Windows 10のパソコン起動時、ロゴの画面が表示され続け、操作ができない不具合が発生していませんか?
原因としては、アップデートの更新途中や、周辺機器が干渉していることが考えられ、個人でも簡単に対処できる場合があります。
しかし、HDDやSSDに問題が発生しているなど、深刻な原因が潜んでいることも多く、無理な復旧作業には注意が必要です。
この記事では、ロゴの画面から進まない場合の原因から対処法までを解説しています。
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目次
Windows 10のパソコンでロゴから進まない不具合の原因
画面にWindowsのロゴが表示され、進まずにパソコンが立ち上がらない場合、以下のことが原因である可能性があります。
- 周辺機器が影響している
- ソフトウェアに問題が発生している
- Windows Updateに問題が発生している
- BIOSが破損している
- デバイスドライバーが破損している
- HDD/SSDに不具合が発生している
周辺機器が影響している
Windows 10のPCが起動時にロゴ画面で止まってしまう現象は、接続されている周辺機器が原因なことがあります。
USB機器や外部ドライブなど、PCに接続されているデバイスが起動に干渉し、正常に動作しない場合があります。
ソフトウェアに問題が発生している
ソフトウェアがシステムに干渉していることが原因で、正常に起動しないことがあります。
最近インストールした、またはソフトウェアを更新して起動できなくなった場合は、ソフトウェアに問題がある可能性があります。
Windows Updateに問題が発生している
Windows Updateに時間がかかっている可能性があり、大規模なアップデートの場合、30分から1時間は読み込みに時間がかかります。
しかし、アップデートにエラーが発生している可能性もあります。
ディスクの容量不足や故障、強制終了によってシステムエラーを起こしたことが原因でアップデートに問題が発生し、画面にロゴが表示されていることも考えられます。
BIOSが破損している
BIOSはパソコンと接続機器との入出力やOSの起動を制御するシステムです。
BIOSが破損したり設定が間違っている場合、ロゴから先に進まず、正常に起動できなくなります。
マザーボードの故障やアップデートが原因で、BIOSが破損することがあります。
デバイスドライバーが破損している
PCのデバイスドライバーが古い、または破損している場合、Windowsが正常に起動しない原因となります。
特に、ネットワークアダプタのドライバーに問題があると、このような症状が発生しやすいです。
HDD/SSDに不具合が発生している
HDD/SSDに不具合が発生していることが原因で、パソコンが起動しないトラブルが発生している場合があります。
論理障害
論理障害とは、HDDやSSDのプログラムや、システムにエラーが発生したことによるデータ障害を言います。
主な症状として「エラーが表示される」「アクセスできないデータがある」などが挙げらます。
論理障害が発生している機器で操作を続け、データが上書きされ重度論理障害に分類された場合、個人での修復は不可能な上に、専門業者でも高難易の復旧になります。
修復に失敗すると、取り出せたはずのデータも完全に消失する可能性があるため、実績豊富な専門業者に相談することをおすすめします。
物理障害
物理障害とは、経年劣化や落下などが原因でHDDやSSDが物理的に故障している状態を指します。
カチカチなどの異音や、焦げ臭い異臭がする分かりやすい症状の時もあれば、エラーが表示される、データにアクセスできないなど、論理障害と症状が被ることもあります。
障害が併発していることもあるため、原因を個人で特定するのは難しく、原因から外れた対処法を実行した場合、かえって状態が悪化し、最悪の場合はデータの完全消失や、機器が故障する恐れがあります。
自己対処に不安を感じる場合や、重要なデータを保存している場合は、無理に個人で対処しようとせずに専門業者に依頼しましょう。
Windows 10のパソコンでロゴから進まない場合の対処法
周辺機器を取り外す
マウス、USBメモリ、外付けHDDなど、接続している周辺機器を全て取り外しましょう。
簡単にできる対処法なので、まず最初に行うようにしましょう。
放電を行う
パソコンの長時間使用で帯電している場合、起動が妨げられるためロゴから進まない不具合が発生します。
以下の手順でパソコンの放電を行いましょう。
- パソコンを強制終了し、シャットダウンを行う
- 全ての周辺機器を取り外し、コンセントとの接続も切り離す
- ノートパソコンの場合、バッテリーも取り外す
- 5分から10分程度放置する
- 再度電源ボタンを押してパソコンを起動する
バッテリーの取り外し方はメーカーや機種によって異なるため、お使いの端末で調べるようにしましょう。
パソコンを再起動する
再起動することでエラーが解消される場合があります。
電源を長押しして強制終了し、切れたことを確認したら再度電源ボタンを押して起動しましょう。
セーフモードで起動する
セーフモードは必要最低限のシステム環境でパソコンを起動させる機能です。
セーフモードで起動する手順は以下の通りです。
- 周辺機器を取り外す
- パソコンを再起動し、Windowsのロゴが表示されたら、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウン
- この操作を3回繰り返すと、Windowsは自動的に修復モードに入る
- 「オプションを選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」をクリック
- トラブルシューティングメニューから、「詳細オプション」を選択
- 詳細オプション内で「スタートアップ設定」を見つけてクリック
- 「スタートアップ設定」画面で「再起動」ボタンをクリックし、パソコンが再起動
- さまざまな起動オプションが表示される
パソコンが正常に起動できない場合でも、セーフモードを起動することで様々な操作を行うことができます。
次の対処法は、セーフモードから実行することができます。
問題のあるソフトを停止する
ソフトが起動に干渉し、正常に起動できていない場合があります。
