SNSのなりすましは警察に相談できる?110番・#9110の使い分けと証拠の残し方|サイバーセキュリティ.com

SNSのなりすましは警察に相談できる?110番・#9110の使い分けと証拠の残し方

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SNS上で自分の氏名や顔写真、勤務先などを使った偽アカウントが作られると、本人になりすまして知人へDMを送ったり、投資や送金を持ちかけたりする被害につながることがあります。単にプロフィールを真似されただけに見えても、詐欺、脅迫、個人情報の悪用、名誉毀損へ発展するケースには注意が必要です。

特に、偽アカウントが金銭を要求している、本人や知人が実際に騙されている、住所や電話番号などを公開されている、脅迫を受けている場合は、SNS運営への削除依頼だけで終わらせず、警察への相談も検討する必要があります。

また、なりすましを見つけた直後に相手をブロックしたり、やり取りを削除したりすると、偽アカウントのURL、投稿内容、DM、被害の経緯など、警察やSNS運営へ提示できる証拠が失われる可能性があります。まず証拠を残してから通報・ブロックを進めることが重要です。

そこで本記事では、SNSのなりすましで警察に相談すべきケース、110番・#9110・警察署の使い分け、偽アカウントの証拠を残す方法、SNS運営への通報、周囲への注意喚起、自分のアカウントを保護する方法、フォレンジック調査で不正アクセスや被害範囲を確認する方法までを解説します。

SNSのなりすましで警察に相談すべきケース

偽アカウントが存在するだけでも警察へ相談はできますが、詐欺、脅迫、個人情報の悪用、不正アクセスなどが伴う場合は、より早い相談が重要です。

偽アカウントが送金・投資・商品購入を要求している

本人になりすまして、知人やフォロワーへ「投資してほしい」「電子マネーを買ってほしい」「送金してほしい」と要求している場合は、詐欺に利用されている可能性があります。

DMや投稿を削除する前に、アカウントID、URL、要求内容、日時、送金先などを保存してください。

氏名・顔写真・勤務先を使って知人や取引先を騙している

本人のプロフィール写真や勤務先を転載し、取引先や知人へ連絡している場合は、単なる模倣ではなく、本人の信用を悪用する行為になっている可能性があります。

特に企業役員、経営者、営業担当者などを装うケースでは、取引先への送金依頼や機密情報の聞き出しに利用されることがあります。

脅迫・ストーカー・嫌がらせが発生している

「殺す」「晒す」などの脅迫、執拗な連絡、位置情報をほのめかす投稿などがある場合は、単なるSNS上のトラブルとして扱わず警察へ相談してください。

身体や生命への危険が差し迫っている場合は110番を優先します。

住所・電話番号・性的画像などが公開されている

住所、電話番号、勤務先、学校、家族情報、性的画像などが拡散されている場合は、二次被害につながる可能性があります。

公開範囲や投稿URL、投稿時刻などを保存したうえで、SNS運営への削除申請と警察相談を進めます。

本物のSNSアカウントも乗っ取られている疑いがある

偽アカウントだけでなく、本来の自分のアカウントに見覚えのないログイン、投稿、DM、プロフィール変更がある場合は、不正アクセスの可能性があります。

実際に金銭被害が発生している

知人や本人が実際に送金してしまった場合は、SNS運営への通報だけでなく、金融機関、決済事業者、警察への連絡を速やかに行います。

進行中の詐欺・脅迫・身の危険は110番を優先する

SNSのなりすましが現在進行中で、金銭被害や脅迫、身体への危険が発生している場合は、証拠整理よりも安全確保と被害拡大の停止を優先してください。

SNSのなりすましを見つけたら最初に証拠を残す

偽アカウントは通報後に削除されたり、相手が自主的に投稿を消したりする可能性があります。そのため、相手へ連絡する前に証拠を保存することが重要です。

偽アカウントのプロフィール画面

表示名、プロフィール写真、自己紹介文など、本人になりすましている状況が分かる画面を保存します。

アカウントID・URL

表示名は後から変更できるため、@から始まるユーザーIDやプロフィールURLも保存してください。

可能であれば、URLはスクリーンショットだけでなく文字列でもメモします。

投稿・ストーリー・コメント

本人の写真や氏名を無断使用した投稿、虚偽内容、投資勧誘などを保存します。

ストーリーなど一定時間で消える投稿は、画面録画も有効です。

DM・送金要求などのやり取り

知人へ送られたDMがある場合は、その知人にも画面を保存してもらいます。

送金要求がある場合は、金額、口座、決済ID、暗号資産アドレスなども記録します。

フォロワー数・確認日時

偽アカウントがどの程度拡散していたかを示すため、確認時点のフォロワー数や確認日時も記録しておくと状況整理に役立ちます。

被害発生までの時系列

「何月何日に偽アカウントを発見した」「翌日に知人へ投資DMが届いた」「その後送金被害が発覚した」など、発生順に整理します。

証拠保存の基本ステップ
  1. プロフィール全体をスクリーンショットします。
  2. アカウントIDとURLを保存します。
  3. 投稿・DM・コメントを保存します。
  4. 投稿日時・確認日時を記録します。
  5. 金銭被害があれば送金先・取引IDを保存します。
  6. 被害の経緯を時系列に整理します。

