スマホの乗っ取りは警察に相談できる?110番・#9110の使い分けと証拠の残し方|サイバーセキュリティ.com

スマホの乗っ取りは警察に相談できる?110番・#9110の使い分けと証拠の残し方

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スマートフォンが乗っ取られた可能性があると、どこへ相談すべきか迷うことがあります。特に、身に覚えのない送金や決済、SNSのなりすまし、SIMの不正変更、脅迫などが起きている場合は、単なる端末トラブルではなく犯罪被害として扱う必要があるケースがあります。

警察へ相談する際は、すべてのケースで110番を利用するわけではありません。現在進行中の詐欺・脅迫・不正送金や身の危険がある場合は110番、緊急性が低い不正アクセスやアカウント悪用の相談は#9110や最寄りの警察署、都道府県警のサイバー犯罪相談窓口が主な相談先になります。

また、警察へ相談する前に端末を初期化したり、不審なSMSやログイン履歴を削除したりすると、乗っ取りの経緯や犯行に使われたアカウント、送金先などを確認する証拠が失われる可能性があります。被害拡大を止めながら、証拠を残すことが重要です。

そこで本記事では、スマホの乗っ取りで警察へ相談すべきケース、110番と#9110の使い分け、警察へ相談する前に行う初動、証拠として保存しておきたい情報、SIM・SNS・金融被害ごとの対処、フォレンジック調査で乗っ取りの原因や被害範囲を確認する方法までを解説します。

スマホの乗っ取りで警察に相談すべきケース

スマホに不審な挙動があるだけで必ず犯罪被害とは限りませんが、金銭被害、なりすまし、不正アクセス、脅迫などが確認されている場合は警察への相談を検討してください。

身に覚えのない送金・決済が発生している

銀行口座から知らない送金が行われた、クレジットカードや決済アプリで不正利用が発生した場合は、金融機関への連絡と並行して警察への相談を検討します。

被害が現在進行中で、さらに送金される可能性がある場合は緊急性が高い状態です。

SNSやメールでなりすましが行われている

自分が送っていないDMやメールが送信されている、SNSで第三者が本人を装って金銭を要求している場合は、アカウント乗っ取りの可能性があります。

送信されたメッセージや相手のアカウント情報は、削除する前に保存してください。

SIM・eSIMが不正に変更された疑いがある

突然圏外になった、SMSが届かなくなった、身に覚えのないSIM・eSIM変更通知が届いた場合は、SIMスワップを疑います。

携帯電話番号を奪われると、SMS認証を使う銀行・SNS・メールなどへ被害が広がる可能性があります。

脅迫・ストーカー・身の危険がある

乗っ取った情報を使って脅迫されている、位置情報を知られている、身体への危害を示唆されている場合は、一般的なサイバー相談よりも緊急性を優先します。

不正アクセスの明確な痕跡がある

Apple AccountやGoogleアカウントに見覚えのない端末が登録されている、復旧先メール・電話番号が勝手に変更されているなど、具体的な異常がある場合は不正アクセスとして相談できます。

身の危険・進行中の被害は110番を優先する

スマホ乗っ取りに関連して、詐欺、脅迫、不正送金などが現在進行中の場合は、証拠整理よりも先に安全確保と被害停止を優先してください。

スマホ乗っ取りで110番・#9110・警察署を使い分ける方法

警察への相談窓口は、事件の緊急性によって使い分けます。

被害が進行中・身の危険がある場合は110番

不正送金が続いている、脅迫されている、犯人とのやり取りが現在進行している、身体への危険がある場合は110番を利用します。

連絡する際は、「スマホが乗っ取られたかもしれない」という説明だけでなく、現在起きている具体的な被害を伝えると状況が伝わりやすくなります。

緊急ではない相談は#9110

不正アクセスの疑いはあるものの、今すぐ生命・身体・財産に危険が迫っているわけではない場合は、警察相談専用電話#9110が相談先の一つです。

いつから異常が始まったのか、どのアカウントに異常があるのか、金銭被害があるかなどを整理して伝えます。

被害届は最寄りの警察署へ相談する

被害届の提出を考えている場合は、最寄りの警察署へ連絡し、必要な資料や相談方法を確認します。

不正送金、なりすまし、ログイン履歴などの証拠をまとめて持参すると状況を説明しやすくなります。

都道府県警のサイバー犯罪相談窓口を利用する

各都道府県警には、不正アクセスやフィッシング、アカウント乗っ取りなどの相談窓口があります。

東京では警視庁のサイバー事案に関する相談窓口として、03-5805-1731が案内されています。受付時間などは変更される可能性があるため、利用前に警視庁の案内を確認してください。

警察への相談先の目安
  • 110番:進行中の詐欺、脅迫、不正送金、身の危険
  • #9110:緊急ではない不正アクセス・乗っ取り相談
  • 最寄りの警察署:被害届や具体的な被害相談
  • 都道府県警サイバー窓口:不正アクセス、SNS乗っ取り、フィッシングなど

