に当てはまる業者であれば、業者選びに失敗することはまず無いと言えるでしょう。
項目に当てはまる業者を選定した結果、最もおすすめの業者「デジタルデータリカバリー」を紹介します。
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。
そこで、全国の業者から復旧率・実績・復旧スピード・価格や特長を比較して厳選したおすすめサービスをご紹介します。編集部おすすめのデータ復旧業者は、こちらのデジタルデータリカバリーです。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、14年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績があります。
この業者は、相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
設備 | 復旧ラボの見学OK クリーンルームクラス100あり 交換用HDD7,000台以上 |
特長 | ✔データ復旧専門業者 14年連続データ復旧国内売上No.1(※1) ✔復旧率最高値95.2%(※2)の非常に高い技術力 ✔官公庁や大手企業を含む累積46万件以上の相談実績 ✔相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) ✔365日年中無休で復旧対応 |
所在地 | 本社:東京都六本木 持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡 |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2020年)
※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
リムーバブルディスクが表示されない場合は、慌てずにデータ復旧業者に相談することが大切です。専門家の助けを借りることで、大切なデータを失わずに取り戻せる可能性があります。
このページが、リムーバブルディスクが表示されない問題で困っている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。