TeamViewerが勝手にインストールされた時の確認方法と対処法|サイバーセキュリティ.com

TeamViewerが勝手にインストールされた時の確認方法と対処法

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TeamViewerは、企業のサポートや保守作業でも利用される正規のリモート操作ソフトです。一方で、自分でインストールした覚えがない状態でTeamViewerが入っていた場合は、第三者がPCを遠隔操作するために導入した可能性も考える必要があります。

とくに、TeamViewer Hostや無人アクセスが設定されている場合は、利用者がその都度接続を許可しなくても、設定次第で外部からPCへ接続される可能性があります。サポート詐欺や不正アクセスに悪用された場合は、ファイル閲覧や認証情報の窃取につながるおそれもあります。

また、不審だからとすぐにTeamViewerを削除すると、インストール日時、接続設定、実行履歴など、後から不正操作を確認するための痕跡が失われることがあります。会社PCや重要データを保存している端末では、削除前に現在の状態を記録しておくことが重要です。

そこで本記事では、TeamViewerが勝手にインストールされていた場合にまず行うべき対応、不正な遠隔操作を疑う確認ポイント、安全なアンインストール方法、フォレンジック調査で接続履歴や被害範囲を確認する方法までを解説します。

TeamViewerが勝手にインストールされていた時にまず行うこと

意図せずTeamViewerがインストールされていた場合は、外部からの接続を止めるため、まずネットワークを遮断し、現在の状態を確認します。

Wi-FiやLAN接続を切断する

TeamViewerを自分で入れた覚えがない場合は、まずPCをネットワークから切り離します。有線接続であればLANケーブルを抜き、無線接続であればWi-Fiをオフにしてください。

外部からの遠隔接続が可能な状態であれば、ネットワークへつながっている間に操作を続けられる可能性があります。まず通信を遮断してから確認を進めることが重要です。

ネットワークを切断する手順
  1. 現在の画面を写真やスクリーンショットで記録します。
  2. LANケーブルを抜く、またはWi-Fiをオフにします。
  3. VPNなど別の通信経路がないか確認します。
  4. 必要な連絡は別の安全な端末から行います。
  5. PCの初期化やログ削除はまだ行わないようにします。

TeamViewerを終了する

TeamViewerが起動している場合は、タスクトレイのTeamViewerアイコンから終了します。

バックグラウンドでサービスとして動作している場合もあるため、アプリを閉じただけで完全に停止するとは限りません。後述するWindowsサービスやスタートアップ設定も確認してください。

インストール日時を確認する

Windowsの「設定」からインストール済みアプリを開き、TeamViewer、TeamViewer Host、TeamViewer Remoteなどが登録されていないか確認します。

インストール日時が表示される場合は、自分がPCを使っていた時刻や、サポートを受けた時期と照合してください。

身に覚えのない日時に導入されている場合は、その前後のダウンロード履歴やイベントログも確認する必要があります。

正規サポートによる導入か確認する

企業のヘルプデスクや保守会社がTeamViewerを利用する場合もあるため、インストールされているだけで不正アクセスとは断定できません。

会社PCの場合は、情報システム部門や管理者へ確認し、正規のサポートツールとして導入されたものかを照合してください。

電話やポップアップ画面から突然「サポート」を名乗る相手に導入を指示された場合は、サポート詐欺の可能性も考える必要があります。

画面や設定を記録する

不審な状態を確認した場合は、TeamViewerのバージョン、インストール日時、接続設定、関連サービスなどを記録してください。

あとから削除や設定変更を行うと、当時の状態を確認しにくくなるためです。

削除前に記録したい項目
  1. TeamViewerの製品名とバージョンを記録します。
  2. インストール日時を記録します。
  3. 無人アクセスやアカウント設定を記録します。
  4. Windowsサービスの状態を記録します。
  5. スタートアップ登録の有無を記録します。

TeamViewerが不審にインストールされていた場合は、すぐに削除するだけでなく、外部から接続できる設定が残っていないか確認することが重要です。

TeamViewerで不正な遠隔操作が可能になっていないか確認する方法

TeamViewerが入っていた場合は、単にアプリの有無だけでなく、サービス、スタートアップ、無人アクセスなどの設定を確認します。

TeamViewerサービスの動作状況を確認する

Windowsでは、TeamViewerがサービスとしてバックグラウンド実行される場合があります。

「services.msc」を開き、TeamViewer関連のサービスが登録・実行されていないかを確認します。自動起動になっている場合は、PCを再起動してもTeamViewerが動作する可能性があります。