この場合、以下の手順で問題のあるソフトを取り除くようにしましょう。
- セーフモードで起動する
- スタートメニューを開き「設定」から「アプリ」を選択
- インストールされているアプリケーションのリストを開く
- 最近インストールしたアプリや疑わしいアプリを探し、選択して「アンインストール」をクリック
システムに不具合を与えているソフトウェアが分からない場合、むやみにアンインストールすることは避けましょう。
起動に必要なファイルを誤って消してしまった場合、状態が悪化する可能性があります。
BIOSをリセットする
BIOSはWindowsの起動を制御するソフトウェアなため、問題があるとWindowsが正常に起動しません。
一度BIOSをリセットすることで、ロゴから進まない不具合が解決することがあります。
- 「F2」キーを連打
- 「BIOSセットアップユーティリティ」が起動したら「F9」キーを押す
- 「Load Optimized Defaults?」というメッセージが表示されるので「Yes」を選択
- 「F10」キーを押すと「Save configuration and reset?」とメッセージが表示されるので「Yes」を選択
BIOSのリセットは、ハードウェア構成情報を戻し、ハードディスクを初期化する物ではないので、データが削除されることはありません。
しかし、BIOSのリセット手順は、パソコンの操作に慣れている必要があります。誤操作でデータが上書きされる可能性もあるため、無理な操作は避けましょう。
システムの復元を行う
パソコンが正常に動作していた時点まで、システムを戻す「復元ポイント」を行うことで、問題が解消されることがあります。
しかし、ある時点のシステムまで復元を戻した場合、それ以降に追加されたデータは削除されるため、優先的にデータを確保したい場合は実行を避けましょう。
システムの復元を行う場合は、以下の手順で実行してください。
- セーフモードで起動する
- 「オプションの選択」から「トラブルシューティング」を選択
- 「詳細オプション」を選択したら「システムの復元」をクリック
- 現在のタイムゾーンから復元したい時間帯を選択し、「完了」をクリック
システムの復元は、あくまでも正常に動作するための修復作業になります。
CHKDSKの実行
CHKDSK(チェックディスク)は、Windowsに標準搭載されている機能で、ハードドライブにエラーが無いかを確認し、自動で修復することが可能です。
以下の手順で実行してください。
- セーフモードで起動する
- スタートメニューの「コマンドプロンプト」または「cmd」と入力
- 右クリックで「管理者として実行」を選択
- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
- 「chkdsk C: /f /r」
- ここでは、Cドライブをチェックする例を示しますが、必要に応じてドライブレターを変更してください。
- チェックが完了した後、問題が見つかり修正された場合はログを確認してどのような問題が修正されたかを確認できます。何も問題がない場合は、その旨が表示されます。
CHKDSKを実行することで、ドライブのエラーが修正され、データの損失を防ぐことができます。
ただし、CHKDSKはドライブの物理的な問題や既に損傷が進行している場合には対応できないことがあるため、問題が続く場合は専門のデータ復旧サービスに相談することをおすすめします。
SFCスキャン
SFC(システムファイルチェッカー)も、Windowsに標準搭載されている機能で、コンピュータ上のファイルに関する問題をチェックします。
以下の手順で実行してください。
- セーフモードで起動する
- セーフモードでログインした後、スタートメニューを右クリックし、「コマンドプロンプト」もしくは「Windows PowerShell(管理者)」を選択
- マンドプロンプトが開いたら、「sfc /scannow」のコマンドを入力してEnterキーを押す
- スキャンが完了するまで待つ(数分から数時間)
- SFCの実行後、コマンドプロンプトで「exit」と入力して閉じる
安全性の高い修復方法と言われていますが、ハードウェアに負荷の高い動作のため、物理障害や重度論理障害が起きている場合に実行すると状態が悪化し、データにアクセス出来なくなる可能性もあります。
不安な場合は専門業者に相談し、初期診断を依頼しましょう。
それでも改善しない場合は業者に相談する
ここまで紹介した対処法を行っても改善しない、自己修復に不安を感じる場合は業者に相談しましょう。
相談先としては「メーカー」と「データ復旧業者」があります。必要に合わせて依頼してください。
メーカーに相談する
メーカーでは機器の修理をメインに行います。
そのため、エラーやシステムの不具合は解消されますが、データ復旧は専門外になるため、機器は初期化されて返ってくることがほとんどです。
優先的にデータを取り出したい場合は、データ復旧の専門業者に依頼しましょう。
データ復旧業者に相談する
パソコンの中に失いたくないデータがある場合は、データ復旧の専門業者に依頼することを強くおすすめします。
データ復旧業者では、メーカーや復元ソフトでは対応できない物理障害や、重度の論理障害からのデータ復元・復旧が可能です。
ここまでに紹介した対処法では、簡単な不具合しか対応できず、「中高度の論理障害」あるいは「経年劣化を含む物理障害」には対応できません。
データ復旧業者では、パソコンに発生している症状を元にエンジニアによる正確な初期診断を行い、故障原因の正確な特定が可能です。またプロが対応するため、データ復旧に失敗するリスクを抑えることができます。
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※2:2018年2月実績 復旧率=データ復旧件数/データ復旧ご依頼件数 (2017年12月~2021年12月の各月復旧率の最高値)
まとめ
今回はWindowsのロゴが表示され続け、正常に起動できない場合の対処法について解説してきました。
この不具合が発生する原因は、軽度な物もあれば、放置すると重大な問題に発展する物までさまざまです。
正確に原因を判断せずに、闇雲に対処法を実行すると機器が完全に故障する恐れがあります。
重要なデータを保存している場合は、データ復旧業者に相談することをおすすめします。