
※この記事は2023年6月に最新情報に更新されています。
複数のHDDをひとつのドライブのようにPCに認識させる技術、「RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks:レイド)」は非常に便利であり、企業のデータを記憶する媒体として使用されている場合も少なくありません。
また、RAIDは、HDD単体に比べて安全である場合が多く、RAIDで重要なデータを管理する方も多いでしょう。そこで、RAIDに障害が発生してしまうと、「絶対に失えないデータ」や「二度と再現ができないデータ」を失ってしまうことがあります。
こちらの記事では、RAIDの説明から、安全・確実にデータを復旧する方法まで紹介しています。RAIDに障害が発生している原因や注意点からデータの復旧方法について徹底解説します。
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RAIDとは
RAIDとは、複数のHDDを一つのドライブのように認識・表示させる技術を指します。
RAIDには大きなメリットが二つあります。一つ目は、データ読み書きの高速性です。RAIDには、データを分散して書き込む機能が備わっているため、通常のHDDに比べて高速なデータの読み書きができます。二つ目は、データを安全に管理できることです。RAIDには、組み込まれているHDDの1つが故障してもデータを管理し続けられる機能があります。その仕組みに、「ミラーリング」や「パリティ」といった技術が使われています。
しかし、全てのRAIDが高速性と安全性を両立させてるわけではなく、種類によってそのバランスは異なります。
以下に代表的なRAIDの例を紹介します(各題名に詳しい説明のリンクが挿入されています)。
RAID構成の種類一覧
RAIDの構成は複数の種類があり、以下のように登場した順番に番号で呼ばれています。
- RAID0
- RAID1
- RAID5
- RAID6
- RAID10(RAID1+0)
- RAID2
- RAID3
- RAID4
- RAID50
特によく利用されているのはRAID0・RAID1・RAID5・RAID6などが挙げられます。ここでは、一般的に利用されているRAID構成を中心に紹介します。
RAID0
RAID0は、データを分散して書き込むシステム(ストライピング)です。メリットとして、HDD一台に比べて、高速なデータの読み書きを行うことができます。デメリットとして、RAID構成にあるHDDが一台でも故障してしまうとデータを復旧することができません。
RAID1
RAID1は、データを二重化するシステム(ミラーリング)です。メリットとして、RAID構成にあるHDDが一台故障した場合でも、データを取り出すことができます。デメリットとして、データを二重に書き込むため、元のHDD容量の半分のデータしか書き込めません。
RAID5
RAID5は、分散して書き込み、その際に「パリティ」と呼ばれる、データ修復に必要な符号を同時に生成します。メリットとして、RAID構成にあるHDDが一台故障しても、パリティからデータを修復することができます。デメリットとして、「パリティ」を生成・書き込みする時間が必要なため、他のRAIDと比べると低速である場合もあります。
RAID6
RAID6は、RAID5と同様の技術を使ったRAIDの種類です。5と6では、パリティの使い方が違い、RAID6ではパリティを二重に生成し、異なるHDDに記録を行います。メリットとして、二か所に記録するので、RAID5よりも障害が発生した際のリスク回避が期待できます。デメリットとして、書き込める容量や書き込み性能が挙げられます。
RAID10(RAID1+0)
RAID10は、RAID1の「ミラーリング」と、RAID0の「ストライピング」のハイブリッドです。データを分散して書き込み、さらにその分散したデータを二重化する仕組みです。メリットとして、高速性と安全性のバランスが良いことが挙げられます。デメリットとして、元のHDD容量の半分のデータしか書き込めないことや、最低4台のHDDが必要であるためコストが高くなることがあります。
RAID50