スタートアップ登録を確認する

タスクマネージャーの「スタートアップ アプリ」から、TeamViewer関連項目が自動起動する設定になっていないか確認します。

サポート時だけ一時的に利用するつもりだったのに、自動起動が有効になっている場合は、継続的な接続リスクが残る可能性があります。

無人アクセス設定を確認する

TeamViewerには、相手側から毎回の承認なしに接続できる無人アクセス用途の設定があります。

自分で設定した覚えがないにもかかわらず、無人アクセス、簡易アクセス、固定パスワードなどが有効になっている場合は注意が必要です。

確認前に設定を変更すると、どのような状態だったか分からなくなるため、まず画面を記録してください。

登録アカウントや信頼済みデバイスを確認する

TeamViewerアカウントへ紐づくデバイス、保存済みアカウント、許可リスト、信頼済み端末などに見覚えのない設定がないかを確認します。

第三者のアカウントや端末が登録されている場合は、不正な接続設定が作られた可能性があります。

インストーラーの発行元を確認する

正規のTeamViewerインストーラーであれば、Windows上の発行元としてTeamViewer Germany GmbHが表示される場合があります。

発行元が異なる、不明になっている、ファイル名だけTeamViewerに見せかけている場合は、正規ソフトではない可能性も考える必要があります。

正規のTeamViewerでも使われ方によっては危険になる

TeamViewer自体は正規の遠隔操作ソフトですが、第三者が不正にインストールしたり、利用者をだまして接続を許可させたりすれば、不正アクセスの手段として悪用される可能性があります。

「正規ソフトだから安全」と判断せず、誰が、いつ、何の目的で導入したのかを確認することが重要です。

TeamViewerの不正利用が疑われる時に確認するログ

不正な遠隔操作があったか確認する場合は、TeamViewerだけでなく、Windows側のログやブラウザ履歴も確認します。

Windowsイベントログを確認する

イベントビューアーから、TeamViewerがインストールされた時刻の前後に発生したシステムイベントやアプリケーションイベントを確認します。

不審なプログラムの実行やサービス登録、エラーなどが記録されていないかを時系列で確認してください。

アプリのインストール時刻を確認する

TeamViewerのインストール日時と、その時間帯にPCを操作していた人や作業内容を照合します。

サポート詐欺の電話を受けた時刻や、不審なポップアップが表示された時間と一致する場合は、関連性を疑う手がかりになります。

ブラウザのダウンロード履歴を確認する

TeamViewerのインストーラーがブラウザからダウンロードされた場合は、ダウンロード履歴にURLやファイル名が残っていることがあります。

不審なサポートサイトや短縮URLから取得されていないかを確認してください。

Microsoft Defenderの履歴を確認する

Windowsセキュリティの保護履歴を確認し、TeamViewer導入前後に不審なプログラムが検出されていないかを確認します。

証拠保全が必要ない場合は、フルスキャンやMicrosoft Defenderオフラインスキャンを実施します。

重要アカウントのログイン履歴を確認する

遠隔操作中にMicrosoftアカウント、メール、クラウド、銀行、仕事用VPNなどを開いた場合は、それぞれのログイン履歴を確認します。

遠隔操作後に心当たりのないログインがある場合は、認証情報が取得された可能性があります。

遠隔操作された内容が分からない場合はフォレンジック調査会社に相談する

TeamViewerを見つけても、実際に外部から接続されたのか、どのファイルやアカウントが操作されたのかまでは、通常の画面確認だけでは判断できない場合があります。

フォレンジック調査では、TeamViewerの実行痕跡、Windowsイベントログ、プログラム実行履歴、ブラウザ操作、ファイルアクセス、アカウント利用などを確認し、第三者が行った可能性のある操作を時系列で整理します。

TeamViewerや関連ログをすぐに削除すると、遠隔操作の痕跡が失われるおそれがあります。会社PC、重要ファイルを保存していた端末、金融サービスを利用した端末では、削除前に専門会社へ相談することが重要です。

TeamViewerを安全にアンインストールする方法

不正な接続や証拠確認の必要がないと判断できた場合は、TeamViewerをアンインストールします。

Windowsの設定からTeamViewerを削除する

Windowsの「設定」から「アプリ」を開き、TeamViewer関連製品を選択してアンインストールします。

TeamViewerをアンインストールする手順
  1. 「設定」を開きます。
  2. 「アプリ」からインストール済みアプリを開きます。
  3. TeamViewer関連製品を探します。
  4. 「アンインストール」を選択します。
  5. 削除後に関連サービスが残っていないか確認します。