警察へ相談する前にスマホ乗っ取りの証拠を保存する

警察へ状況を説明する際は、「何となく乗っ取られた気がする」だけでなく、具体的な記録があると被害状況を整理しやすくなります。

不審なSMS・メール・SNSメッセージ

犯人と思われる相手とのメッセージ、なりすまし投稿、送信されたURLなどをスクリーンショットで保存します。

可能であれば、日時、相手のアカウント名、URLなどが画面内に入る状態で保存してください。

ログイン通知・認証コード

身に覚えのないログイン通知、パスワード変更通知、MFAコードなども重要な手掛かりになります。

送金・決済・利用明細

銀行やカード、決済サービスで不正利用がある場合は、被害額、取引日時、送金先などが確認できる記録を保存します。

不審な端末・アプリ・設定画面

Apple AccountやGoogleアカウントの端末一覧、見覚えのないVPN、プロファイル、アクセシビリティ権限、不審アプリなどを画面保存します。

相手の電話番号・ID・URL

相手の電話番号、メールアドレス、SNS ID、URL、振込先口座、暗号資産アドレスなどを記録します。

被害の時系列

「いつ最初の異常に気づいたか」「いつログイン通知が来たか」「いつ送金されたか」「いつキャリアへ連絡したか」などを順番にメモします。

削除・ブロックの前に証拠を残す

相手をすぐブロックしたい場合でも、可能であれば先に画面ややり取りを保存してください。

証拠を保存する前にSMS・SNS・アプリを削除すると、後から状況を確認しにくくなる場合があります。

スマホの乗っ取りが疑われたら今すぐ行う対処法

警察への相談と並行して、被害拡大を止めるためのアカウント保護も進めます。

別の安全な端末からメールを保護する

メールは多くのサービスのパスワード再設定先になるため、最優先で保護します。

乗っ取りが疑われるスマホ上ではなく、可能であれば別の安全な端末からパスワードを変更してください。

Apple Account・Googleアカウントを保護する

スマホの管理に使うApple AccountやGoogleアカウントを確認し、パスワード変更、ログイン端末の確認を行います。

不明なログイン端末・セッションを失効する

自分が利用していないスマホ、PC、ブラウザなどが登録されていないか確認します。

不審なセッションは強制ログアウトし、必要に応じて全セッションを失効させます。

MFA・回復情報を見直す

二段階認証を有効化し、可能であれば認証アプリやパスキーを利用します。

回復用メールアドレス、電話番号、信頼済み端末などが勝手に変更されていないかも確認してください。

キャリアへSIM・eSIMの状況を確認する

突然圏外になった、SMSを受信できない、SIM変更通知がある場合は、携帯キャリアへすぐ連絡します。

回線停止、SIM・eSIM再発行履歴、本人確認情報変更の有無などを確認してください。

金融機関・カード会社へ連絡する

不正送金やカード利用がある場合は、警察より先に取引停止が必要なケースもあります。

銀行、カード会社、決済サービスへ連絡し、利用停止・調査を依頼します。

スマホ乗っ取り発覚時の優先対応
  1. 進行中の犯罪・身の危険があれば110番します。
  2. 不審な画面・ログ・送金履歴を保存します。
  3. 別の安全な端末からメールを保護します。
  4. Apple Account/Googleアカウントを保護します。
  5. キャリアと金融機関へ被害を連絡します。
  6. 不明なセッションや認証方法を失効します。

SIM乗っ取り・SIMスワップが疑われる場合の対処法

スマホ乗っ取りの中でも、携帯電話番号自体を攻撃者に奪われるSIMスワップは、SMS認証を突破するために悪用されることがあります。

突然圏外になった

通常利用していたスマホが急に圏外になり、再起動しても改善しない場合は、SIM・eSIMの状態を確認します。

SMS・通話が急に使えなくなった

音声通話やSMSだけが突然使えなくなった場合も、携帯キャリアへ契約状態を確認してください。

身に覚えのないSIM変更通知が届いた

SIM再発行、eSIM切替などの通知に心当たりがない場合は、キャリアの不正利用窓口へ連絡します。

SMS認証を使うサービスへ不正ログインされた

SIMを奪われると、SMSで届く認証コードを攻撃者が受信できる可能性があります。

メール、銀行、SNSなど、SMS認証を利用している重要サービスも確認してください。

SNS・メールのなりすましが疑われる場合の対処法

スマホ本体ではなく、SNSやメールアカウントだけが侵害されていることもあります。

自分が送っていない投稿・DMを確認する

詐欺URL、送金依頼、認証コード要求などが送られていないか確認します。

削除する前にスクリーンショットを保存してください。

ログイン履歴・登録端末を確認する

知らない端末・場所からログインされていないか確認し、不明なセッションを切断します。

登録メール・電話番号の変更を確認する

攻撃者がアカウントを奪い返せるよう、回復情報を変更している場合があります。

知人へ注意喚起する

自分のアカウントから詐欺メッセージが送られている場合は、別の安全な連絡手段から知人へ注意を伝えます。

スマホの乗っ取りで警察に持参したいもの

警察署へ相談する場合は、被害内容を確認できる資料をまとめておくと説明しやすくなります。

警察への相談時に用意したいもの
  • スマートフォン本体・充電器
  • 本人確認書類
  • 不審なSMS・メール・SNSのスクリーンショット
  • ログイン通知や認証コードの記録
  • 銀行・カード・決済サービスの利用履歴
  • 送金先口座・決済ID・暗号資産アドレス
  • キャリアや金融機関への連絡記録
  • 相手の電話番号・アカウント・URL
  • 発生日時を整理した時系列メモ

