USBメモリの暗号化を解除するには?手順と開けないときの対処法|サイバーセキュリティ.com

USBメモリの暗号化を解除するには?手順と開けないときの対処法

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USBメモリを開こうとするとパスワードを求められる、暗号化を解除したいのに設定が見つからない、と困っていませんか。暗号化されたUSBメモリは、使っている仕組みによって開き方が異なります。設定を消そうとして初期化すると、残したいデータまで失うおそれがあります。

  • BitLockerのパスワードを入力してUSBメモリを開きたい
  • パスワードを忘れてしまい、回復キーを求められている
  • 今後はパスワード入力なしで使えるように暗号化を無効にしたい

データを残すには、最初に暗号化方式と解除に必要な情報を確認し、フォーマットや初期化を避けることが大切です。

この記事では、自分が所有するUSBメモリや管理を任されているUSBメモリを対象に、ロック解除と暗号化の無効化の違い、BitLockerの操作、解除できない場合の判断基準を解説します。

USBメモリのロック解除と暗号化の無効化の違い

「暗号化の解除」という言葉は、パスワードでデータを開く意味と、暗号化自体を取り除く意味の両方で使われます。まず、今回の目的がどちらかを確認しましょう。

目的 操作の意味 確認すること
保存済みのファイルを開きたい パスワードなどで一時的にロックを解除する 暗号化方式と認証情報。暗号化の設定自体は残る
今後の暗号化をやめたい BitLockerを無効にするなど、暗号化を取り除く 先にデータをバックアップし、組織の利用規則にも従う
USBメモリを空にして再利用したい 初期化やフォーマットで保存内容を消す データを取り出すための方法ではない

BitLockerでロックを解除しても、次に接続したときに再び認証が必要になる場合があります。また、自動ロック解除の設定は、特定のパソコンでの入力を省くためのもので、暗号化の無効化とは異なります。

USBメモリ全体ではなく、個々のファイルや専用ソフトの保護領域が暗号化されている場合もあります。鍵のマークだけで判断せず、表示された画面の機能名、ソフト名、USBメモリの型番を控えてください。

USBメモリの暗号化を解除できない主な原因

認証が通らない状態と、USBメモリそのものを読み取れない状態では対処が変わります。次のケースを目安に、表示内容と手元の情報を整理しましょう。

パスワードや回復キーを確認できていない

パスワードの大文字・小文字や入力モードが違うと、覚えている文字列でも認証に失敗します。BitLockerでは通常のパスワードとは別に、48桁の数字からなる回復キーでロックを解除できる場合があります。回復キーIDはキーを見分ける情報で、解除用の数字そのものではありません。

回復キーは、暗号化を設定したときに選んだ保存先を探す必要があります。Microsoftアカウントに保存されているとは限らず、印刷物や保存済みのテキストファイル、組織の管理記録に残っている場合もあります。

リスク:保存先を確認せずに初期化すると、パスワードや回復キーが後で見つかっても、元のデータを取り戻せないおそれがあります。

暗号化方式と操作方法が合っていない

BitLocker以外の専用ソフトで保護されているUSBメモリは、そのソフトや製品に対応した方法で認証します。小さな領域に起動用のソフトだけが見え、認証後に保存データが表示される仕組みもあります。見えている容量が少ないだけで、データが消えたとは判断できません。

また、暗号化されたファイルだけを保存している場合、USBメモリ側の設定を変えてもファイルは読めません。設定時に使った機能やソフトを特定することが先決です。

リスク:解除用ソフトや設定ファイルの削除、保護領域の作り直しによって、データへのアクセスに必要な情報を失う可能性があります。

管理者の制限や利用環境の違いがある

会社や学校から支給されたUSBメモリは、管理者の認証や指定されたパソコンでの利用が必要な場合があります。パスワードが正しくても、対応していないOSやソフトの動作条件によって開けないことがあります。

暗号化の管理画面が見つからない場合も、ただちに故障とはいえません。Windowsのエディションや権限によって利用できる管理機能が異なるため、設定したパソコンや管理担当者に確認します。

