
コンピュータウイルスやハッキングなどの脅威から、ネットワークを効率的・包括的に保護する管理手法のことを「UTM(読み方:ユーティーエム)」といいます。
UTMはUnified Threat Managementの略で「統合脅威管理」の意味です。
UTMとは?
UTMとは、複数の異なるセキュリティ製品の機能を一つのハードウェアに統合して集中的にネットワーク管理する、つまり統合脅威管理(Unified Threat Management)を行う製品のことです。
近年マルウェアやランサムウェア、不正アクセスなど様々な脆弱性をついた攻撃が増えており、さらに新しい攻撃・脅威も日々増え続けていて、情報漏洩などセキュリティ上の課題が問題となっています。
こうした脅威に対抗するには、ファイアウォール、IDS/IPS、アンチウイルス、アンチスパム、Webフィルタリングといったさまざまなセキュリティ機能を駆使し、総合的なセキュリティ対策が必要です。
しかし、全ての機能を導入し管理するには、コストやシステム担当者の負担が大きくなります。そこで、これらのセキュリティ機能を集約し、外部のネットワークと社内のネットワークとのあいだに設置して、セキュリティ対策を一括管理できるようにしたのがUTMです。
UTMの費用や仕組み、必要性に関して動画で説明していますので詳しくは下記記事をご覧ください!
よくある質問
UTMとファイアウォールとの違いは?
UTMもファイアウォールも「不正なアクセスから社内ネットワークを守る」という役割がありますが、UTMでは加えて、セキュリティ対策機能や侵入防止システム(IPS)など他のセキュリティ機能が統合されています。
元々UTMは、ファイアウォール製品が拡張して他の機能と統合し、現在のUTMとして完成したという経緯があります。このため、UTMを”次世代ファイアウォール”と呼ぶこともあります。
詳しくは下記記事をご覧ください!
UTMのメリット・デメリットは?
メリット
ファイアウォール、IDS/IPS、アンチウィルス、アンチスパムなど複数のセキュリティ対策を導入すると、コストやセキュリティ担当者の負担が膨大になってしまいます。UTMはそれらの機能を統合しているので、ひとつのハードウェアで複数の機能の設定や管理ができ、コストや管理者の手間を大幅に削減できます。
デメリット
ベンダーによってコンセプトや想定対象が違うので、必要でない機能まで含まれているケースがあることです。
自社とあった、セキュリティ対策がされるかどうか調べてから使用しましょう。
UTM製品を分かり易く比較している記事です。自社にあった製品をお探しの方は下記をご覧ください!