「ウイルスに感染しました」の広告が消えない?偽警告の見分け方と今すぐできる対処法|サイバーセキュリティ.com

「ウイルスに感染しました」の広告が消えない?偽警告の見分け方と今すぐできる対処法

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Webサイトを閲覧していると突然、「ウイルスに感染しました」「あなたの端末から○件の脅威を検出しました」「今すぐMcAfeeを更新してください」などの警告が表示されることがあります。中にはNortonやWindows Securityなど、実在するセキュリティ製品のロゴや名称を使って、本物の警告のように見せるものもあります。

こうした表示の多くは、実際に端末をスキャンして検出したものではなく、Webページやブラウザ通知を使って不安をあおる偽のウイルス警告です。電話をかけさせたり、不要なソフトをインストールさせたり、カード情報やパスワードを入力させたりする目的で使われることがあります。

一方で、ブラウザを閉じても広告が表示される、削除した拡張機能が復活する、ホームページや検索エンジンが勝手に変更されるといった症状がある場合は、ブラウザ通知だけでなく、不審な拡張機能やアドウェア、端末側のソフトウェアが原因になっている可能性もあります。

そのため、警告画面の「今すぐ修復」「スキャン」「電話する」などを押さず、まずどこから警告が表示されているのかを切り分けることが重要です。

そこで本記事では、「ウイルスに感染しました」などの広告が消えないときに考えられる原因、偽警告の見分け方、Windows・Android・iPhoneで広告を消す方法、消えない場合に確認すべきポイント、操作してしまった場合の対処、フォレンジック調査で端末への影響を確認する方法までを解説します。

「ウイルスに感染しました」の広告が偽警告である主なサイン

ブラウザに表示されるウイルス警告の中には、本物のセキュリティ通知ではなく、ユーザーを操作させることを目的とした偽警告があります。

Webページ上で突然「ウイルス○件検出」と表示される

一般的なWebサイトを見ている最中に、「ウイルスが5件検出されました」「端末が危険な状態です」などと突然表示される場合は、まず偽警告を疑います。

通常、Webページだけで端末内すべてをスキャンし、具体的な感染数まで特定することはできません。

残り時間を表示して対応を急がせる

「残り2分で端末が破損します」「今すぐ対処しないと写真が削除されます」など、カウントダウンを表示するのも典型的な手口です。

ユーザーに考える時間を与えず、ボタンを押させることが目的です。

電話番号への連絡を求める

「Microsoftサポートへ電話」「Nortonサポートに今すぐ連絡」などとして電話番号を表示するケースがあります。

電話をすると、遠隔操作ソフトのインストールや、有料サポート契約、カード情報の入力などを求められる可能性があります。

アプリやセキュリティソフトのインストールを要求する

警告を消すためとして、見覚えのないアプリやクリーナー、VPN、セキュリティソフトなどをインストールさせる場合があります。

不審なWebページから案内されたアプリをそのまま導入しないでください。

McAfee・Nortonなどのロゴを無断利用している

実在するセキュリティ製品のロゴや画面を模倣することで、本物の通知に見せかけるケースがあります。

正規製品の名称が表示されているだけで信用せず、実際にインストール済みのセキュリティソフト本体から状態を確認してください。

「ウイルスに感染しました」の広告が出たときに今すぐ行うこと

偽警告が表示された場合は、画面内のボタンを操作せず、ブラウザそのものを終了することが重要です。

広告内のボタン・電話番号を押さない

「今すぐ修復」「ウイルスを削除」「スキャン」「OK」といったボタンを押さないでください。

画面内に表示された「閉じる」ボタン自体が、別のページへの遷移やダウンロードにつながる場合もあります。

ブラウザのタブを閉じる

ページ内の操作ではなく、ブラウザのタブそのものを閉じます。

複数の偽警告ページが開いている場合は、すべて閉じてください。

閉じられない場合はブラウザを強制終了する

Windowsでブラウザを閉じられない場合は、タスクマネージャーから終了します。

Ctrl + Shift + Esc

タスクマネージャーからChrome、Edgeなど該当するブラウザを選択し、「タスクの終了」を実行します。

スマートフォンでは、アプリ切り替え画面からブラウザを終了します。

情報入力・アプリ導入の有無を確認する

警告画面が表示された後に何をしたかを確認してください。

  • 電話した
  • パスワードを入力した
  • カード情報を入力した
  • ファイルをダウンロードした
  • 遠隔操作アプリをインストールした
  • ブラウザ通知を許可した

どれかを行っている場合は、単に広告を消すだけではなく、アカウントや端末の確認が必要です。

偽ウイルス警告が出た直後の対応
  1. 広告内のボタンを押さないようにします。
  2. ブラウザのタブを閉じます。
  3. 閉じられなければブラウザを強制終了します。
  4. 通知許可をしていないか確認します。
  5. 不審なファイルやアプリを入れていないか確認します。
  6. 情報を入力していた場合は関連アカウントを保護します。