警察へ持参するスマホを初期化すると、端末内の記録を確認できなくなる可能性があります。

警察への相談や専門解析を考えている場合は、初期化・履歴削除を行う前に証拠保全を優先してください。

「スマホが勝手に動く」だけでは乗っ取りと断定できない

スマホの動作がおかしいからといって、必ずしも第三者による遠隔操作とは限りません。

タッチパネルの故障、OS不具合、広告アプリ、通知、アカウントの別端末ログインなどでも似た症状が起きる場合があります。

乗っ取りを疑う具体的なサイン
  • 見覚えのないログイン通知・認証コードが届く
  • 登録メールアドレス・電話番号が変更されている
  • 身に覚えのない送金・決済がある
  • 自分が送っていないSMS・DM・投稿がある
  • 見覚えのないVPN・MDM・プロファイルがある
  • 知らない遠隔操作・監視アプリが入っている
  • Apple・Googleアカウントに未知の端末が登録されている

複数のサインが重なっている場合は、単なる端末不具合よりもアカウント侵害や不正アプリの可能性が高くなります。

スマホを初期化する前に確認すべきこと

乗っ取りが疑われると、「すぐ初期化すれば安全」と考えることがあります。しかし、被害届や原因調査を考えている場合は注意が必要です。

必要なスクリーンショットを保存したか

不審通知、ログイン履歴、アプリ、SMSなどを保存します。

アプリ一覧・プロファイルを記録したか

不正アプリやMDM、VPNなどが原因だった場合、初期化するとその痕跡が失われます。

ログイン履歴・送金履歴を保存したか

被害時刻や攻撃者の操作を整理する資料になるため、可能な範囲で記録します。

警察・専門調査へ相談する予定がないか

犯罪被害の立証や原因調査が重要な場合は、初期化する前に相談する方が安全です。

スマホ乗っ取りの原因・証拠をフォレンジック調査で確認する方法

スマホの乗っ取りでは、警察への相談とあわせて「どの経路から侵害されたのか」「端末自体が操作されたのか」「アカウントだけが乗っ取られたのか」を整理する必要があります。

不審アプリ・プロファイルの有無

スマホ内のアプリ、VPN、MDM、構成プロファイル、強い権限を持つアプリなどを確認し、不正な設定がないか調べます。

アカウント・ログイン履歴の異常

Apple Account、Googleアカウント、メール、SNSなどのログイン履歴と端末情報を突き合わせます。

SMS・ブラウザ・通信の痕跡

フィッシングURL、不審なSMS、ダウンロード、ブラウザ利用状況などを確認し、侵入経路を整理します。

不正操作・情報流出の可能性

端末や関連アカウントの記録から、どの情報へアクセスされた可能性があるかを調査します。

警察相談に備えた証拠保全

被害届や警察相談を見据える場合は、画面やログを単に保存するだけでなく、端末の状態やデータを改変しにくい形で保全することが重要になります。

スマホ乗っ取りをフォレンジック調査会社に相談する

「スマホが重い」「勝手に画面が動く」といった症状だけで、アカウントの異常や金銭被害がない場合は、必ずしも専門調査が必要とは限りません。

一方、不正送金、SNSなりすまし、SIMスワップ、不審アプリ、アカウントの回復情報変更などが確認されている場合は、端末と関連アカウントの両方を調査した方が安全です。

特に警察への相談や被害届を考えている場合、端末を初期化したりアプリ・履歴を削除したりすると、乗っ取りの経路や不正操作を示す痕跡が失われる可能性があります。証拠保全と原因調査を並行して進めたい場合は、早い段階でフォレンジック調査会社への相談を検討してください。

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まとめ

スマホの乗っ取りで、不正送金、脅迫、なりすましなどが現在進行している、または身の危険がある場合は110番を利用します。緊急ではない不正アクセスやアカウント悪用の相談は#9110、最寄りの警察署、都道府県警のサイバー犯罪相談窓口が主な相談先です。

警察へ相談する際は、不審なSMS・メール・SNS、ログイン通知、送金履歴、相手の電話番号・ID・URL、SIM変更通知などを保存し、発生時刻を時系列で整理してください。並行して、別の安全な端末からメール、Apple Account・Googleアカウント、金融サービスを保護し、SIMスワップが疑われる場合は携帯キャリアへ連絡します。

また、警察への相談や原因調査を考えている場合は、証拠を残す前にスマホを初期化しないことが重要です。乗っ取りの経路や被害範囲が分からない場合は、端末やログを保全した状態でフォレンジック調査を行い、警察相談に必要な情報を整理することを検討してください。

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