エントリポイントが見つかりません?原因と対処法、データを守る手順|サイバーセキュリティ.com

エントリポイントが見つかりません?原因と対処法、データを守る手順

本コンテンツには広告を含み、本コンテンツを経由して商品・サービスの申込みがあった場合、提携している各掲載企業から送客手数料を受け取ることがあります。

ソフトを起動した途端に「エントリ ポイントが見つかりません」と表示され、先に進めなくなった。昨日まで普通に使えていたのに、アップデートをきっかけに突然出るようになった──このようなとき、DLLファイルを探して入れ替えたり、再インストールや初期化を繰り返したりして、状況を悪化させてしまうケースが少なくありません。

  • 「プロシージャ エントリ ポイント(関数名)がダイナミック リンク ライブラリ(DLL名)に見つかりませんでした」と表示される
  • 特定のソフトだけが起動せず、再起動しても同じ表示が出る
  • Windowsの起動時に毎回エラーが表示される

一見ソフトの不具合に見えても、背景にシステムファイルの破損やストレージの異常がある場合は、DLLの入れ替えや再インストールを重ねるほど、保存しているデータを失うリスクが高まります。

この表示への対応で最も重要なのは、「原因を決めつけて操作を増やさない」こと。まずは表示の内容を正確に記録し、書き込みの少ない確認から順に進めるのが基本です。

本記事では、「エントリポイントが見つかりません」と表示される原因、自分で試せる安全な対処法、データを守るために専門業者へ相談すべき判断基準を解説します。

「エントリポイントが見つかりません」と表示される主なケース

この表示は、DLLというファイル自体は見つかったものの、ソフトが呼び出したい機能(関数)がそのDLLの中にない、という意味です。「DLLが見つかりません」と表示される場合とは状態が異なり、DLLの版や、どの場所のDLLが読み込まれたかが論点になります。

【用語解説】

※DLL(ダイナミック リンク ライブラリ)
複数のソフトが共有して使う「機能の部品集」のようなファイルです。Windowsの機能の多くもDLLとして提供されています。

※エントリポイント
ソフトがDLLの中の機能を呼び出すときの「入り口」にあたる部分です。入り口が見つからない状態が、この表示の正体です。

原因は複数あり、表示だけでは断定できません。以下のどれに近いかを整理することが、安全な対処の第一歩です。

ソフトとDLLの版が合っていない

ソフトの更新が途中で止まった、古い版のファイルが残った、一部だけ新しい版に置き換わった、といった場合に起こります。ソフトが呼び出したい関数が、実際に読み込まれたDLLの中に存在しない状態です。

ソフトを追加・更新した直後にエラーが出るようになったなら、この可能性があります。DLLが更新・上書き・削除されると、それを使っているソフトが動かなくなることがあります。

リスク:焦ってフォルダーごと削除したり、別のPCからDLLをコピーしたりすると、別の不具合を招き、ソフト内に保存したデータまで失う可能性があります。

Windowsの更新が不足している・途中で止まっている

新しいWindowsで追加された機能を使うソフトを、それより古いWindowsで動かすと、必要な関数が見つからない状態になります。Windows Updateが失敗した、途中で中断された場合も同様です。

ソフトの動作環境(対応するWindowsの版)を満たしているかどうかが、最初の確認点です。

リスク:更新のやり直しや強制終了を繰り返すと、システムファイルの破損が進み、Windowsが起動できなくなる可能性があります。

システムファイルが破損している

Windows付属のDLLが、突然の電源断や更新の失敗などで壊れたり欠けたりしている状態です。特定のソフトではなく、Windowsの起動時やさまざまなソフトで同じ表示が出る場合は、OSの根幹にあたるファイルが影響している可能性があります。

この場合、ソフトの再インストールでは直らず、Windows側の修復が必要になります。

リスク:破損の原因がストレージ側にある場合、修復操作を繰り返すほど読み書きが増え、データの読み出しが難しくなることがあります。

Visual C++などの共通ランタイムに不具合がある

msvcp140.dllやvcruntime140.dllのような、多くのソフトが共通で使うDLLの版が古い、または壊れている場合です。表示されたDLL名が「msvcp」「vcruntime」で始まるときは、この可能性を疑います。

多くのソフトが同じランタイムを使うため、複数のソフトで同時に症状が出ることもあります。

リスク:公式以外の配布元から入手したパッケージやDLLを導入すると、別の不具合やセキュリティ上の危険につながります。

別の場所の同名DLLが読み込まれている・手動で差し替えた

Windowsは決まった順番でDLLを探し、ソフトと同じフォルダーにある同名のDLLが優先して使われることがあります。追加ツールやMODなどが同名のDLLを置いた、DLL配布サイトで入手したファイルを自分で上書きした、といった場合に、版の違うDLLが読み込まれてしまいます。