RAID50とは、RAID5とRAID0を組み合わせたものです。メリットとして、RAID5を構成したものを複数準備して、それぞれですトライピング作業を行うことで、RAID5よりも転送速度が速くなることを期待できます。デメリットとして、最低でも6つのHDDが必要になるため、導入コストがかかります。
上記のように、RAIDには様々な種類があり、破損する状況や壊れ方も異なります。機器の状況や破損の状況が判断しづらい場合は、むやみに個人での復旧作業は控え、専門業者への相談を検討してみてください。
RAIDの故障時によくある症状
以下のような症状があると、RAIDに異常が発生している可能性が考えられます。
- RAID機器が起動しない/電源が入らない
- RAID構築のネットワークHDDやサーバーにアクセスできない
- 共有フォルダにアクセス/接続できない
- 筐体のランプが赤く点滅している
- エラーメッセージが表示される
- カチカチ・カリカリなどの異音がする
- 内蔵HDDを認識できない
- ネットワーク上でRAID装置を認識できない
- 間違えて共有ファイルや共有フォルダを消した
上記のような症状が発生している場合には、すでに故障してしまっているか、障害が発生している可能性が高いです。
無理に復旧しようとして通電や電源の切り替えを繰り返してしまうと、RAIDや保存しているデータに負荷がかかってしまいます。症状が悪化すると、最悪の場合2度とデータが取り出せなくなってしまいます。なるべくRAIDはそのままの状態で復旧することが重要です。
RAIDの障害種類
RAIDに発生するデータの障害は、大きく2つに分けられます。
- 論理障害
- 物理障害
論理障害
論理障害はRAIDを構成しているHDDに保存しているデータが破損したことによって発生する障害です。主な原因として、誤操作による削除やフォーマット、ファイルシステム障害などが挙げられます。症状として「フォーマットを欲求される」「ファイルやフォルダが開けなくなる」などがあります。
論理障害は発見が難しいため、障害の発生に気づかないままRAIDを使用し続けてしまうと症状が悪化し、復旧が困難になってしまうことがあります。症状が悪化する前に、何か異常を感じた際にはデータ復旧業者に相談してみましょう。
物理障害
物理障害とは、RAIDを構成しているHDDが物理的に故障したことによって発生した障害を指します。原因として、落とすなどの外部衝撃や、落雷などによる電気ショート、経年劣化などが挙げられます。症状として「カチカチ・カタカタと異音がする」「焦げ臭いにおいがする」などがあります。
物理障害は論理障害と比較して復旧の難易度が高く個人での復旧は不可能です。復旧には専門の復旧技術や高度な防塵機能のある「クリーンルーム」などの設備、互換性のある部品が必要となります。
障害が発生したままにしたり、症状に合わせて適切な対処をしなければ、HDDにも保存しているデータにも負荷をかけてしまいます。症状が悪化すると、二度とデータが取り出せなくなってしまうかもしれません。異常を感じたら症状が悪化する前にデータ復旧業者に相談しましょう。
RAIDに障害が発生している原因
まずRAIDに障害が発生している場合の主な原因を4つご紹介いたします。復旧する際に原因を特定することはとても大切なので、まずは落ち着いて原因を確認しましょう。
- HDDの故障
- RAIDコントローラの故障
- RAID構成情報の初期化
- 仮想ディスクの損傷
- 振動や衝撃の影響
- 経年劣化
- 停電や落雷の影響
HDDの故障
よくあるRAIDに障害が発生する原因にHDDの故障があります。RAID構成にあるHDDが故障をしてしまうことで正常に認識されないことがあります。
代表的なHDDの故障には、以下のようなものがあります。
- 落下や水没などの物理的要因による筐体自体の故障
- セクタ不良
- 磁気ヘッドの破損
- 記録面(プラッタ)の破損(スクラッチ)
RAIDは、セクタ不良を”HARDDISK FAIL“として認識します。HDDの故障以外にも、HDDとサーバ間の接触異常や通信エラーも、”HARDDISK FAIL“として認識されることがあります。
HDDの障害について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
壊れたHDDを交換すれば直る?