証拠を確保する前に相手をブロックしたり、メッセージを削除したりしないことが重要です。

SNS運営になりすましとして通報する

証拠を保存したら、SNS運営へ偽アカウントを通報します。

「なりすまし」として通報する

単なる迷惑アカウントではなく、本人の氏名や写真を無断使用していることを明確にして通報します。

本人の正規アカウントを示す

自分の正規アカウントがある場合は、偽アカウントとの違いが分かるよう提示します。

通報受付画面・受付番号を保存する

警察へ相談する際に、SNS運営へいつ通報したかを説明できるよう、受付画面やメールを保存します。

削除前の証拠を手元に残す

SNS側で削除されると、後から同じページを確認できない場合があります。

警察へ相談する可能性があるなら、削除申請前に必要な画面・URLを保存してください。

なりすまし被害を周囲へ注意喚起する

偽アカウントが知人や取引先へ接触している場合は、正規アカウントや別の連絡方法を使って周囲へ注意を伝えます。

「このアカウントは自分ではない」「DMの送金依頼、リンク、認証コード要求には応じないでほしい」など、事実だけを簡潔に周知します。

偽アカウントと公開の場で長時間やり取りすると、相手が投稿を削除したり、別アカウントへ移動したりする可能性があります。まず証拠を保存し、正規の連絡経路から周囲へ知らせる方が安全です。

SNSなりすましで110番・#9110・警察署を使い分ける方法

警察への相談窓口は、被害の緊急性によって使い分けます。

身の危険・進行中の詐欺は110番

脅迫を受けている、現在進行中で送金被害が拡大している、身体への危害を示唆されている場合は110番を利用します。

緊急ではない相談は#9110

なりすましや不正アクセスの疑いはあるものの、生命・身体への危険や現在進行中の被害ではない場合は、警察相談専用電話#9110が相談先の一つです。

被害届・資料を示す相談は最寄りの警察署

被害届を検討している場合や、スクリーンショット、送金記録、DMなどの資料を見せながら相談したい場合は、最寄りの警察署へ連絡します。

都道府県警のサイバー犯罪相談窓口

各都道府県警には、SNS、不正アクセス、フィッシングなどを相談できるサイバー犯罪相談窓口があります。

東京では、警視庁のサイバー事案に関する電話相談として03-5805-1731が案内されています。受付時間等は変更される可能性があるため、利用前に公式案内を確認してください。

警察への相談先の目安
  • 110番:生命・身体への危険、進行中の詐欺・脅迫
  • #9110:緊急ではないなりすまし・不正アクセス相談
  • 最寄りの警察署:被害届や証拠を持参して相談したい場合
  • 都道府県警サイバー相談:SNS・不正アクセスなどの専門相談

警察へSNSなりすましを相談するときに持参したい資料

警察へ相談する際は、被害状況を具体的に確認できる資料をまとめておくと説明しやすくなります。

偽アカウントのURL・ID・プロフィール

表示名だけでなく、ユーザーIDとURLを保存しておきます。

問題の投稿・DM・コメント

なりすましの内容や詐欺・脅迫につながる部分が分かる画面を保存します。

投稿日時・発見日時

いつ投稿され、いつ発見したのかを記録します。

知人・取引先へ送られたメッセージ

第三者へ送られたDMがある場合は、その相手にも証拠を保存してもらいます。

送金先・振込明細・取引ID

実際の詐欺被害がある場合は、送金先口座、決済サービス、暗号資産アドレスなどを保存します。

SNS運営への通報記録

通報日時、受付番号、SNS側からの返信などを保存します。

被害の時系列メモ

警察への説明では、「いつ・何を発見し、その後どのような被害が発生したか」を時系列で整理すると伝わりやすくなります。

SNSなりすましを警察へ相談するときの伝え方

「なりすましされています」だけでなく、誰にどのような被害や危険が出ているかを具体的に説明します。

「○月○日、SNS上で私の氏名・写真を使った偽アカウントを発見しました。アカウントIDは○○、URLは○○です。知人に投資勧誘のDMを送り、送金を要求しています。偽アカウントの画面、DM、URL、SNSへの通報記録を保存しています。不正アクセスや詐欺の可能性について相談したいです。」