リスク:利用規則を確認せずに暗号化を無効にしたり、管理外のパソコンへデータを移したりすると、情報漏えいにつながるおそれがあります。

USBメモリや暗号化情報に障害がある

接続が頻繁に切れる、正しい認証情報でも読み取りエラーになる、フォーマットを求められるといった場合は、記録領域や管理情報の障害も考えられます。これらの症状だけで原因を断定することはできませんが、パスワードの入力方法だけでは解決しない可能性があります。

端子の変形、水濡れ、焦げた臭いなどがある場合は接続をやめてください。USBメモリのフラッシュメモリや制御回路に問題がある状態で、抜き差しや通電を繰り返すことは避けます。

リスク:障害がある媒体で暗号化の無効化や修復を進めると、処理中のエラーや書き込みによって状態が悪化するおそれがあります。

「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも

機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?

一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。

特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。

  • 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
  • 大切な業務データが入っている
  • 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている

こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。

そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。

USBメモリの暗号化を解除するときの対処法

以下はUSBメモリが安定して認識され、外観や動作に異常がない場合を前提とした手順です。必要なファイルを開けたら、暗号化の設定を変更する前に、利用規則で認められた別の保存先へコピーしてください。

BitLockerのパスワードでロックを解除する

BitLockerで保護されたUSBメモリを開くだけなら、暗号化を無効にする必要はありません。表示されたドライブが対象のUSBメモリであることを確認してから操作します。

パスワードで開く手順
  1. エクスプローラーで「PC」を開き、対象のUSBメモリを容量やドライブ名で確認します。
  2. 対象ドライブをダブルクリックし、BitLockerの入力画面を表示します。
  3. 入力モードとCaps Lockの状態を確認し、設定済みのパスワードを入力して「ロック解除」を選びます。
  4. 必要なファイルが開けることを確認し、別の安全な保存先へコピーします。

認証に失敗したら、思い当たる文字列を続けて入力せず、記録や回復キーを確認します。正しいパスワードでも読み取りエラーが出る場合は中止し、管理者や専門家に相談してください。

パスワードを忘れたら回復キーを探す

BitLockerの回復キーは、対象ドライブのものと照合して使います。WindowsにサインインするためのPINやMicrosoftアカウントのパスワードを、そのまま回復キーとして入力することはできません。

回復キーを確認して開く手順
  1. USBメモリのBitLocker入力画面で「その他のオプション」から「回復キーを入力する」を選び、表示されたキーIDを控えます。表示は環境により異なる場合があります。
  2. 設定時に保存した印刷物、パソコンや別の記憶媒体にある回復キーのテキストファイルを探します。
  3. Microsoftアカウントにバックアップした場合は、そのアカウントの回復キー一覧を確認します。会社や学校の管理下なら管理担当者に照会します。
  4. キーIDを照合し、該当する48桁の回復キーを入力してロックを解除します。
  5. ファイルを開けたら、別の保存先へバックアップします。

保存先の探し方は、Microsoft公式の回復キー確認手順も参照できます。回復キー全体を公開の質問欄やスクリーンショットに載せないようにしてください。

パスワードと有効な回復手段が両方ない場合、復旧ソフトや専門業者を使ってもBitLockerの暗号化を解除できるとは限りません。Microsoftも失われた回復キーを再作成できないと案内しています。見つからないときは操作を止め、管理担当者とバックアップの有無を確認してください。

バックアップ後にBitLockerを無効にする

今後USBメモリの暗号化を使わない場合は、ファイルを退避してからBitLockerを無効にします。対応するWindowsのエディションと管理権限が必要です。会社や学校の機器では、先に管理者の許可を得てください。

