- Windowsの準備をしています
- 更新プログラムを構成しています
上記のメッセージと共に、「コンピュータの電源を切らないでください」と表示された経験はありませんか?
このメッセージは、主にシステムが何らかの処理を行っている際に表示され、数時間ほど待機することでエラーは解消されますが、画面から進まない場合は何らかの問題が発生していることが考えられます。
万が一、原因の特定を間違えたまま自力で修復作業をした場合、データを全て消失したり、機器が完全に故障する可能性があります。
この記事では、「コンピュータの電源を切らないでください」と表示される場合の原因から、安全な対処法について 解説しています。
目次
Windowsで「コンピュータの電源を切らないでください」が表示され続ける原因
「コンピュータの電源を切らないでください」と表示され、画面が進まない場合、以下のことが原因の可能性があります。
- Windowsのアップデートに問題が発生している
- ディスクの空き容量が不足している
- システムファイルの修復を行っている
- ソフトウェアのインストールまたはアンインストールをしている途中
- ハードウェアをインストールしている途中
- HDD/SSDに不具合が発生している
Windowsのアップデートに問題が発生している
Windows Updateが完了していないことが原因の可能性があります。
アップデートにはある程度の時間を要するため、強制的に電源を落としたりせず、しばらく待機するようにしましょう。
ディスクの空き容量が不足している
ディスクの空き容量が不足すると、パソコンのCPUやディスクなど他の部分に負荷がかかり、エラーが発生する原因となります。
また、容量不足はWindows Updateが完了しない原因にもなるので、ある程度の容量を確保しておきましょう。
システムファイルの修復を行っている
システムファイルが損傷し、Windowsが修復を実行していることが原因でエラーを出すことがあります。
修復では、OSの動作に必要なファイルの復元を行っているため、ユーザーに電源を切らせないようメッセージを表示している可能性があります。
修理中にパソコンの電源を切ると修理が中断され、新たな問題が発生する原因にもなるので、むやみに電源を切らないようにしましょう。
ソフトウェアのインストールまたはアンインストールをしている途中
新しいソフトウェアをインストールまたはアンインストールの途中のため、エラーが表示されている可能性があります。
システムファイルの修復時と同様で、強制的に終了すると状態が悪化する恐れがあります。
ハードウェアをインストールしている途中
ハードウェアをインストールしている途中のため、「コンピュータの電源を切らないでください」と表示されることがあります。
ハードウェアのインストールは、ソフトウェアを追加して必要な設定を行い、動作可能な状態にする一連の流れを言います。
インストールの途中の場合、ソフトウェアが正常に起動できないため、エラーなどの不具合が発生します。
HDD/SSDに不具合が発生している
HDDやSSDに不具合が発生していることが原因で、エラーが発生し、画面が進まない不具合が発生している恐れがあります。
論理障害
HDDやSSDの論理障害とは、物理的な損傷はないものの、データを読み書きする管理情報が間違っている「ファイルシステム障害」や、「データ自体が破損している状態」を指します。
論理障害が発生した場合、最も一般的な症状として、データにアクセスできなくなったりエラーが表示される、頻繁にクラッシュするなどが挙げられます。
しかし、症状から判断することは難しいため、知らない間に状態が悪化し続け、突然データを全て消失するケースもあります。
コンピューターに何かしらの不具合が発生している場合は、専門業者に診断を依頼しましょう。
物理障害
物理障害は、HDDやSSD自体が物理的に故障している状態を指します。
物理障害が起きる原因としては、経年劣化や落下などの衝撃、水没によって内部パーツが壊れたり、電子部品に問題があることが挙げられます。
状態が悪化するとデバイスがデータの読み書きを正常に行えなくなり、データの損失やシステムクラッシュを起こし、最悪の場合は起動できなくなる可能性があります。
物理障害の場合は、機器を開封して専門的な技術で修復する必要があるため、自力で症状を修復したり、データを復元することはほとんど不可能です。
重要なデータを保存している場合は、データ復旧業者に依頼することをおすすめします。
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Windowsで「コンピュータの電源を切らないでください」が終わらない場合の対処法
Windowsで「コンピュータの電源を切らないでください」が表示され続ける場合、以下の対処法を実行することで、症状が改善する可能性があります。
- 周辺機器を外す
- しばらく待機する
- PCを強制終了して再起動する
- 回復環境で起動する
- 問題のあるファイルを削除する
- システムの復元を行う
- データ復元ソフトを使用する
- PCデータが必要な場合はデータ復旧業者に相談する
周辺機器を外す
周辺機器が干渉していることが原因で、システムが正常に動作せず、起動できていない場合があります。
様々な対処法を試す前にマウスやキーボード、モニターなどの周辺機器を取り外すようにしましょう。
しばらく待機する
周辺機器を取り外すことでエラーが解消する可能性があるので、待機するようにしましょう。
Windowsのアップデートや修復に時間がかかっている可能性があり、長い場合は1~3時間かかると言われています。
強制終了すると、新たな問題が発生する恐れがあるため、完了まで待機するようにしましょう。
PCを強制終了して再起動する
周辺機器を取り外しても長時間終了しない場合は、パソコンを強制終了しましょう。
強制終了をして再起動を行い、状況が改善するかを確認します。
しかし、強制終了はパソコンへの負担が大きく、データにも影響する可能性があるため、何度も強制終了するのは避けましょう。
回復環境で起動する
Windowsでは起動できない場合、回復環境から修復を行うことができます。
以下の手順で起動しましょう。
- コンピューターを強制終了し、再起動する
- Windowsが起動する前にコンピューターの電源を強制的に切る。これを3回繰り返す