Windowsで「ウイルスに感染しました」の広告を消す方法

Windowsの画面右下に繰り返し表示される警告は、ChromeやEdgeで許可したWebサイト通知が原因のケースがあります。

Chromeの通知許可を削除する

Chromeのアドレスバーへ以下を入力します。

chrome://settings/content/notifications

「通知の送信を許可するサイト」の一覧から、見覚えのないドメインを探し、「削除」または「ブロック」を選択します。

Microsoft Edgeの通知許可を削除する

Edgeでは以下を開きます。

edge://settings/content/notifications

「許可」に登録されている不審なサイトを削除またはブロックしてください。

不審なブラウザ拡張機能を削除する

Chromeの場合は以下を開きます。

chrome://extensions/

最近追加されたものや、自分でインストールした覚えのない拡張機能を確認します。

特に、検索補助、PDF変換、動画ダウンロード、クーポン、セキュリティ、VPNなどを装う不明な拡張機能には注意してください。

最近インストールしたアプリを確認する

Windowsの「設定」→「アプリ」から、広告が表示され始めた時期に導入されたプログラムを確認します。

ブラウザを閉じても広告が出る場合は、Web通知ではなく、端末上のアドウェアなどが原因になっている可能性があります。

Androidで「ウイルスに感染しました」の広告を消す方法

Androidでは、ChromeのWeb通知に加えて、不審なアプリが広告を表示しているケースもあります。

Chromeの通知許可を削除する

Chromeから「設定」→「サイトの設定」→「通知」を開き、許可済みサイトを確認します。

見覚えのないサイトはブロックまたは削除してください。

最近インストールしたアプリを確認する

広告が出始める直前にインストールしたアプリを確認します。

無料クリーナー、壁紙、QRコード、動画ダウンロード、無料VPNなど、用途に対して過剰な広告を表示するアプリが原因になる場合があります。

強い権限を持つアプリを確認する

不審なアプリについては、以下のような権限も確認してください。

  • アクセシビリティ
  • 端末管理者
  • 他のアプリの上に表示
  • 通知へのアクセス
  • 不明なアプリのインストール

Google Play Protectでスキャンする

Google PlayストアからPlay Protectを開き、スキャンを実行します。

ただし、スキャンで何も検出されなかったことだけをもって、端末が完全に安全と断定しないようにしてください。

iPhoneで「ウイルスに感染しました」の広告を消す方法

iPhoneでは、Webページの偽警告、Safari上の誘導、カレンダーや構成プロファイルなどが原因になっている場合があります。

Safariを終了する

偽警告ページが開いている場合は、ページ内を操作せずSafariを終了します。

履歴とWebサイトデータを確認する

偽警告が繰り返し表示される場合は、Safariの履歴やWebサイトデータの削除を検討します。

不審な構成プロファイルを確認する

「設定」→「一般」→「VPNとデバイス管理」を確認し、自分で導入した覚えのない構成プロファイルがないか確認してください。

会社支給端末では正規のMDMが登録されている場合があるため、独断で削除せず管理者へ確認してください。

不審なカレンダー登録を確認する

見覚えのない予定や「感染しています」などの通知が大量に出る場合は、不審な照会カレンダーが追加されていないか確認します。

ウイルス警告の広告が消えない場合に確認すること

通知許可を削除しても広告が続く場合は、ブラウザ設定だけでなく、端末側のソフトウェアや設定まで確認します。

ブラウザを開くたび広告ページへ飛ぶ

起動ページやショートカット、拡張機能などが変更されている可能性があります。

検索エンジン・ホームページが勝手に変わる

設定変更を行うアドウェアや不審な拡張機能が原因になっている可能性があります。

削除した拡張機能が復活する

ブラウザの同期設定や、端末側のポリシー・ソフトウェアから再導入されている場合があります。

ブラウザを閉じても広告が表示される

ブラウザ通知ではなく、アプリや常駐プログラムが通知を出している可能性があります。

見覚えのないアプリやプロセスがある

広告が出始めた時期に追加されたソフトを確認し、セキュリティスキャンを行います。

通知許可を解除しても症状が続く場合は、「Webページの偽警告」だけではなく、端末上のアドウェアや不審ソフトまで対象を広げて確認することが重要です。

偽のウイルス警告で操作してしまった場合の対処法

警告を見ただけなら影響が限定的なことも多いですが、情報入力やアプリ導入まで進んでいる場合は対処を強めます。

電話してしまった場合

電話しただけで、パスワード、カード情報、認証コードなどを伝えていない場合は、それ以上連絡せず番号をブロックします。

遠隔操作や送金を求められた場合は応じないでください。

パスワードを入力した場合