暗号化を無効にする手順
  1. 対象USBメモリのロックを解除し、必要なファイルを別の保存先へコピーします。コピー先のファイルが開くことも確認します。
  2. Windowsの検索で「BitLocker の管理」を探して開きます。見つからない場合はエディションや権限を確認します。
  3. リムーバブルデータドライブの一覧から、対象USBメモリのドライブ文字と名前を確認します。
  4. 対象ドライブの「BitLocker を無効にする」を選び、確認画面の内容を読んで暗号化解除を開始します。
  5. 完了表示まで接続と電源を維持し、処理中は取り外しを避けます。完了後、対象ドライブのBitLockerが無効になったことと、ファイルが開くことを確認します。

暗号化を無効にすると、紛失時に保存内容を読まれる危険が高まります。持ち運ぶ目的なら、暗号化を残してパスワードや回復キーの保管方法を見直す選択肢もあります。

項目がない、操作を禁止されている、処理開始前に読み取りエラーがある場合は先へ進まず、管理者に相談してください。処理中にエラーが出た場合も、強制的な抜き差しや再実行を繰り返さず、表示内容を控えて相談します。

専用ソフトや管理者の手順で解除する

BitLocker以外の保護には共通の解除ボタンがありません。画面に表示されるソフト名とUSBメモリの型番を確認し、その製品の取扱説明に従います。ロックを開く操作、暗号化ファイルを復号する操作、データを消すリセットは区別してください。

専用機能を確認する手順
  1. 型番、ソフト名、表示されているエラーを控え、対応OSと利用条件を取扱説明で確認します。
  2. 会社や学校の支給品なら、管理者に認証方法や回復機能の有無を確認します。
  3. 取扱説明で指定された正規の解除用ソフトを使い、設定済みのパスワードなどで認証します。
  4. 認証後に必要なファイルを別の許可された保存先へコピーし、内容を確認します。暗号化をやめる場合の追加操作は、その製品の手順に従います。

ファイル単位の暗号化では、ソフトの削除だけで元の文書に戻るとは限りません。また、認証失敗時の制限は製品によって異なるため、パスワードを総当たりで試すことは避けます。

ソフトが起動しない、認証方法が不明、データ削除の警告が出る場合は中止し、管理者や製品のサポート窓口に確認してください。原因が分からないままセキュリティソフトを無効にすることも避けます。

専門業者に相談すべき判断基準

認証情報を探す相談と、故障したUSBメモリからデータを取り出す相談は分けて考えます。専門業者に相談する場合も、暗号化方式、パスワードや回復キーの有無によって対応できる範囲が変わります。

操作を止めて相談する目安
  1. 端子の変形、水濡れ、異臭、異常な発熱がある場合は通電をやめ、状態を伝えます。
  2. 正しい認証情報があるのに読めない、接続が切れる、フォーマットを求められる場合は、それ以上の操作を控えます。
  3. 表示メッセージ、型番、暗号化に使った機能、最後に開けた時期、実施済みの操作を記録します。
  4. 管理者や専門業者に、バックアップの有無と必要なデータを伝え、媒体の診断が可能か、認証情報が必要かを確認します。

必要なデータが残っている間は、初期化・フォーマット、安易なchkdskや復旧ソフトの実行、分解を避けてください。これらは有効な暗号鍵の代わりにならず、書き込みや損傷によって回収を難しくするおそれがあります。状態が改善しないときは自力対応を打ち切り、診断を依頼しましょう。

おすすめデータ復旧サービス・製品

物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。暗号化されたUSBメモリは、認証情報の有無と障害の状態によって対応の可否が異なります。

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まとめ

USBメモリの暗号化を解除するときは、ファイルを開くためのロック解除と、暗号化自体を無効にする操作を区別します。BitLockerならパスワードや回復キー、専用ソフトなら製品に対応した認証方法を確認してください。

暗号化を無効にする前には、必要なデータを別の安全な保存先へバックアップします。パスワードと回復手段が見つからない場合、初期化でデータを残したまま開けるようになるわけではありません。

認識不良や読み取りエラー、物理的な損傷がある場合は、解除操作を重ねずに管理者や専門家へ相談しましょう。暗号化方式と認証情報、障害の状態を整理することが、適切な対応を選ぶ第一歩です。

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