手動で差し替えた覚えがある場合は、まずその操作がきっかけではないかを振り返ります。

リスク:出所の分からないDLLは、版が合わないだけでなく、ほかのソフトにも影響したり、セキュリティ上の問題を招いたりする可能性があります。

ストレージの劣化・障害でファイルを正しく読めない

HDDやSSDの劣化、不良セクタ、接続不良などで、WindowsやソフトのDLLが正しく読み込めず、壊れているのと同じ状態になるケースです。表示は同じでも、原因はソフトではなく保存先のストレージにあります。

複数のソフトで別々のエラーが出る、ファイルのコピーが極端に遅い、フリーズが増えたといった症状が重なる場合は、この可能性を考えます。

リスク:通電を続けたまま修復コマンドや再インストールを繰り返すと、障害が進行し、保存データの読み出しが難しくなる可能性があります。

「とりあえず操作」は危険。自己判断がデータ消失を招くことも

機器に不具合が起きたとき、焦って自分で操作を試みた経験はありませんか?

一見すると単なるフリーズやエラーのようでも、内部では深刻な異常が進行している可能性があります。この状態で電源の再投入や設定変更を繰り返すと、システムが上書きされ、本来なら救えたはずのデータまでもが復旧困難になることがあります。

特に以下のような状況に当てはまる場合は、自己判断を避け、専門家による適切な診断を受けることが重要です。

  • 絶対に失いたくない写真や書類が保存されている
  • 大切な業務データが入っている
  • 操作に自信がなく、何をすべきか迷っている

こうしたケースでは、早めの対応がデータを守る鍵になります。

そのため、まずは専門業者に相談し、正確な状態を見極めることが最善策といえます。

「エントリポイントが見つかりません」と表示されたときの対処法

書き込みを伴う操作は最小限にとどめ、まず表示の内容を記録して、確認しやすい順に進めることが重要です。DLL配布サイトで入手したファイルをWindowsのフォルダーへ上書きする方法は、避けてください。

表示の関数名・DLL名・保存場所を控える

ダイアログを閉じると、同じ表示を再現するまで確認できなくなります。表示の3点を控えておくと、どの対処が合うかを絞り込めます。DLLがソフトのフォルダー内ならそのソフト、Windowsのフォルダー内ならWindowsの更新や修復、「msvcp」「vcruntime」で始まるならVisual C++の修復、というように見る場所を決められます。

表示を記録する手順
  1. エラー画面を出したまま、「Windows」キー+「Shift」キー+「S」キーで画面を撮るか、文字をメモ帳に書き写します。
  2. 「プロシージャ エントリ ポイント」に続く関数名を控えます。
  3. 「ダイナミック リンク ライブラリ」に続くDLL名を控えます。
  4. DLL名の前にフォルダーの場所が表示されている場合は、一字残さず控えます。
  5. 画面のタイトルや本文に出ているソフト名(EXE名)も控えます。

画面を撮影した場合、ユーザー名を含むパスが写ることがあります。ほかの人へ送る際は、名前の部分を隠してください。

Windows Updateで更新する

Windowsの更新が不足していることが原因の場合に有効です。ストレージの異音や、極端な動作の遅さなどの異常がない場合に限って試します。

Windows Updateの手順
  1. 「スタート」から「設定」を開きます。
  2. 「Windows Update」を選びます。
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリックします。
  4. 更新が見つかった場合は適用し、完了後にPCを再起動します。
  5. 対象のソフトを起動し、同じ表示が出るかを確認します。

更新が何度も失敗する、途中で止まるといった場合は、それ以上繰り返さず、後述の判断基準を確認してください。

システムファイルを修復する

Windows付属のファイルが壊れている場合に、WindowsのシステムファイルをWindows自身に点検・修復させる方法です。ソフト側のDLLは対象外のため、Windows付属のDLLが表示されている場合に試します。

システムファイルチェッカーの手順
  1. スタートメニューで「cmd」と検索し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選びます。
  2. 次のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
    sfc /scannow
  3. 点検と修復が終わるまで待ちます。時間がかかることがありますが、途中で電源を切らないでください。
  4. 修復されたことを示すメッセージが出た場合は、PCを再起動します。
  5. 対象のソフトを起動し、同じ表示が出るかを確認します。