別の安全な端末から、入力したサービスのパスワードを変更します。

同じパスワードを使っているサービスも変更し、MFAを設定してください。

カード情報を入力した場合

カード会社の公式窓口へ速やかに連絡し、カード停止・再発行・不正利用監視について相談します。

遠隔操作アプリを入れた場合

AnyDesk、TeamViewerなどを指示されて導入した場合は、端末をネットワークから切り離します。

その後、別の安全な端末から重要アカウントを保護します。

ファイルやアプリを実行した場合

不審なEXE、MSI、APKなどを実行していた場合は、マルウェア感染を前提に確認します。

業務端末では、削除や初期化より先に情シス・CSIRTへ報告してください。

偽ウイルス警告でやってはいけないこと

「今すぐ修復」を押す

修復ボタンから別サイトやダウンロードページへ移動する場合があります。

表示された電話番号へ連絡する

偽サポートへつながり、遠隔操作や金銭支払いを要求される可能性があります。

警告からアプリをインストールする

Webページ上の誘導から不要なアプリやマルウェアを導入しないでください。

パスワードやカード情報を入力する

警告解除に認証情報や決済情報が必要になることはありません。

証拠を残さず端末を初期化する

不審ファイルを実行した場合など、原因調査が必要なケースでは、初期化によって痕跡が消える可能性があります。

消えないウイルス警告の原因と被害範囲をフォレンジック調査で確認する方法

ブラウザ通知を削除しただけで症状が収まり、不審なアプリ・ファイルの実行やアカウント異常もない場合は、通常は専門的なフォレンジック調査まで必要になるケースは多くありません。

偽警告が表示されたブラウザのアクセス履歴

どのサイトを閲覧した後に偽警告が表示されたのか、ブラウザ履歴やダウンロード履歴などを確認します。

不審なファイル・アプリの実行痕跡

警告をきっかけに何らかのファイルやアプリを実行していないか、端末上の履歴を確認します。

アドウェア・マルウェア感染の可能性

ブラウザを閉じても広告が出る場合や、不審な設定変更が続く場合は、端末上のアドウェアやマルウェアの痕跡を調査します。

不審な外部通信の有無

端末上に残る通信記録などから、外部サーバーへ不審な通信が発生していないか確認します。

認証情報・他アカウントへの影響

情報窃取型マルウェアが疑われる場合は、ブラウザ保存パスワード、Cookie、セッショントークンなども確認対象になります。

ウイルス警告が消えない・不審アプリを実行した場合はフォレンジック調査会社に相談する

ブラウザの通知許可を解除したことで偽警告が止まり、ファイルやアプリを実行しておらず、不審なログインなどもない場合は、設定の修正とセキュリティスキャンで対応できることがあります。

一方、ブラウザを閉じても広告が繰り返し表示される、削除した拡張機能が復活する、遠隔操作アプリを入れてしまった、不審ファイルを実行した、パスワード変更後もアカウント異常が続く場合は、端末まで含めた調査が必要になる可能性があります。

特に、自己判断で不審なファイルやアプリをすべて削除したり、端末を初期化したりすると、どのプログラムが実行され、どの外部サーバーへ通信し、認証情報や個人情報が送信された可能性があるのかを確認する痕跡が失われる場合があります。

不審な兆候を確認した場合、フォレンジック調査会社への相談をお勧めします。フォレンジック調査会社では、端末のブラウザ履歴、ダウンロードファイル、実行履歴、不審なアプリや通信記録などを確認し、単なるWeb通知による偽警告なのか、アドウェアやマルウェア感染まで発生している可能性があるのかを整理できます。

さらに、メール、SNS、クラウド、金融サービスなど同じ端末で利用していたアカウントの不正利用が疑われる場合は、関連するログと組み合わせて影響範囲を確認することも重要です。

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まとめ

「ウイルスに感染しました」「McAfeeやNortonで脅威を検出しました」などの広告が突然表示された場合は、本物の感染警告ではなく、Webページやブラウザ通知を使った偽警告である可能性があります。

まず広告内の「今すぐ修復」「スキャン」「電話する」などを押さず、ブラウザのタブを閉じます。WindowsやAndroidではブラウザの通知許可や不審な拡張機能・アプリを確認し、iPhoneではSafariのデータや構成プロファイル、カレンダーなども確認してください。

通知を解除しても広告が続く、ブラウザを閉じても表示される、検索エンジンが勝手に変わる、削除した拡張機能が復活するといった場合は、アドウェアや不審なソフトが端末側に残っている可能性があります。

また、警告画面からパスワードやカード情報を入力した、遠隔操作アプリやファイルを実行した場合は、単に広告を消すだけでは不十分です。別の安全な端末からアカウントを保護し、必要に応じて端末のマルウェア感染や不審通信、認証情報窃取まで確認してください。

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