【解説】NTFSファイルシステムの修復・復旧方法|サイバーセキュリティ.com

【解説】NTFSファイルシステムの修復・復旧方法

本コンテンツには広告を含み、本コンテンツを経由して商品・サービスの申込みがあった場合、提携している各掲載企業から送客手数料を受け取ることがあります。

この記事ではWindows系のファイルシステム「NTFS」が破損してしまった際の、修復・復旧方法を紹介します。

なお「NTFSが修復できないと大切なデータが取り出せない」「そもそもWindows が起動しない」という場合でも、システムの修復・復旧できる可能性は十分残っています。ぜひ、この記事を参考にしてください。

NTFSとは

NTFS(New Technology File System)とは、Windowsのファイルシステムです。

ファイルシステムとは、「WindowsなどのOSがファイルを管理し、データを読み書きできるようにするシステム」のことです。ファイルシステムは本でいう目次のような役割で、主に内部データの位置情報を司っています。すなわち、このファイルシステムが壊れてしまうと、データの読出しなどが行えなくなり、データが正常に見られなくなってしまうわけです。

かつてのマイクロソフト製品(MS-DOSやWindows 95など)では「FAT」というファイルシステムが使われていました。しかし、これは低容量のファイルしか扱えなかったため、新たに「NTFS」が作られました。このNTFSでは「大容量のファイルを扱える」「ファイルを暗号化できる」「破損しにくい」などの優れた点が多く、Windows XP以降のマイクロソフト製品では原則的にNTFSが搭載されています。

しかし、NTFSでも、ヒューマンエラーや物理的な衝撃でシステムが破損してしまう場合があります。

NTFSの修復・復旧時の注意点

NTFSを修復する上では、注意点があります。ファイルシステムに直接操作を加えることによって、障害が悪化してしまうこともあるため、下記事項に注意して作業を行いましょう。

フォーマットをしない

NTFSが破損していると正常にデータを読み込むことが出来なくなります。そのため、Windowsは新しいファイルシステムを再構築し、通常どおり使用できるように、フォーマットを促すエラーメッセージを表示します。しかし、フォーマットを行うと「それまで長年データを管理していた司令塔」が「何も知らない白紙状態の司令塔」に入れ替わってしまうため、フォーマット以前のデータにアクセスすることができなくなるのです。

なお、この状態で消えたデータの復元を行うと、フォーマットしたデータがどんどん上書きされてしまい、完全に消えてしまうリスクがあるため、内部データが必要な場合はフォーマットは絶対に避けてください

個人の作業はデータ消失リスクが伴う

また、フォーマットに限らず、個人的にデータの情報を司るファイルシステムに操作を加えてしまうと上述したようにデータが完全に消えてしまう可能性があります。

さらに、個人での作業は完全にデータが消えてしまうリスクだけでなく、障害を悪化させることによって復旧難易度が上がってしまうため、取り出したいデータの重要度が高い場合は、データの復元確率が高い専門のデータ復旧業者へ依頼することをおすすめします。データ復旧サービスについては下記の記事で紹介しています。

NTFSの修復方法

注意点を押さえたうえで、NTFSの修復方法には下記のものがあります。

Windowsが起動できる状態と、そもそも起動すらできない状態とでは、修復・復旧方法が異なるため、それぞれについてNTFSの修復方法を紹介していきます。

Windowsが起動できる場合

Windows内のディスクチェック(エラーチェック)で修復する

まずは、Windowsパソコンに内に格納されているディスクのトラブルチェック用ツール「ディスクのチェック」で修復してみてください。(※Windows 10/8では、「エラー チェック」のこと)

  1. 対象のNTFSドライブを右クリックし、メニュー内「プロパティ」→「ツール」タブ→「チェックする」の順に選択し、「ディスクのチェック」ウィンドウに入る
  2. 「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」と「不良セクターをスキャンし、回復する」にチェックを入れ、「開始」ボタンをクリックする