脅迫がある場合は脅迫内容を、個人情報が公開されている場合は何が公開されているのか、金銭被害がある場合は被害額と送金先を明確にします。

警察を名乗るSNSアカウントにも注意する

なりすまし被害の相談中に「警察です」「捜査しています」などとSNS上で連絡してくるアカウントにも注意が必要です。

警察を名乗る相手がSNSで警察手帳や逮捕状の画像を送り、送金や個人情報の提供を求める手口があります。

相手が提示した電話番号へ連絡するのではなく、警察署や#9110など、自分で確認した公式の連絡先へ直接問い合わせることが重要です。

自分のSNSアカウントも乗っ取られていないか確認する

偽アカウントが作られただけの場合と、自分の正規アカウントまで侵害されている場合では対処が異なります。

見覚えのないログイン履歴

普段利用しない地域や端末からのログインがないか確認します。

不明な端末・セッション

ログイン中の端末一覧を確認し、不明なセッションを終了します。

登録メール・電話番号の変更

攻撃者がアカウントを維持するため、回復用メールアドレスや電話番号を書き換える場合があります。

見覚えのない連携アプリ

不要・不明な連携アプリは、権限を確認したうえで解除します。

自分が送っていない投稿・DM

本人の正規アカウントから不審な投稿や送信がある場合は、単なる偽アカウント作成ではなくアカウント乗っ取りの可能性があります。

パスワードと二要素認証を見直す

パスワードを他サービスと使い回している場合は、新しい固有パスワードへ変更してください。

二要素認証も有効化し、可能であれば認証アプリやパスキーなどを利用します。

なりすましによる金銭被害が発生した場合の対処法

知人や本人が送金してしまった場合は、警察相談だけでなく、金融機関や決済事業者への連絡を優先します。

金融機関・決済事業者へ連絡する

銀行振込、カード、電子マネーなどの利用がある場合は、可能な限り早く事業者へ連絡し、停止や調査が可能か確認します。

送金記録を保存する

振込先口座、送金日時、金額、取引ID、決済画面などを保存します。

偽アカウントとのやり取りを保存する

どのような言葉で送金を要求されたのか、誘導先や相手のアカウントなどを保存します。

警察へ被害内容を相談する

送金先・被害額・偽アカウント情報をまとめて相談します。

SNSなりすまし・不正アクセスをフォレンジック調査で確認する方法

偽アカウントが作られただけなのか、自分のSNS・メール・スマートフォンまで侵害されているのかによって、対応は大きく変わります。

正規アカウントへの不正ログインの有無

SNSや関連メールのログイン履歴、端末情報、認証通知などを確認し、第三者が正規アカウントへアクセスした痕跡がないか調査します。

端末・メールへの侵害の有無

SNSだけでなく、パスワード再設定先になっているメールアカウントや、利用していたスマートフォン・PCにも問題がないか確認します。

フィッシングやマルウェアの痕跡

偽ログインページへの入力、不審なアプリ、ブラウザ履歴、マルウェア感染などが原因で認証情報を盗まれていないか確認します。

なりすましに利用された情報の範囲

攻撃者が氏名・写真だけを公開情報から取得したのか、非公開の連絡先やDM、メールまで取得しているのかを整理します。

警察相談を見据えた証拠保全

不正アクセスや詐欺が疑われる場合は、スクリーンショットだけでなく、端末やアカウントの記録を改変しにくい形で保全することが重要になる場合があります。

SNSのなりすまし・不正アクセスをフォレンジック調査会社に相談する

本人の公開プロフィールをコピーした偽アカウントが存在するだけで、正規アカウントへの不正ログインや実害が確認されていない場合は、まずSNS運営への通報と周囲への注意喚起で対応できるケースがあります。

一方、正規アカウントにも見覚えのないログインがある、知人にしか知らない情報が利用されている、メールやSNSから勝手な送信が行われている、金銭被害が発生している場合は、不正アクセスの有無を詳しく確認した方が安全です。

端末を初期化したり、ブラウザ履歴・ログイン履歴・メッセージを削除したりすると、なりすましに使われた情報がどこから漏れたのか、正規アカウントまで侵害されたのかを確認する痕跡が失われる可能性があります。警察相談や被害届を見据えて原因・被害範囲を明らかにしたい場合は、証拠を保全した状態でフォレンジック調査会社への相談を検討してください。

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まとめ

SNSのなりすましで、金銭詐欺、脅迫、個人情報の公開、名誉毀損、不正アクセスなどが発生している場合は、SNS運営への通報だけでなく警察への相談も検討してください。身体・生命への危険や進行中の詐欺がある場合は110番、緊急ではない相談は#9110、被害届や資料を示した相談は最寄りの警察署が主な窓口です。

偽アカウントを見つけたら、相手へ連絡する前にプロフィール、アカウントID、URL、投稿、DM、発見日時などを保存してください。金銭被害がある場合は、送金先や取引IDも残し、金融機関への連絡も速やかに進めます。

また、偽アカウントだけではなく、自分の正規SNSやメールに不審なログインがある場合は、アカウント乗っ取りが関係している可能性があります。警察相談や原因究明を考えている場合は、ログや端末を消去せず、必要に応じてフォレンジック調査で侵入経路と被害範囲を確認することが重要です。

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