処理が途中で止まる、極端に遅い、修復できなかったと表示される場合は、ストレージの異常が疑われます。繰り返し実行せず、中止して相談を検討してください。

対象ソフトとランタイムを修復する

表示されたDLLがソフトのフォルダー内にある、または「msvcp」「vcruntime」で始まる場合に試します。再インストールを行うと、ソフト内に保存したデータが消えることがあるため、先に保存場所を確認します。

ソフト・ランタイムの修復手順
  1. 「設定」→「アプリ」で、対象のソフトを選び、「修復」または「変更」が表示される場合は、修復を実行します。
  2. 直らない場合は、再インストールの前に、ソフトで作成した文書やセーブデータなどの保存場所を確認し、別のドライブやUSBメモリーへコピーします。
  3. ソフトの公式サイトなど、正規の配布元から最新版を入手して再インストールします。
  4. DLL名が「msvcp」「vcruntime」で始まる場合は、同じ画面の「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」を選び、「変更」から修復を実行します。
  5. PCを再起動し、同じ表示が出るかを確認します。

データのコピーがうまくいかない、コピー中にエラーや異音が出る場合は、作業を中止してください。

専門業者に相談すべき判断基準

以下の条件に当てはまる場合、自力対応はリスクが高く、早期に専門家へ相談する判断が重要です。

専門家対応が推奨されるケース
  1. Windowsの起動時に毎回エラーが出る、またはWindowsが起動しない。
  2. 異音・異臭・水濡れ・落下といった物理的な異常がある。この場合は通電を続けないでください。
  3. システムファイルの修復が途中で止まる、ファイルのコピーが極端に遅い、フリーズが頻発する。
  4. ドライブが開けない、またはフォーマット(初期化)を求められる。
  5. バックアップがなく、業務データや思い出の写真など、失いたくないデータがある。

おすすめデータ復旧サービス・製品

物理的な損傷やソフトウェアで復元が難しい場合、以下のデータ復旧業者をご検討ください。

デジタルデータリカバリー


公式HPデジタルデータリカバリー

デジタルデータリカバリーは、17年連続データ復旧国内売り上げNo.1(※1)のデータ復旧専門業者です。一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積50万件以上の相談実績があります。

この業者は、相談から初期診断まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際は、自力で復旧作業に取り掛かる前に、まずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。

対応製品 ■記憶媒体全般
ハードディスク、外付けHDD、NAS/サーバー(RAID構成対応)、パソコン(ノートPC/デスクトップPC)、SSD、レコーダー、USBメモリ、SDカード、ビデオカメラ、スマホ(iPhone/Android)、ドライブレコーダー等
復旧期間 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
設備 復旧ラボの見学OK
クリーンルームクラス100あり
交換用HDD7,000台以上
特長 ✔データ復旧専門業者 17年連続データ復旧国内売上No.1(※1)
✔一部復旧を含む復旧件数割合92.6%(※2)の非常に高い技術力
✔官公庁や大手企業を含む累積50万件以上の相談実績
✔相談・初期診断無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)
✔365日年中無休で復旧対応
所在地 本社:東京都六本木
持込み拠点:横浜、名古屋、大阪、福岡

デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ

※1:第三者機関による、データ復旧サービスでの売上の調査結果に基づく(算出期間:2007年~2023年) ※2:2025年9月実績。一部復旧:完全復旧に至らなかったが、一部復旧できた場合。完全復旧:復旧希望データを100%復旧できた場合。

まとめ

「エントリポイントが見つかりません」は、ソフトが呼び出したい機能がDLLの中にない状態を示す表示です。原因は、ソフトとDLLの版の不一致、Windowsの更新不足、システムファイルの破損、ランタイムの不具合、同名DLLの混在、ストレージの障害など複数あり、表示だけでは断定できません。

まずは関数名・DLL名・保存場所を控え、Windows Updateやシステムファイルの修復、対象ソフトの修復といった、書き込みの少ない確認から順に進めるのが基本です。DLL配布サイトのファイルを上書きしたり、再インストールや初期化を急いだりすると、状況が悪化する恐れがあります。

起動のたびにエラーが出る、修復が途中で止まる、異音や動作の極端な遅さがあるといった場合は、ストレージの異常も疑われます。大切なデータがあるときは「触らない判断」を含めて操作を止め、早めに専門業者へ相談することが、データを守ることにつながります。

  • 中小企業の情報瀬キィリティ相談窓口[30分無料]
  • 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)募集
  • サイバー保険比較
  • 【企業専用】セキュリティ対策無料相談