結論は、「正しく交換すれば直る可能性がある」です。しかし、交換するHDDや交換の手順などを間違えてしまうと意図しない上書きなどが発生してしまいます。その結果、RAIDの復旧難易度が上がるため、HDDの入れ替えや交換は避けましょう。
HDDの交換や入れ替えには、専門的な技術と知識が必要です。HDDの交換や入れ替えが必要な場合には専門業者へ相談しましょう。
RAIDコントローラの故障
複数のHDDを仮想的に1つにまとめるために制御する電子基板がRAIDコントローラです。(アレイコントローラとも呼ばれています。)
RAIDコントローラは経年劣化・熱暴走・異物付着・衝撃などにより故障してしまいます。故障したRAIDコントローラではHDDと通信できなくなってしまい、認識ができなくなってしまいます。
RAID構成情報の初期化
RAID構成情報は、RAIDコントローラや、RAIDを構成するHDDに保存されます。構成情報自体が破損することは稀ですが、RAIDコントローラの故障やHDDの故障が原因で構成情報を読み取ることができなくなる場合があります。その結果、RAIDは再起動し、構成情報を初期化してしまう場合があります。
RAID構成情報が損傷している場合は、データのコードは残っているためデータを復旧できる可能性が高いですが、初期化した場合はコードが残らないため、データ復旧できません。
仮想ディスクの損傷
VMWareやHyper-Vのような仮想化環境を使用している場合、ハードウェア障害を復旧できても、”.vmdk”や”.vhd”等の仮想ディスクが損傷しているとファイルが開けなかったり、認識されない場合があります。
仮想ディスクの損傷は、ハードウェアの故障の他、誤って仮想マシンを削除してしまった場合や、仮想マシンの内部データが破損した場合などに起こります。
振動や衝撃の影響
RAIDを扱っていると、RAIDの位置を動かしたときなどの衝撃や振動によって、故障したり障害が発生したりすることがあります。この場合にはRAIDを構成しているHDDに、物理的な障害が発生している可能性が高いです。
物理障害が発生した際には、通電をし続けてしまうと、HDDと保存しているデータに負荷がかかってしまいます。最悪の場合にはデータが2度と取り出せなくなってしまう可能性もあります。異常を感じた際にはそのままの状態でデータ復旧業者に相談しましょう。
経年劣化
RAIDを構成しているHDDを長期間利用していると、経年劣化によって故障してしまったり不具合が発生してしまったりする場合があります。HDDは消耗品です。長期間利用している際には、問題が発生する前にバックアップを準備する、新規のHDDにデータ移行するなどの対策が必要になります。
経年劣化で障害が発生した時や、不具合を感じた場合には、通電や電源の切り替えは症状の悪化に繋がりやすいので注意が必要です。
停電や落雷の影響
停電や落雷が発生した後に、RAIDが起動しない、フォルダにアクセスできない状態になる場合があります。突然電源が切れたり、電気障害が発生したりすると、機器に故障や障害が発生する場合があります。
停電や落雷の後に何か不具合が発生している場合には、本体とコンセントからケーブルを抜き電源が流れない状態で復旧依頼をすることが重要です。
RAIDを復旧する際の注意点
RAIDの復旧する場合、以下の点に注意してください。
- 通電しない
- 電源のON/OFF・再起動しない
- HDDの交換・入れ替えしない
- 再構築(リビルド)をしない
- RAID構成にあるHDDを取り外し単体で通電をしない
- RAIDコントローラの交換をしない
通電しない
RAIDに異常を感じたら、できるだけ通電を控えましょう。RAIDを構成しているHDDやSSDに何らかの障害が発生している場合、基本的には通電しているだけで症状が悪化してしまいます。
障害が悪化すると、一部のデータが失われてしまうこともあります。データ消失トラブルに強いRAIDであっても、複数のHDDが同時期に故障していたら100%のデータを抽出できるとは限りません。
電源のON/OFF・再起動しない
電源のON/OFFや再起動も、1回試して効果がなければ繰り返さないようにしましょう。
HDDやSSDにとって、電源のON/OFFや再起動はもっとも負荷がかかる行為です。むやみに繰り返すと状態が悪化するおそれもあります。
HDDの交換・入れ替えしない
複数のHDDのうち故障したのが1台だけだったとしても、すぐにHDDの交換をするのは避けてください。
大抵の場合、RAIDは型番や製造時期が同じ複数のHDDを使用しているため、まだ1台しか故障していなくても交換や再構築作業をするうちに他のHDDも壊れだす可能性は多いにあります。
データのバックアップがない状態でHDDを交換するのは危険ですのでやめましょう。
再構築(リビルド)をしない
同じ環境下であれば、それぞれのHDDにかかっている負荷は同じであり、故障したHDD以外のHDDも故障間近であることが多いです。そのため、再構築(リビルド)でデータを復元する行為は避けるべきです。リビルド中に別の障害が発生してしまうと、対象のドライブやデータだけでなくすべてのドライブが破損し、復旧不可能に陥るリスクがあるため注意しましょう。
