
フォレンジックエンジニアとは何か?と聞かれると、そもそもどのような職種であるのかを説明できる人は少ないかもしれない。
しかし、昨今のデジタルデバイスの利用が当たり前のビジネスに対して、セキュリティ上居なくてはならない存在となっている。
フォレンジックエンジニアの役割とは?
フォレンジックとは、「法廷」「科学調査」という意味を持った単語であり、サイバー攻撃が発生した現場に対して調査を行い、犯罪経路や目的や犯人、盗まれたものや法的証拠などを明らかにする技術で、それを行うのがフォレンジックエンジニアである。
フォレンジックエンジニアは、サイバー攻撃を受けた後のデータを収集・保存する事で事件発生当時のデータそのままに保持する事が可能であり、保存されたデータを解析し、サイバー攻撃をした犯人の行動を追跡したり、自社の社員による内部犯行ではないという事も立証可能である。
万が一に備えて
このようにフォレンジックエンジニアは、不正アクセスや機密情報漏洩、そして個人情報漏洩等のサイバー犯罪や法的紛争が生じた際に使用する調査を主だった業務としており、近年増加し続けているサイバー攻撃に対して企業が法的に対応する為の手助けをする事がその役割だ。
もしもフォレンジックエンジニアによる早急な対応をせずに、データの改ざんや不正アクセスを許したデータをそのままにしていると、後に法的な立証性のある証拠として扱う事が出来なくなり、法的紛争となった時に不利な立場となる恐れがある。
その為、もしも何かしらのインシデント(事件や事故等が起きる可能性のある事態)が生じた段階で、フォレンジックエンジニアを要する企業へと連絡をする事をお勧めする。
今後も悪意あるサイバー攻撃は増加する
近年、悪意あるサイバー攻撃を受ける企業は増加し続けており、大企業から中小企業まで多くの被害を受けているからこそ、企業のセキリュティ担当者はフォレンジックエンジニアの存在を知っておいて損は無い。
フォレンジックエンジニアの役割とは?と一言で表現するなら、それは起き得た問題を明確にすることで、どんな被害を受けたのかを明らかにすることだろう。
フォレンジックエンジニアに必要なスキルとは?
フォレンジックエンジニアに必要となるスキルはコンピュータを扱うこと全般となるが、端的に言えばサイバー攻撃を受けた際の「初動調査」を迅速に行える能力である。なぜなら、外部から企業が悪意あるサイバー攻撃を受けた場合にすぐさましなければならないのが、「データの保全」となるからだ。
事件が起き得たその直後にすぐさまどんな攻撃を受け、結果としてどんな損害を被ってしまったのか?どのような経路でサイバー攻撃を受けてしまったのかなどが詳細に認識することが可能となる。
原因究明はスピード勝負
では、何故そこまで早急に対処をする必要性が生まれるのか?
それは、事件が経過してからある程度の日数が経ってから事件の調査をした場合、サイバー攻撃をした犯人に対して証拠隠滅を図る機会を与えることとなってしまうからだ。このあたりの事件が起きたらすぐさま調査をするという姿勢は、私たちが普段目にしている犯罪に対する対処となんら変わりはしない。
だからこそ、サイバー攻撃を受けた際にまず考えなければならないのは、いつも私たちがニュースで見聞きしているような犯罪が生じてしまったのだ。という認識を持ち、早急に事件に対処することとなる。
証拠を抑えられるかが重要
特にサイバー攻撃が生じた際の初動調査を適切に行える場合と、全く対処方法がわからずにそのままにしてしまった場合では、後々に刑事事件となった際の法的立証性を持つ証拠の数も違ってくる。
この際に問題となるのは、実際に企業はサイバー攻撃による被害を受けているにも関わらず、法的立証性のある証拠を持ち合わせない為に被害を立証できないという点だ。
このようにフォレンジックエンジニアがサイバー攻撃に対する初動調査をすることには大きな価値がある。
今後の活躍の場は?
フォレンジックエンジニアの今後の活躍する場として考えられるのは、「重要な情報」を扱う企業全般だと言えるだろう。
IoT化に比例して需要増
このような表現をすると、そもそも全ての企業にフォレンジックエンジニアがいなければどうしようもないという認識を持つはずだが、それはある側面において正しいのである。
なぜなら、私たちのビジネスシーンからインターネットやスマートホン、そしてコンピュータなどの便利な存在が消えてなくなることはもうありえない。
20世紀ならばまだ必要性を吟味する時間もあった。だが、21世紀のIoT(モノのインターネット化)による情報技術とビジネスとが密接に関連しあい相互に作用しあう社会においては、こうした情報技術と関わらずに企業が利益を大きくあげることはほぼ不可能だろう。だからこそ、フォレンジックエンジニアの活躍する場が「重要な情報」を扱う企業全般となる。
“いて当たり前”の職種
顧客情報に機密情報、そして企業内部に留保している特許に関する技術情報にしても、すでに「データ化」され保管されている。それらの重要なデータは外部からの攻撃を受けないにすることが一番大事だとは言えるば、そうそうスタンドアローン化(外部接続しないコンピュータ)することは難しい。
起きうるだろう問題に対するリスクヘッジをする意識がある企業であるならばフォレンジックエンジニアはいて当たり前と言われるようになるはずだ。
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まとめ
フォレンジックエンジニアと聞くと実際何をする職業の人なのか?そしてどんな利益を企業に対して与えてくれるのかを具体的にお伝えをしてきた。
端的に言えばサイバー攻撃とは犯罪行為であり、そうした犯罪行為を法的に立証するための技術を持ち合わせた存在が、まさしくフォレンジックエンジニアとなる。