- Windowsの回復環境が起動
インストールメディアから回復環境を起動する場合、以下の手順を行ってください。
- Windowsのインストールメディアを用意する
- インストールメディアを差し込んだ状態でパソコンを起動
- 画面に「Press any key to boot from CD or DVD」と表示されたら「Enter」キーを押す
- インストールメディアが起動したら「次へ」をクリック
- 「コンピューターを修復する」をクリック
- 「トラブルシューティング」をクリック
- 「詳細オプション」をクリックし、実施したい作業を選択
回復環境が起動したら、「トラブルシューティング」をクリックし、「詳細オプション」から様々な修復作業を実施できます。
問題のあるファイルを削除する
起動を妨げているファイルを削除することで、エラーを解消できる可能性があります。
- 詳細オプション画面で「スタートアップ修復」をクリック
- ユーザーアカウントを選択
- ログインパスワードを入力し待機
- スタートアップ修復が完了したら再起動を行う
問題のあるファイルがどれか分からない場合、むやみに削除することは避けましょう。起動に必要なファイルを誤って消してしまった場合、状態が悪化する可能性があります。
システムの復元を行う
事前に復元ポイントを作成している場合、回復環境から復元することができます。
「復元ポイント」とは、正常に動作していた時まで、Windowsの状態を戻す方法です。回復環境で起動し、詳細オプションで「システムの復元」を選択しましょう。
メリットとして、簡単に実行できる点がありますが、デメリットとしては、復元ポイント移行に追加されたデータは全て消えてしまうという点があります。
また、HDD/SSDに物理障害が発生している場合は、データ消失など、状況が悪化する可能性があるため、重要なデータを保存している場合は、実行を控えましょう。
データ復元ソフトを使用する
「コンピュータの電源を切らないでください」の対処法は、パソコンへの負荷が大きい物が多く、エラーは解消できたがデータを誤って消してしまったケースも多くあります。
データを紛失した場合、復元ソフトの使用は一般的ですが全て自己責任になるため、操作を一つでも誤るとデータが復元できなくなったり、上書きが発生するリスクがあります。
上書きが発生すると、高難易度の復旧作業になるため、復元できたはずのデータも復元できなくなる可能性があります。
また、HDD/SSDに物理障害や重度論理障害が発生している場合、復元ソフトでは対応できません。使用することでかえって状態が悪化する可能性があるため、データを確実に取り出したい場合は専門業者に相談しましょう。
PCデータが必要な場合はデータ復旧業者に相談する
重要なデータを保存している、確実に取り出したいデータがある場合は、データ復旧業者に依頼しましょう。
専門的な知識と設備、技術を備えた業者に依頼することで、安全にデータを取り出すことができます。
「コンピュータの電源を切らないでください」と表示される場合、正確な原因を特定せずに誤った対処法を実行すると、完全にデータを失う可能性があります。
データを失いたくない場合は、個人での復旧作業は避け、専門業者に依頼するようにしましょう。
おすすめのデータ復旧業者
データ復旧業者は全国100社以上あると言われており、復旧率や対応範囲は業者によって大きく違います。確実にデータ復旧するには、実績が豊富で復旧率の高い業者に依頼するのが一番です。
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デジタルデータリカバリー
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対応製品 | ■記憶媒体全般 ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等 |
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エラーメッセージが表示される不具合を未然に防止する方法
「コンピュータの電源を切らないでください」以外にも、エラーが表示される不具合は多く見られます。
エラーが発生すると、保存しているデータや端末に影響を及ぼす可能性があります。
不具合を起こさないためにも、以下の対策を怠らないようにしましょう。
定期的にOSを更新する
アップデートの更新内容には、不具合の修正等が含まれています。
最新のOS状態に保つことで不具合も減るため、アップデートを怠らないようにしましょう。
ドライバの更新と互換性の確認
ドライバの互換性に問題がある場合も、システムの不具合を引き起こす原因になります。
ハードウェアのドライバを最新の状態に保ち、常にメーカーの公式サイトから適切なドライバをダウンロードして使用することが重要です。
Windows Defenderを有効にする
Windowsに組み込まれている機能「Windows Defender」を有効にすることで、ウイルスやマルウェアの感染を未然に防止できます。
サイバー攻撃はパソコンに不具合が出るだけでなく、個人情報や保存しているデータが盗まれる危険性があるため、市販のウイルス対策ソフトなども使って未然に防ぐようにしましょう。
システムのバックアップを取っておく
システムのバックアップを取っておくことで、万が一の不具合に早急に対処することができます。
Windowsの「システムイメージバックアップ」の利用をおすすめします。
スリープモードを無効にする
システムがアップデート中にスリープモードに入らないよう、電源設定を調整することが重要です。
普段スリープモードを有効にしている場合、アップデートを行う際は無効に設定しましょう。
まとめ
今回は「コンピュータの電源を切らないでください」の画面から進まない場合の対処法について解説してきました。
このエラーは待機することで無事に終了することが多いですが、原因によっては深刻な問題が起きている可能性があります。
自己修復はある程度パソコンの操作に慣れている必要があり、無理に作業を行い誤操作でデータが上書きされた場合、状態が悪化し、最悪の場合はデータの完全消失や機器が故障する可能性があります。
重要なデータを確実に取り出したい場合は、個人で作業する前にノウハウを備えた業者へ依頼しましょう。