そもそも、リビルドには専門的な知識と技術が必要であるためRAIDが通常であっても素人の方には難易度が高いです。リビルドが必要な場合は専門的な業者に相談しましょう。
RAID構成にあるHDDを取り外し単体で通電をしない
RAIDでは複数のHDDを1つのドライブとして扱っているため、故障の有無にかかわらず、HDD単体でPCに接続してしまうと、ディスク内のシステムデータが破損してしまう可能性があります。また、故障・正常問わず、RAID構成にあるHDDを単体で接続してもデータは得られません。
RAIDコントローラの交換をしない
RAIDコントローラの故障によりディスクを認識できなくなった場合でも、RAIDコントーローラの交換は避けるべきです。RAIDコントローラには特殊な製品が多いため、専門知識がない人が互換性のある製品を見つけるのは困難であるためです。
誤ったRAIDコントローラでRAIDの再構成をした場合、データの規則性が乱れてしまうためデータの復旧難易度が上がってしまいます。
RAIDのデータ復旧・復元方法
RAIDに障害が発生した場合の復旧手順を紹介します。焦らずに対処すことが大切ですので、落ち着いて下記を確認しましょう。
- 障害の状況を確認する
- データ復元ソフトを使用する
- 「メーカー」「データ復旧業者」に相談する(最も確実)
障害の状況を確認する
RAIDに障害が発生したら、まずは焦らずにRAIDの状態を確認し、原因を突き止めましょう。RAIDコントローラには通常RAID構成ユーティリティが付属しており、ユーティリティからRAIDの状態が確認できます。正常な場合には上の画像のように表示されますが、ディスクの1つが故障しているときには“劣化”、RAIDが機能していないときには“非アクティブ”などと表示されます。RAID構成のユーティリティの確認手順は以下のとおりです。
RAID構成のユーティリティの確認手順
- Windowsボタンから「コントロールパネル」を選択する
- 「管理ツール」「コンピュータの管理」の順で選択する
- 「ディスク管理」を選択し、ユーティリティを確認
また、自身での判断に自信がない場合は無料で相談できる専門業者もありますので、無料相談の利用も検討しましょう。
データ復元ソフトを使用する
一般的に流通しているデータ復元ソフトには、RAIDにも対応しているものが存在しますが、あまりおすすめはできません。
データ復元ソフトは軽度の論理障害にしか対応できませんが、RAIDの場合は「1台は論理障害、もう1台は物理障害が起きている」など単体のHDDよりも複雑に故障している可能性があり、通常より慎重に判断しなければいけません。
また、高性能であればあるほど専門的な知識が必要になるので、誤ってフォーマットやファイル消去などの必要ない作業を行ってしまい逆にデータ復旧が困難になるケースもあります。
データ復旧が必要な大事なデータが入っている場合は、まず先にデータ復旧業者に相談するほうが確実です。
「メーカー」や「データ復旧業者」に相談する(最も確実)
RAID障害の多くは、HDDに異常が発生しています。異常が発生したHDDからのデータ復旧には、専用の設備やツール、専門エンジニアの技術力が必要となるため個人では対応ができません。また、下手に作業を加えてしまうとHDDの状態を悪化させてデータ復旧の可能性を下げてしまうため、RAIDに障害が発生した際には「メーカー」、または「データ復旧業者」に相談するのが適切です。
しかし、「メーカー」は代替品との交換や部品交換などの修理を行い起動させることを目的にしているため、機器は戻ってくるものの、データは破棄されることが多いため注意しましょう。
RAIDを構築している多くの場合は、大切なデータや社内の機密情報などの保守のためです。
RAIDに障害が発生し、データが必要である場合には「データ復旧業者」に相談することが最も安全・確実に復旧できる可能性が高い方法です。
おすすめデータ復旧専門業者
データ復旧専門業者に相談するなら、復旧ができなければ意味がありません。そこで「復旧率の高い業者」の選定が必要になります。RAIDの復旧に対応している技術力のある業者の選定といっても難しいでしょう。そこで、価格・期間・特長などから比較したおすすめのデータ復旧専門業者を紹介します。
デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
デジタルデータリカバリーは、データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧専門業者です。復旧率最高値は95.2%と非常に高い技術力を有しています。依頼の8割を48時間以内に復旧と復旧のスピードも優れています。また、官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績があります。