Windows 10/8での操作手順は以下の通りです。

  1. NTFSドライブを右クリックし、メニュー内「プロパティ」→「ツール」タブ→「チェック」の順に選択
  2. 「エラー チェック」ウィンドウにて、「ドライブの修復」をクリックし、「次の再起動時に修復する」または「今すぐ再起動して修復する」を選択する

Windowsが起動できない場合

コマンドプロンプトを起動し、CHKDSKで修復する

こちらは、Windowsは正常に起動できなくとも、コマンドプロンプトは起動できる場合の修復方法です。

  1. 「Windowsロゴ+R」キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」ボックスを開く
  2. 「cmd」と入力して「OK」をクリックし、コマンドプロンプトを管理者として起動する
  3. 「chkdsk c:(対象のNTFSに該当するドライブ) /f」と入力し、「Enter」キーを押す

ソフトを使用して起動させ、修復する

Windowsが完全に起動できない場合には、ライブCD(内蔵ハードディスクが起動しない際に、CD・DVDからOSを起動させるソフト)を使用します。起動させた後で、NTFSを修復します。

  1. ソフトを使用して起動させる
  2. 起動後、対象のNTFSドライブを右クリックし、メニュー内「プロパティ」→「ツール」タブ→「チェックする」の順に選択し、「ディスクのチェック」ウィンドウに入る
  3. 「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」と「不良セクターをスキャンし、回復する」にチェックを入れ、「開始」ボタンをクリックする

また、個人の作業で復旧ができない・失敗してしまう場合は、HDDやSSD自体に物理的な問題などの深刻な問題が発生している場合があります。

データ復旧専門業者に依頼する

上記の作業で修復ができない・取り出せないデータの重要性が高いといった場合はデータ復旧業者へ依頼をしましょう。

データ復旧業者では、システムの修復や、PCなどのハードウェアに直接作業をすることでの復旧作業が可能なため、データの復旧確率も高く見込むことができます。なお、HDDやSSDに物理的な障害が発生している状態でも復旧作業が可能です。

料金こそかかってしまいますが、無料で診断・見積もりを対応している業者もあるため、まずは窓口に相談し専門家に状況を伝えてみることをお勧めします。

おすすめのデータ復旧専門業者

専門業者に依頼するのであれば、データが復元できないと意味がないため、その中でも「復旧率の高い業者」の選定が必要です。ファイルシステムの破損に対応している技術力の高い業者といっても、探し出して選定するのは難しいでしょう。

そこで、技術力・内容(対応製品)・復元にかかる期間や特長から比較した、おすすめの専門業者をご紹介します。

デジタルデータリカバリー


サイトデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは14年連続国内売上No.1の国内最大級のデータ復旧業者です。復旧率に関しても95.2%と業界最高水準を誇り、技術力は申し分ないといえます。
また、技術力の他に復旧スピードも非常に速く、最短当日かつ約80%が48時間以内に復旧されるというのも大きな魅力です。料金体系は成功報酬制が採用されており、診断・見積りも無料で行えるため、まずは最大手のデジタルデータリカバリーへの問合せをおすすめします。

価格 500GB未満:5,000円〜
500GB以上:10,000円〜
1TB以上:20,000円〜
2TB以上:30,000円〜
内容(対応製品) RAID機器(NAS/サーバー)、ハードディスク(パソコン)、外付けHDD、USBメモリ、ビデオカメラ、SSD、SDカード・MSDカードなど
期間 最短当日(持ち込みの場合)
約80%が48時間以内に復旧完了
特長 データ復旧専門業者で14年連続データ復旧国内売上No.1
95.2%の非常に高いデータ復旧率
累積41万件以上の相談実績
診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料)

まとめ

NTFSの修復・復旧方法についてご紹介しました。

HDDやSSDのファイルシステムは非常に精巧なシステムのため、便利な反面、扱いが難しい点もあります。注意点を把握し、データの重要度に応じた最適な修復方法を試してみてください。

  • 中小企業の情報瀬キィリティ相談窓口[30分無料]
  • 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ)募集
  • サイバー保険比較
  • 【企業専用】セキュリティ対策無料相談