関連設定やサービスを確認する

アンインストール後も、Windowsサービスやスタートアップ設定に関連項目が残っていないかを確認します。

自動起動や無人アクセスに関係する設定が残っている場合は、正規の削除手順に従って整理してください。

残存設定の削除は慎重に行う

TeamViewerの設定情報がWindowsレジストリなどに残る場合があります。

ただし、レジストリを誤って変更するとWindowsや他のアプリに影響する可能性があります。残存設定を手動で削除する場合は、事前にバックアップや復元ポイントを作成し、操作内容を理解したうえで行ってください。

不正アクセス調査を行う場合は、レジストリ削除によって痕跡が消えることがあるため、先に調査を行います。

アンインストール後にPCをスキャンする

TeamViewerだけでなく、別の不審なプログラムが追加されていないか確認するため、Windowsセキュリティでフルスキャンを実施します。

必要に応じてMicrosoft Defenderオフラインスキャンも利用し、通常起動中には確認しにくい不審なプログラムがないかを確認してください。

削除後に確認する項目
  1. TeamViewer関連アプリが消えているか確認します。
  2. Windowsサービスを確認します。
  3. スタートアップ設定を確認します。
  4. Windows Defenderでフルスキャンします。
  5. 重要アカウントのログイン履歴を再確認します。

TeamViewerを削除できても、すでに遠隔操作でファイルや認証情報へアクセスされていた可能性は残ります。削除したことで被害がなかったと判断せず、必要に応じてアカウントや操作履歴まで確認してください。

会社PCにTeamViewerが勝手に入っていた場合の対応

会社PCの場合は、個人判断でアンインストールする前に、情報システム部門やCSIRTへ報告することが重要です。

端末をネットワークから隔離する

不正な遠隔操作の可能性がある場合は、社内LANやVPNから隔離し、横展開や情報流出を防ぎます。

インストール時刻と実行ユーザーを記録する

TeamViewerが導入された日時、インストーラーの取得元、実行ユーザー、管理者権限の利用有無などを確認します。

管理部門やCSIRTへ報告する

会社で正規に配布されたソフトである可能性もあるため、情シスやCSIRTの管理台帳と照合します。

正規導入でない場合は、端末単体ではなく、同じネットワークやアカウントを利用する他端末への影響も調査します。

社内アカウントへの影響を確認する

遠隔操作中に業務メール、VPN、クラウドストレージ、社内システムなどへアクセスしていた場合は、認証情報が取得された可能性があります。

ログイン履歴を確認し、必要に応じてパスワード変更、セッション失効、多要素認証の再設定を行います。

TeamViewerの不正利用をフォレンジック調査で確認する方法

TeamViewerが不審に導入されていた場合は、端末内の複数の記録を分析することで、遠隔操作の時期や影響範囲を整理できる場合があります。

TeamViewerのインストール・実行履歴を確認する

インストール日時、実行時刻、Windowsイベントログなどを確認し、TeamViewerがいつ導入・起動された可能性があるかを整理します。

接続設定や無人アクセスの痕跡を確認する

無人アクセス、サービス登録、スタートアップなどを確認し、継続的に接続できる設定が作られていなかったかを調べます。

ファイルやブラウザの操作履歴を確認する

遠隔操作が疑われる時間帯に、重要ファイル、ブラウザ、メールなどが操作されていないかを確認します。

追加されたアプリや設定変更を確認する

TeamViewer以外のプログラム、ユーザーアカウント、リモート設定、ブラウザ拡張機能などが追加されていないかを確認します。

遠隔操作が疑われる時系列を整理する

TeamViewerの導入、外部接続、不審なファイル操作、アカウントログインなどを時系列で整理し、被害の全体像を確認します。

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まとめ

TeamViewerが意図せずインストールされていた場合は、まずPCをネットワークから切り離し、TeamViewerを終了してください。そのうえで、インストール日時、Windowsサービス、スタートアップ、無人アクセス設定などを確認します。

正規のサポート担当者が導入した可能性もありますが、自分で依頼した覚えがない場合や、サポート詐欺の電話・警告画面の後に導入されていた場合は、不正な遠隔操作を疑う必要があります。

不正利用の可能性がある場合は、TeamViewerをすぐに削除する前に、設定やログを記録してください。実際に外部から接続されたか、ファイルやアカウントが操作されたか分からない場合は、フォレンジック調査で接続履歴や被害範囲を確認することが重要です。

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