相談から見積もりの提示まで無料で行っているため、データ復旧を検討している際はまずは最大手であるデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
復旧費用 | 相談から見積もりまで無料 500GB未満:5,000円〜 500GB以上:10,000円〜 1TB以上:20,000円〜 2TB以上:30,000円〜 |
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対応製品 | RAID機器(NAS/サーバー)、パソコン(ノート/デスクトップ)、外付けHDD、SSD、USBメモリ、ビデオカメラ、SDカード・レコーダー等記憶媒体全般 |
復旧期間 | 最短当日に復旧完了(本社へ持ち込む場合) 約80%が48時間以内に復旧完了 |
特長 | 14年連続データ復旧国内売上No.1 復旧率最高値95.2%の非常に高い技術力 官公庁や大手企業を含む累積36万件以上の相談実績 相談・診断・見積り無料(デジタルデータリカバリーへの配送料も無料) |
デジタルデータリカバリーのさらに詳しい説明は公式サイトへ
RAIDのデータ復旧業者の選び方
RAIDのデータ復旧を依頼する際は、単体HDDなどと比べても特に見るべきポイントがいくつかあります。
- RAID復旧に対応できる技術力があるか
- クリーンルームなどの復旧設備を保有しているか
- 「ISO27001」「Pマーク」などセキュリティ対策がしっかりしているか
- 復旧スピードは速いか・土日対応しているか
- 出張対応してもらえるか
RAID復旧に対応できる技術力があるか
RAIDやサーバーの復旧は難易度が高いため、一部の優れた技術を持つエンジニアでしか復旧作業ができません。
RAID復旧の実績や事例を公開しているかどうか確認しましょう。
クリーンルームなどの復旧設備を保有しているか
もしHDDに物理障害が発生していて部品の交換が必要な場合は、クリーンルームという専用設備がないとそもそも作業ができません。
自社内にクリーンルームを保有している業者は国内でも数社しかなく、それ以外の業者ではそもそもRAIDの復旧は断わられるか他社に復旧作業を外注することになる可能性が高いです。
RAIDの復旧には相応の技術・知識・経験が必要なので、最初から設備と技術が揃っている業者に相談するのが良いでしょう。
「ISO27001」「Pマーク」などセキュリティ対策がしっかりしているか
個人でRAIDを組んでいる場合はもちろん、企業のサーバーや仕事のデータを保存している等の場合は、復旧依頼するうえで個人情報の取り扱いなどにも注意を払うべきです。
- ISO27001やPマークなどの認証を取得しているか
- 秘密保持契約(NDA)の締結は可能か
- 情報漏えい防止のための取り組みがしっかり行われているか
上記のような点をクリアしていれば、セキュリティ面は問題ありません。
復旧スピードは速いか・土日対応しているか
RAIDはある日突然故障するものです。急な依頼でもスピーディーに対応してもらえるかというのも重要なポイントです。
- 技術力が高く、復旧スピードが速い
- 設備規模が大きく大容量データの復旧でもスムーズに対応可能
- 営業時間が長く、夜間の電話相談窓口がある
- 土日も復旧作業を行っている
これらのポイントも確認しましょう。
特に、RAIDのデータ復旧はデータ容量が大きいことが多く、設備規模の小さい業者ではデータ抽出により時間がかかってしまいます。
ネットに記載されている「復旧スピード」だけでなく、実際にどのくらいの時間が想定されるかもあわせて電話で確認してみることをオススメします。
出張対応してもらえるか
企業のサーバーであれば、外部に移動させるのが難しいケースも多いです。
RAIDやサーバーの復旧に対応しているデータ復旧業者であれば、全国に出張での復旧作業をしてくれることが多いので、事前に聞いてみるとよいでしょう。
RAID復旧のおすすめ業者:デジタルデータリカバリー
公式HPデジタルデータリカバリー
✔14年連続データ復旧国内売り上げNo.1のデータ復旧サービス最大手
✔復旧率最高値は95.2%と高い技術力(RAID復旧も対応)
✔依頼の8割を48時間以内に復旧するスピード対応
✔国際標準規格ISO27001/ISMS認証を取得した万全なセキュリティ体制
✔全国どこでも出張復旧の対応可能(※法人のみ)
こちらのデジタルデータリカバリーは、国内で最も規模が大きいデータ復旧業者の1つです。依頼前に無料で相談・診断・見積まで行ってくれるので、データ復旧業者を探している場合はこちらのデジタルデータリカバリーに相談すると良いでしょう。
まとめ
RAIDに障害が発生している場合の原因や注意点、データの復旧方法について解説しました。
障害の発生時は、自己判断でリビルドやHDDの交換をすると、データを失ってしまう可能性があります。内部のデータが不要で、機器自体を修理したい場合は「メーカー」「修理業者」、データが必要であれば、「データ復旧業者」に相談しましょう。